
こんばんは、imoekatです。
昨日の記事で私が会社を辞めた話を書きました。
本日は、その補足を書こうと思います。
自分の名前で仕事する必要性
私が会社を辞めたバックにある危機感についてお話します。
このブログでは、何度も言及している価値観ですが
「自分で考えること」「他人任せにしないこと」
をもっと推し進めると
「できる限り自分のコントロール下に置くべし」
という価値観に行き着きます。
「会社勤め=サラリーマン」は基本的にその会社に依存していますよね?
取引先はあなたではなく、あなたの”会社”と仕事していますし、あなたのスキルも所属会社だから効果を発揮するものも多いはず
給料も、職場も、休日も、時間も、会社の指示が基本です。
当たり前ですが、会社は私たちの意向や希望通りには動きません。
このように会社勤めは、会社に依存している部分がとても多くなります
その代りに会社は、私たちに「安定」を与えてくれる・・・これがひと昔前の会社とその従業員の関係でした。
「副業禁止」なんて典型的
「雇用、収入、老後の保障などは会社に任せろ!その分忠誠を尽くせ!」ということです。
しかしながら、「自己責任を前向きに捉えよう、企業年金減額問題」でも言及した通り、もはや会社は昔のように従業員を守ろうとはしていません。
というか、物理的に無理なんです。金がない。業績がキツイ。福利厚生が重い。無い袖は振れない。ってやつです。
これは、進退極まれば「リストラも辞さない」ということになります。
業績がキツくても企業は生き残らなければいけません。
そして、企業にとって一番重い負担は人件費です。特に正社員の福利厚生費が重い。
ここで改めてデータを持ってくる必要も無い事ですが、今や派遣、日雇いは当たり前です。
基本的に企業はコストカットしたいので正社員にしようとはしていません。(人手不足業界もありますし、雇われ側も気楽な日雇いを選択している場合も多いですが)
グローバル化で海外から安い労働力は更に流入するでしょうし、AIによりそもそも人間が必要ない業界も出てくると予想され
今後、より人件費は抑えられる傾向にあります。
そして、リストラはどんな大企業に居ても等しく起こり得る事です。
JALや山一証券、最近で言えばシャープ等々
「安定の大手」は最早幻想。
トヨタだってソニーだって、どんな大会社に勤めていても、10年後は危機に瀕している可能性があります。
「会社から放り出されて生まれて初めて”自分の名前”で仕事する事になった時どうしよう?」
この危機感が、私の退職理由のバックグラウンドです。
その状態になるのが、40代なのか?50代なのか?
正直、後になればなるほど選択肢は少ないでしょうし、自分の伸びしろ、状況に適応する能力は限定されるだろうなと思いました。
だったら30代で自分からやりたいことで飛び出した方が良いと考えたのです
そして、今後は65歳以上までと長く働くのが当たり前になることも考えると、どこかでそうなる可能性は高いと考えました。
上記の話は、良い悪いの話ではなくて、単なる事実として見てください
サラリーマンにも大きなメリットがあるのは理解しています。
しかし、時代性も考慮しサラリーマンであることに付随するデメリットにも目を向けることも必要だと思います。
つまり、会社に所属しながら上記の意識でいれば良いですね。
いざという時どうするか?放り出された時に生きていけるか?をサラリーマンのメリットを享受しながら対策していくのは、頭の良いやり方かもしれません
安定を求めれば求めるほど不安定になっていく時代
「年金」「会社」「国」「人」「不動産」「パラダイム」・・・・・・・
今まで「安定」していると思われていたモノへの依存や、何かに執着する思考は今後は逆に「不安定」を招くと思います。
「塩漬け株」の損切りは人生レベルで必要 の記事でも言及しましたが、全ての面で”身軽”に生きる。変化を受け入れる
自分の外のモノには極力依存せず、必要なモノは自分のコントロール下に置く
そして、いつでも身軽に自分を変化させられることが様々な意味で安定に繋がる時代なのだと思ってます。
投資で言えば、変化し身軽に生きることは分散投資ですかね
で、「重要なことは自分のコントロール下に置く」ということは、バフェット的な投資対象をしっかり見張ってろ!という投資姿勢に繋がるかもしれません。
いいとこ取りですね 笑
逆に、何かに依存、執着することは一極集中投資であり、それも「価値の減価するものへの投資になりやすい」みたいな感じ。
以上、皮肉な話ですが、現在の「安定」は一見「不安定」の先にあるという話でした。
そして、これは世の大半の人は気づいてないし、なんとなく不安を感じていても深く考えていないことなんで、まずは意識してみてちょっとずつ行動するだけで一歩先を行けると思います。
本当「自己責任」な時代ですね