
突然ですが先月会社を辞めました。
現在、いわゆる自営業です。
しかも、子供が出来たタイミングで 笑
周りからは「これからもっと仕事頑張んなきゃね!」と全く共感の出来ない無責任な応援を食らっていたとこです。
この子供が出来た時や結婚のタイミングで「もっと頑張んなきゃね!」系の応援ってなんなんでしょうね?
既にそれなりに頑張っているしそんなことでモチベーションが特別上がることもないよなーというのが個人的な感想
放っておいて欲しい・・
失礼、愚痴っぽくなりましたな。
多分これ系の応援を言う人も悪気はなく、社交辞令で良かれと思って言っているのは理解しておりますので、本当に主観的な愚痴です
専業投資家にはならない
さて、以前からこのブログを読んでくれている人は「仕事辞めた!」と聞くと、恐らく「”専業”になるのか?」と思われるかもしれません。
夢のアーリーリタイヤか!?と
残念、期待を裏切りますが普通に仕事をします。
私の投資スタイルは短期の利益確定を細かく積み重ねるものではないので、”専業”には向かないスタイルですしね
それより何より私の価値観に専業投資家になるという選択肢は元々ありません。
そして、「投資家」って”職業”にも実は疑問があります。(投資家という”意識”は大事だと思う)
「投資家」と言っても、多分世の大半の人達はお金を出すだけ。
大枠では自分もそうです。株式投資は割の良い運用先というイメージが実態
株式投資は、いち個人がコントロールできる部分が非常に少ない投資法なので、これでは何かの役に立っている感覚は薄いですよね。
勿論、経営に物申す的な意識の高い個人投資家がいることも理解しています。
それでも影響力を与えられる範囲には限界があるでしょう。
そして、いくら企業分析、数字の分析を突き詰めようとそれで企業の将来を正確に予測出来る訳でもない。(プロと呼ばれる評論家やファンドマネージャーが百発百中か?という話。そして、平均以上の成績を出している人がどれだけいるか?という話。)
出来ることは限られている。そして、限界はどうしてもある
株式投資も含めた投資という行為は「結局自己満足」「自分の為」という比重がとても大きいと個人的には思っています。
VC(ベンチャーキャピタル)とかのように直接スタートアップの企業、経営者と関わりお金だけじゃなく経営や人間的にも関わるのであれば話は変わりますが、それは個人には無理です。
結局、「お金」を出すだけ。そして、そのリターンは完全に自分の為。
ということで、「お金」の運用先という意識でしかない「投資」のみをして生きて行くのは私としては味気ないと思っています。
自分の足元を確認することの重要性
1「経済面」
「日々の生活がある」「将来のお金はどうしよう」「何となく不安」「仕事は辞めちゃいけないものだ」等々
通常、なかなか会社を辞めるという決断はしづらいと思います。
その気持ち、もの凄くよくわかります!
だから、私はまずその漠然とした不安や日々の生活、将来のお金の部分をできる限り見える化しました。
「現在の家計収支はどうなっているのか?」
「現在の資産と負債は?」
「今後の大規模支出の見込みと、生活費の変動はどうなる?」
「明日事故に遭うなど万が一何か起きた時は?」
「そもそもこれからの人生設計は?」
・・・・・・・
これらを現状において出来る限り見える化し、具体的な数字を把握します。
そうすると、現状月々の生活費は多くないので、会社を辞めても多少の収入でもあれば無理なく5年以上は余裕で持つ
それとは別に資産運用をしている分は手を付けずに10年、20年、現在から安定運用(年率5%~10%で十分)していけば、大半の支出(老後、教育費、万が一の場合、等々)は余裕で用意できることに気づきました。
経済的な「漠然とした不安」が「何とかなりそう」に変わったのです。
有名なマズローの欲求五段階説を出すまでもなく、人間まずは安全を求めますよね?
つまり、安全に生きていけるか?という根源的な欲求です
それはリアルに言えば「お金」の不安です。
まずはこれを満足させないとより高次の欲求(帰属や尊厳、自己実現など)は起こらないのが人間だと思います。
足場がどうなっているのか分からない・・・自分がどこに立っているのか分からない・・・のであれば、一歩踏み出すことなんて出来ないと思います
ましてや、高く跳躍しようとなんて思わないでしょう
まずは土台の確認をしなければ飛べないんですよね
2「メンタル面」
世の成功哲学や起業塾的なものは、上記の経済面を取っ払って「パッションが大事なんだ!」「成功者のように考えれば良い」など
メンタル面に特化して諸々訴えてきます。
そんなのを読んだり、聴いたりしていると「そうだなよなー」とか思いますし、「いい話聴いたなー」と思いますよね
しかし、一部の特殊な変態以外で「お金」を無視しパッションのまま言われた通りに実行出来る人はごく僅か。
これは、私も含めた一般人の当然の行動です。
「いやーそうは言っても生活があるし、仕事では自分の思い通りにいかないし」と現状維持へ戻っていく。
「将来への漠然とした不安」と日本の教育が作り上げた「挫折への恐怖」が行動を縛ります。
さて、ここで確認しますが私は「社畜乙」的なサラリーマン否定派ではありません。
しかし、仕事には「自己実現要素」が必要だと思っています。
簡単に言えば、「やりたい仕事」ですね。成功哲学的に言えば「パッション」です。
そう思う理由は「仕事=人生」だと思うから
通常、人生の大半は仕事の時間ですよね?
