
サンクコスト(埋没費用)って知ってますか?
投資をしている人なら聞いたことがあると思います。
簡単に言うと「対象へ投資したお金、時間、想いなどから正確な価値を見誤り、必要以上にその対象の価値を大きく見てしまうこと」です。
具体的な例で言うと
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チケットを紛失した場合[編集]
ある映画のチケットを1800円で購入し、このチケットを紛失してしまった場合に、再度チケットを購入してでも映画を見るべきか否か。
チケットを購入したということは、その映画を見ることに少なくとも代金1800円と同等以上の価値があると感じていたからのはずである。一方、紛失してしまったチケットの代金は前述の埋没費用にあたるものだから、2度目の選択においてはこれを判断材料に入れないことが合理的である。
ならば、再度1800円のチケットを購入してでも、1800円以上の価値がある映画を見るのが経済学的には合理的な選択となる[1]。しかし、人は「その映画に3600円分の価値があるか」という基準で考えてしまいがちである。
(出典wikipedia)
投資、消費においては合理的判断を歪める例として有名ですね。
サンクコストに対する一番合理的な判断は、「損切りできるか?」の一言に尽きます。
人生レベルでサンクコストを切れるか?
実は、投資の場面だけではなく、人生においてもこのサンクコストのバイアスは大きく働いております。
代表的な例で言うと、毒がつく「親」「兄弟」「恋人」などなど
人間関係もこの基準でいくとサンクコストです。
自分に取って価値をもたらしてくれる関係なのか?それともお荷物になっているのか?
他にも「仕事」「学歴」「経験」などなど
これまで人生に関わってきた全てのものが実はサンクコスト予備軍です。
当たり前ですが、人生に関わってきた人やモノたちは自分の時間、お金、想いを投資して付き合ってきましたよね?
そんなもの、普通簡単には切れません。
しかし、あなたの人生を良くする為には、この「サンクコスト」の損切りはとても重要です。
株式投資でも、長年投資してきて期待してきたけど最近芳しく無い・・・
気づけば塩漬け株になって浮上の兆しも見えない株をこれからも保有しておくことに合理的な説明はつきませんよね?
さっさと損切って、他の有望な株に投資仕直した方が将来に向けては絶対良い結果を生みます。
前向きに損切る
何でも初めは、有益なものだった(と思われていた)はずです
しかし、時が経つに連れてそれらのものが貴方の足を引っ張っていることは多くないでしょうか?
例1「何となく続けてきた仕事。もはや、やる気はあまり無い。しかし、大学から専攻してきたしそのスキルを活かして就職もした。
自分にはこれしかない。」.
例2 「親が干渉しすぎる・・・いちいち口出ししてくるし自分で判断したことを否定されてもう沢山だ!」
例3 「長年付き合っているけど、正直結婚は考えられない。でも、別れたら寂しいしなー」
物事には、何にでも「正」の部分と「負」の部分があり、どちらかだけってことはありえません。
どちらも同時に存在しているのです。
当初は、「正」の部分が強く感じて「負」の部分が気にならなかった関係でもじょじょに「負」の部分を強く感じ、我慢できなくなってくることは多々あります。
その時に重要になってくるのが、冒頭で問題とした「サンクコスト」という考え方。
「負」の面が大きく感じてきたら「損切り」するのが合理的な選択です。
サンクコストの影響でずるずる引っ張られるのが一番良くない。
関係はまた時間が経てば変化します。再び「正」の部分がクローズアップされてきたらまた関係を築けば良いのです。
過去は変えられないが、未来は変えられる
サンクコストに引っ張られ損切り出来ないとずーっと変わりません。
むしろ悪化するのが普通。
過去に縛られ、変えられるはずの未来まで縛られることはやめた方がいい。
前向きにサンクコストの対象物を損切って新しい関係を築き、また「正」「負」のバランスをとっていくことが重要だと私は思います。
まーこれも言うは易く行うは難しなんですがね・・・
私もどうしても人間関係や長年続けてきたもの、信じてやってきたことなどは、なかなかサンクコストとして切れません。
もういい加減嫌なんだよねーと思いながらなんとなく続けていることが多い。
よく考えれば、その時その時で自分のステージも変わるし相手も変化している、そして環境も変化しているので関係だけが変わらないなんておかしな話なんですよね。
経験や仕事も同じで、これまでやってきたから同じ延長でやり続けなければいけないってことは無い。興味も変わるし限界も見える。考え方も変わるでしょう。
「負」の関係や経験は踏まえた上で損切って、次の前向きな関係を構築するのがベスト!と私は思います。
シンプルに考える
実際、色んなものを損切って次々いく人の方が生き生きしてるんですよね。
人生の塩漬け株を持たないのが投資家としても合理的な選択。
あなたも、塩漬け株はさっさと手放すことをお勧めします!