
こんばんは、imoekatです。
今日は、追加資金の重要性について
さわかみファンドの会長もよく言っていますが、追加の資金が安定してあるから腰の据わった投資が出来るというお話。
年始から株式市場は下落してますね。
人によっては既に結構なダメージを受けている人もいるようです。そんな人は、下落の結果余裕がなくなり更にマズイ判断をしかねません。
投資で重要なのは「メンタル」であり、その根本は資金の余裕でしょう。
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安定したフロー
安定したフローが大事というのは、「富裕層マインド」の記事でも触れましたが、今回は少し別の視点から。
たまに投資で儲かった結果専業投資家になる人がいます。
ここでの定義は、日々の生活費から投資資金すべて「投資による利回りで賄う人」のことです。
要は、投資で上手くいかなければ生活が破綻する人ですね。
この様な人は、よっぽどの資金力と経験がないと危険です。
理由を述べます。
- 視点が短期になり易い
- 下落のダメージが大きい
- 急な資金需要に対応するのが難しい
- 心の余裕が無くなる
①「視点が短期になり易い」というのは、想像通りです。
長期視点は数年後に成長する企業への投資になるので短期的には損失を出すこともあり、日々の生活費捻出には向きません。
専業投資家になると日々の生活費がまず必要なので、その資金を確保することが第一です。ジックリ腰の据わった投資とは正反対で「日銭が有りがたい」」というメンタルになります。
日々のトレードで「今日は3万勝った」とか「今日は10万買った」というメンタルです。
②「下落時に効率が落ちる」とは、追加資金のクッションがないということです。
分かりにくいと思いますので説明します。
例えば、100万の資金で投資をし20%下落→80万
一ヵ月後25%上がって100万に戻したと仮定します。
ここで、月々のキャッシュフローがあり10万円追加資金を投入できる人は80万になった後10万円追加資金がありますので→90万
90万から25%戻した場合は、110万+25000円になります。
追加資金があるということは、下落時は逆にチャンスになり得るということです。
追加資金があると見ていただいた通り、タイミングの分散になり(ドルコスト平均法は偉大ですね)追加資金がない場合に比べて下落からの復帰が早くメンタル的にも安定します。
③「急な資金需要に対応するのが難しい」とは、フルインベスト状態で急に大き目の生活資金が必要になった時に不利なタイミングで換金売りしなきゃならないということです。
生活費は月々安定するものですが、病気や事故、冠婚葬祭など急な資金需要が発生することもあります。そんな時投資で大半の資金を使っているとどれか換金しなきゃいけなくなります。
その場合、本来売りたくないタイミングで無理やり売らなきゃいけなくなり損失が出るかもしれません。
④「心の余裕が無くなる」とは、そのまんま上記3つの理由により常に資金管理、資金需要に気を使わなきゃいけないので肝心の投資への意識がぶれます。
こうなると、自分の投資哲学を守ることも難しくなり危険な兆候です。
簡単に仕事は辞めるな
投資をする動機として、「不労所得=働きたくない」というのが多いと思います。
根本にその動機があるので投資で儲かると会社を辞めようと考えても不思議ではありませんが、ちょっと待って下さい。
安定した給与収入の安定感は上記の通り侮れません。
それは、毎月追加で資金を提供してくれる応援者なのです。この心強い応援者が居なくてもやっていける人は稀だということは肝に銘じて欲しいと思います。
仕事を辞めるのは、それなりの資産規模と投資技術の確立の後でも遅くないと私は思います。
では、具体的にはどれくらいの資産と投資技術があればいいのか?
私は、最低でも資産一億!投資技術で安定して10%の利回りを出せる!というレベルになる必要があると思います。
専業となり生活費も全て投資からの利益で賄うとすると、少しリスクを落して年利回り5%と設定します。(10%出せる投資技術があれば5%は比較的堅いと考えます)
そうなると、一億からの年間利回りは500万。税金を抜けば約400万の年間手取りになりますので、このレベルで一般庶民の生活と同等になるかと思います。
どうでしょう?
少しリアルになりましたでしょうか?このレベルの資産、投資技術で普通の生活が送れます。
勿論、5%を超える利回りを出せれば資本を更に増強していくことが出来ますが専業となった場合はあまり短期利回りを追求するのはおススメしませんね
ですので、このレベル以下の条件では専業になることはリスクが高いと思います。
まず、一億を目指しましょう。
普通のサラリーマンが資産一億達成出来るなら投資技術もそれなりになっていると思いますので、その時は会社を辞めても良い時期かと
以上、参考になれば幸いです。