じゃあ、その膨大な仕事の時間を「嫌々やるような仕事」「生活のためと割り切って時間を消費するような仕事」「他人の指示通りのやらされ仕事」に費やしてたら勿体ないと思います。
何より、自分の実感ではこれらの仕事の生産性は非常に低い!(私は前職での事務処理系の雑務はめちゃくちゃ苦手でした。時間もかかってたなー・・)
別に起業や独立なんてしなくても、サラリーマンの仕事の中で「自己実現要素」を満たしていたら良いと思います。
最初は嫌だった仕事も視点を変えて経験を積めば「自己実現要素」は入ってくると思いますので。
私が否定するサラリーマンは、ずーーっとグダグダ会社に文句言ったり仕事辞めたいと言い続けて変わらないサラリーマンですね。
(ちなみに、サラリーマンを安定と信用のある合理的な選択だとして何となく折り合いつけている人も極少数いますね(このタイプは仕事が出来る人が多い。そして、次男以降の要領の良いタイプが多い)
個人的には好きなタイプではありませんが、このタイプはそんなにお金に困らないですし、要領が良いので何となく自分の人生に満足もしているでしょう。まあ自分が良ければ良いんじゃない?と思います。)
ということで、私がこれまでやっていた仕事は上記のような極端に質の低い仕事ではなかったとは思いますが、自問自答した時に「一生やっていくような本当にやりたいことなのか?」という点はずっと疑問に思っていました。
何より、そこの社長はまさにパッションの人で自分の事業に誇りを持っており、「仕事=人生」の人でしたので、それを見ていて「自分はこの社長と同じテンションでこの仕事は出来ないな」と痛感したのが直接的な退職の理由でもあります。
そして、逆に「じゃあ自分が社長と同じようなテンションで出来ること、興味の持てることをしたい」と思いました。
まあ、そんなことを考えて考えて悩んだ末に一生興味が持てて、自分の時間を費やせることを何となく発見したのです。(確信ではないですが、まあそんなものでしょう)
まとめ
私は、①でまず最初に自身の家計の見える化を実施しある程度将来の見通しを立てました。
その上で「何とかなる」という結論に達します。
そして、②でメンタル面では仕事に対して「自分は前職の社長のような想いや行動力で出来ることがあるのか?」とずっと考えていました。
多分、2年くらいは何となく考えていたと思います。
その結果、こんな仕事をしていきたいと思えることが見えてきて、①の「何とかなる」という経済面の結論を土台に一歩踏み出したのです
やはり、想いはあっても「お金」のやりくりに安心が持てないと「やりたいこと」へ一歩踏み出すことはなかなか出来ないと思います。
前回の記事で思いっきり批判しましたが、安易に「嫌なら辞めろ」「自分のやりたいことだけやろう」は違うんですよ
そもそも逃げてばかりじゃ人として成長しないこともそうなんですが、
「辞めろ」って言われて辞めた人が「辞めてお金なくなったけどどうするの?」と言われてなんて答えるんでしょう?
証券会社のように「自己責任」でよろしく!でしょうか?笑
その結果に責任を持てない外野が言うことじゃない。
恐らく、言われた方も「そんなこと言われなくても分かっているよ。でも出来ないんだよ」が本心
じゃーなんで出来ないのか?ということを考えて不安を解消しなきゃ人は行動しませんよ
以上、私の子供が出来たけど会社を辞めた話でした。
p.s
アーリーリタイヤしてもストック(資産)のみで生きるわけではなく、その後も結局、多少のフロー収入もある人が大半なんですよね
アーリーリタイヤしたいって人の中に、現在の仕事辞めて他に何となく自分のやりたいことがある人は、ある程度の資産で早めに行動しても良いと思います。
完全にリタイヤできる資産形成をした後でのリタイヤまで待つ必要はない。
そのやりたいことをして完全に収入ゼロってこともないでしょうし、毎月それなりに収入になりそうなら一歩踏み出すと良い。
やりたいこと=生産性があるので、実は収入にも繋がりやすいのかなとも思っています。(これは今後私自身が実践してみる)
私の理想である充実した生産性の高い楽しい人生は、あなたにも理想だと思うのです