投資における不確実性について(株式投資成績報告2021/8月末)
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こんにちは、imoです。

今回は、2021年8月終了時の投資成績報告

早速いきましょう。

 

取得単価現在単価収益・損失比率
あいHD 30761857223420%1117
メック 49718303365305%7067
IRJHD 6035599131602097%1316
ビジョナリーHD 92637632-58%96
GIGA    3830950117724%1177
シスロケ 24801155174851%2797
ブロードリーフ 3673554525-5%1050
ポールHD 3657856110029%2200
ULSGR 37983000560087%9520
ふくおか 83541790203314%4066
コア 2359142015036%1353
G-7  75082910398037%3303
さくらさくプラス 7097204021897%1970
日シス技術 4323174018919%2269
キャッシュ10
39311

 

去年末はこちら

 

2020/12/31
取得単価現在単価収益・損失比率
あいHD 30761857207512%1038
メック 49718302270173%4767
IRJHD 6035599164802651%1648
ビジョナリーHD 92637642-45%126
JFESI 48322352334042%334
GIGA    38309501980108%3960
シスロケ 24801155167545%2680
ブロードリーフ 367355468223%2046
ポールHD 3657856116736%2334
ULSGR 37983000363521%3635
ふくおか 8354179018332%4583
日シス技術 432317401465-16%1465
名南M &A 707664406350-1%2540
キャッシュ3348
34503

 

この結果、今年の投資成績は

2021年成績14%

 

となりました。株つらい

 

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投資における不確実性について

 

先日、本業の方で質問されたので、軽く投資における「不確実性」について書いていきます。

 

A君は、言いました。

「長期の方が不確実!5年後10年後の株価なんて分からないよ!」

「だから、直近の需給やイベントを重視して短期の値動きを細かくとっていく方が安全だ。損切りルールをしっかりすればリスクもコントロールできるし、効率的」

 

一方、B君はこう言います。

「短期の値動きの方が不確実!明日の株価が上がるかどうか?なんて誰も正確には分からない。テレビに出ている経済評論家を見てみなよ、後付けの解説ばかりしているじゃないか」

「長期視点でしっかり投資先企業を調べればある程度根拠を持って高確率で値上がりを狙えるよ。もちろん、短期の値動きでマイナスになる時期もあるだろうけど長い目でみて気にしなくて良いことが多いはず」

 

さて、あなたはどちら正しいと考えるだろうか?

短期が有利か?長期が有利か?

短期の方が不確実か?長期の方が不確実か?

短期の方がリスクが高いのか?損切りを明確なルールとしていない長期の方がリスクが高いのか?

 

結論から言えば、A君とB君で見ている「不確実」の要素が違うので簡単には比べられない、となります。(私の話でよく出てくる玉虫色の結論ってやつですね)

 

A君は、主に株価について確率論的に捉えており、その世界では長期の事象であるほど不確実になっていきます。

明日の株価のブレ幅はせいぜい10%程度かもしれないですが、10年後のブレ幅はその100倍くらいあってもおかしくありません。

こちらの台風の進路予想も同じ理屈。

天気図だけ見れば二つの巨大台風がおどれらを襲う!というように見えますが、実際はこの円の範囲に70%くらいの確率で進路が収まるという予報であり、未来へいくほどその円の範囲は大きくなります。

 

一方、B君は主に「会社の事業」を見ており、その事業が今後どれだけ稼ぐのか?を調べれば確度高くその伸びの恩恵を得られると考えています。

株価については、その事業が稼げば必然的についてくると考えているので、長い目で見れば事業が伸びる限り株価の値上がりも得られると思っているでしょう。

逆に明日の株価なんてちょっとしたニュースで右往左往し、確実に上がるかどうかなんて分からないのでそんな不確実なところで勝負はできないと考えているはず

 

これらはどちらが正解という類いのものではありません。

「何をしているのか?」が自分で分かっていれば良い話

 

