
Contents
お金のことは結局自分で責任を持つしかない
こんばんは、imoekatです。
今日は、投資で利回りを高める為に誰が責任をもつべきか?というお話。
結論は、「自分」と言うことです。他の誰もあなたの資産についてあなた以上に考えてはくれません。
前に「FP(ファイナンシャルプランナー)の限界」という記事で、FPは家計の最適化と貯蓄のアドバイスしかできないのでそれなりに自分の収入と支出について考えている人にはあまり意味がないと私は述べました。
この主張を変えるつもりは全くありませんが、これにはアドバイス受ける側つまり顧客の方の意識のせいでこうなってしまっているとも言えるのです。
どういうことかと言うと、「お金」はシビアな問題です。普通、少しでも損はしたくないものです。
そんな大事大事な「お金」について他人のアドバイスを受け入れた結果、悪い結果になったとしたらどうでしょう?
想像してみて下さい・・
Aさんは、定年退職をして3000万の退職金をもらいました。
もう家のローンも払い終わったので、後は余裕のある老後の為にこの退職金を元に投資で増やそうと目論んでおります。
そこに、銀行の営業担当がこう囁きます。「海外債権のファンドが利回りがよく、しかも毎月の配当があって年金代わりになりますよ!」と営業をかけてきました。
そして、Aさんは営業の言われるがまま1000万でそのファンドを契約してしまいます。(これは、実際によくあるパターンです)
その後、世界的な経済不況になりファンドも30%評価額を下げてしまいました。しかし、毎月配当は支払われているので安心していたら、二年後成績をよく見ると元本が500万になっていました。
Aさんは、ビックリして銀行の営業に問い合わせます。「投資したお金が半分になっているじゃないか!どういうことだ!」
営業は、「いやーあの後、経済不況になってしまいましたので仕方ないですよ。」
Aさん「それでも半分てことはないだろう!」
営業「毎月の配当ですがあれ成績が出なくても払われていますよね?実は、それは元本から支払われているのです。Aさんの損ではありませんが元本は減っていきます」
Aさん「なに?そうなのか?元本は減らないと思っていたのになんか騙れた気分だな」
営業「投資ですのでリスクはあります・・・」
どうでしょう?間違いなくAさんは納得いかないでしょう
でも、そんな損を出したのはAさん自身のせいでもあるのです。そして、FPが利回りの高い投資アドバイスが出来ない大きな理由の1つもここにあります。
それは、「適切なアドバイスをしたとしても、損を出せば顧客は100%人のせいにしてくるからです。」
「自分は投資の専門化ではないし、銀行員(FPも)はお金についてプロだろう・・その人が言うのだから間違いないだろうな」という素人意識があります。「自分は分からない!」と思考停止してしまうのです。
そんな意識の顧客に対して下手に利回りの良い投資をアドバイスしても成績を保障できるわけではないので、心理としてトラブルにならないようにするためにリスクのあるアドバイスは控えます。
このような顧客の意識のせいで、「絶対安全」「数字上損はしていない(購買力は落ちてていても)」の二つがFPの絶対守るべき法となります。
このようにしておけば、文句は言われないので
お金について知識を持ちストーリーを描けるようにしましょう
利回りの良い投資商品を紹介された時にその商品のリスクを把握しましょう。どうして利回りがよいのか?を理解しましょう。
先ほどの例であれば、基本的に海外の通貨で運用するファンドは為替リスクがあります。しかも、発展途上国の通貨だとしたら政治リスクなどカントリーリスクもかなりあります。だからこそ利回りを高くしないと買い手がいないのです。
配当についても毎月その配当を出せるほどの原資を稼ぐことはどれくらいの確率で可能か?
もし、成績が悪い時は配当原資はどこからでるのか?など確認すべきでしょう。ただでお金は降ってこないので。
まず、この理屈を理解していれば安易に営業の話には乗らないでしょう。
逆に、その国の政権が変わり通貨が安定するような理由をもしあなたが把握していればそのファンドは良い投資になる可能性が高くなります。
このように自分で知識を持ち冷静に評価できれば営業も上手く使えるでしょう。
素晴らしいアドバイスをもらう為には、あなたに知識がなければいけない
以上、お話したように貴方に知識がなければ
銀行、証券の営業からは「良いカモだ」と思われ手数料の為の提案しか出てきません。
FPからは、文句を言われたくないので安全パイのアドバイスしか出てきません。
しかし、貴方に知識があり自分の「お金」に対して自分で責任を持つ姿勢で臨めば本当に貴方にとって良いアドバイスや提案が出てくることでしょう。
是非、素晴らしいアドバイスを得る為に知識と責任を自覚し貴方の望む利回りを実現しましょう!
では、また