私の株式投資失敗例2(システム投資を試す)
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システム投資

こんばんは、imoekatです。

今回は、私の投資失敗例2(システム投資を試す)です。

投資デビューし手痛い損失を食らった私は、しっかりした基準の下投資をすることの重要性を痛感しました。

色々な投資本やネットでの情報を見ていくうちに「システムトレード」というものに出会います。

システムトレードとは、簡単に言うと人間の感情を排してある条件の下機械的に取引する方法を言います。

投資は、ご存知の通り人間の感情が大きな障害になることが多いので、それを排し只々機械的に取引をしていくことでパフォーマンスの安定を図る手法です。

私は、元々理系でもありとてもこの方法に惹かれました。この時初めて「分散投資」という言葉にも出会います。こちらも危険を分散しパフォーマンスの安定を図るという合理的な手法です。

 

 

システムトレードの条件

その時私の用いた条件は、「最低20銘柄に分散し、5%下落した銘柄は損切。15%上昇した銘柄は利益確定」という単純なものです。(何かの本の受け売りです 笑)

一銘柄が5%を超えない比率でリスクコントロールし、損失は5%までで損切。利益は15%まで伸びたところで利益確定するという一見安全に見える投資システムでした。

私は「よーし、これで投資基準がはっきりしたぞ。もう不安にならず安定して利益を狙える!」と心機一転再び投資の世界に戻りました。

さあ、結果はどうだったでしょう?

また、3ヶ月ほどこの投資法を実践しました。この間の成績はなんと20%の損失でした・・・

理由は、5%の下落で損切だとけっこう引っかかるということ。それでいて利益確定はなかなか15%の上昇までいかず、利益確定したものがあっても税金と取引手数料で微々たる物に・・

結果、細かい損切が積み重なりトータルで20%の損失という惨憺たる結果に。

その後、テクニカル指標を学びより精度を上げたつもりのシステムトレードも実践しましたが、なかなか良い結果になりません。

 

 

問題点

トータルで一年ほどシステムトレードの実践をしていました。

その上で、私がまとめた問題点を挙げます。

  1. 「視点が短期」日々市場を気にし短期視点なので細かい取引がどうしても多くなります。その結果、常に監視できない時の予想外の動きに対応できず損を大きくすることもありました。
  2. 「細かい損失が積み重なる」少し大きなボラティリティの時期に軒並み損切ラインに引っ掛かり損ばかり確定し、その後の戻りに乗れない。結果、一番下げたところで市場から退場してしまう。
  3. 「感情が混じる」取引条件を決めて機械的に取引すると決めても、人間がやる以上どうしても判断に感情が混じります。その結果は大抵悪いほうに影響します。
  4. 「利益が伸びない」長期で見ればまだまだ伸びる銘柄も15%で一律利益確定してしまうので上昇幅が限定的。更に利益に税金と手数料がかかり目減りしてしまう。
  5. 「個別判断は無視」システムトレードなので当たり前ですが個別に自分の判断をしない前提なので、自分ではもっと伸びると思う銘柄や5%以上の下落でも今後戻るだろうなーという銘柄でも条件通りに判断しなきゃいけません。そこを曖昧にしてしまうとそもそものシステムが機能しなくなります。

以上、これらの理由で損失が積み重なりやすく利益は伸びにくいという結論になりました。

今ではもっと洗練されてプログラムで完全自動化している猛者もいますし、当時私がやっていたような単純なものでないでしょうが、当時の感想として私には合わなかったということです。笑

その後、ガチのシステムトレードである完全に人間の感情を排したプログラムによるモノも偶々利用できることがありましたが、バックテストでいくら良好な成績でも将来を保障するものではないことを思い知らされるだけでしたね。アレは、開発者自信が常にアップデートしていくような研究者自身にのみ有効な方法だと思います。

<補足します。

「システムトレードのプログラムを売る」というネットワークビジネスちっくなものが当時流行っていました。(今もオプザイルとかいますね。あんな感じの自分たちではそのシステムで儲けず、そのシステム販売で儲ける輩はいつの時代も形を変えています。)私は買いませんでしたが、友達が購入しハマっていたんです。確か40万くらいしたと言っていました。

色々詳しく聞くと、「事前のバックテストでは勝率8割で長期的には絶対負けない!」「日々アップデートされていてずっと有効なシステムだ」「うまくいけば月利回り50%いける!」と豪語していたのを覚えています。当時の株式投資初心者の私でも「うそくせー」と思うような謳い文句でした。笑

過去にいくら有効なシステムでも必ず例外は出てきます。あの手の自動トレードシステムは開発者自身が運用するから有効なんです。中身がわかっていて、市場のイレギュラーにも自分で対応できてアップデートできる人なら上手く扱えるでしょう。

何もわからず、お手軽自動で儲けようという不届きな人には鉄槌が下るのが当たり前。

私の友人も一年後、投資資金を全部溶かしスロット廃人へ移行後、めでたく留年してました。

自分に合った方法の模索

以上、見てきたようにシステムトレードは私には合いませんでした。

元々理系だったこともあり、一時期この人間の感情を排し機械的に取引をするという方法は合理的で唯一の解だと考えた時期もあったのです。

本も情報処理の父”クロード・シャノン”から”マーケットの魔術師”などその手の本をかなり読み、確信を深めた末の実行だったにも関わらず残念な結果に・・

結局、その人の性格とそれに適した洞察力、数字に対する執着力、投資への視点など複合して投資スタイルは決まるのだと気が付きました。

その後、私は自分に合った投資哲学を固めることに力を注ぎます。

その確信が出来るまで再び投資を始めることを固く禁止して・・・

これらが参考に読んでた本です。

とても面白いですので、投資を始める方は読んでみることをお勧めします。

 

では、また次回

 

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