これは私が普段諸々説明する時に使っているざっくりスライドですが、左にいくほど短期的で変化としては大きいトレンドになります。左はその逆。

自分が、どのトレンドを取りにいっているのか?を理解しましょう。

短期派は、「株価」だけかもしれないし、「四半期の売上、利益」とかも加味して見ているかもしれない。

長期派は、テクノロジートレンドや金利政策、利益など事業成長に大きく関わる要素を同時に見ているかもしれない。

 

このそれぞれの投資家が見ている指標、トレンドに沿って、更にそれらに対応した「手法」があります。

長期投資を標榜してコツコツやっている人にとっては、デイトレ=短期の利益追求=危険=破産しやすい、と考えがちですが、

意外にも洗練されたデイトレーダーは死に難いです。

リスクコントロールをしつつ短期の値動きを細かくとっていく戦略は、逃げ足第一でもあるので暴落の直撃を受けにくく良くも悪くも短期的なリスクリターンを細かく調整するのが生命線。

流れが悪くなれば細かい損を積み重ねて最速で減っていくこともありますが、逆もあり、彼らはその世界で生きています。

 

対して、長期投資家は、会社をみて、事業をみて、大きな流れに乗って伸びる会社を選別することを生業としており、基本的には長期で損をする可能性が限りなく低いと判断する会社へ投資をします。

短期とは当たり前ですが、見ている時間軸が違うしリスクリターンの計り方も違う。

しかしながら、暴落の影響を大きく受けるのはこちらのスタイルと言えるでしょう。基本持ちっぱなのでそれは受け入れざるを得ない。この意味でリスクは大きめに受け入れているし、狙うリターンも大きめに見積もっているのが彼ら長期投資家と言えます。

長期投資では切り取る期間で大きくパフォーマンスもブレるのが通常。しかしながら、洗練された長期投資家は結果的に大きくインデックスを上回る成績を出すことも多いですし、日々一喜一憂することもしないので、こちらが投資の王道と考える人も多くいます。

 

また、ここで説明している「不確実性」や「トレンド」等々は、0ー100の話ではなくスペクトラムなので、色々組み合わせた投資スタイルも多々存在します。

スイングメインでやっている人なら、四半期の業績推移、カタリスト重視、株価トレンド、等々デイトレよりも大きめのリスクリターンを見込んだポジションを構築していたり、専門性の高い人は、そこに金利政策やマクロ指標、政治関連を参考指標として投資スタイルに組み込んだりしています。

 

要は、自分自身が投資を行う上で「不確実性」をどう捉えているか?を自覚して、その「不確実性」を飼い慣らす手法を自分の中でしっかり意識しているか?が重要というお話。

 

以上、参考になれば

ここまで説明すると投資初心者にはポカーンとされること請け合いです。

アメ株インデックス一択!!とかドヤ顔でバカっぽく言いたい人生でした。

 

 

 

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おすすめの本

 

 

先日、Twitterでも言及しましたが、「人間」に興味がある人は是非読んでもらいたい本です。

ネタバレを恐れず簡単に説明すると人間の本質は「善」であるとこの本の著者は主張します。

そして、農耕を始めて文明を発達させて以降人類は、人間の本質は「悪」であるという悲観的な見方で人間を捉えて、その「悪」の部分をコントロールしよう、表に出さないようにしようという思想のもと社会を構築してきました。

これが、矛盾であると著者は言います。

だから、もっと人間の本質に沿った制度設計はできないか?やれることはないか?と問いかける

 

本書を読んだ後、私は、これまでよりももっと人の善性を信頼し、良い想定のもと人と関わるべきだと強く思いました。

確かにこれまで私の中でも「人間」を悲観的に捉えていた面がありました。また、悲観的人間論をもとに色々説明をすれば現実的で冷静な人間であると周りから評価されることもその人間観を後押しします。

今は、できる限りの想像力で信頼を構築し心理的距離の遠い人間に対しても知らないが故の憎悪を拒絶することを意識したいと思っています。

人類皆兄弟とはよく言ったものですね。この言葉を単なる美辞麗句としてではなく、あなたも本書を読んだ後なら深く同意することでしょう。

 

 

以上、それではまた

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