![[爆笑〆切本]夏休みの宿題をギリギリまで放置していた人々へ](http://assetsjin.com/wp-content/uploads/2016/12/71aQCpZoL.jpg)
「〆切を守れない」
「ギリギリまで動けない」
「やらなきゃいけないことがドンドン後回しになる」
「何事もやりきることが出来ない」
私を含めたそんな人達へこの本を紹介します
安心して下さい!
有名な小説家も漫画家も皆んな私達と同じでした。
彼らも〆切に追われ、むしろ〆切が来てから書き出し、最後にはカンヅメ(拉致されて強制的に書かされる)にされてます
むしろ私達よりも酷い人も・・・
Contents
〆切を守れない人々
今日紹介する本は、有名作家の編集社への謝罪の手紙を中心にした〆切をめぐる物語です。
「どうしても書けぬ。あやまりに文芸春秋社へ行く」
「拝啓、〆切に遅れそうです」
「不甲斐ないことに、いつまでたっても情熱が起こりません」
「私は毎日イヤイヤながら仕事をしているのである」
「原稿性発熱」
「ほんとに風邪引いたんですか?」「ほんとだよ」
「二十分とは根気が続かない」
「やむにやまれずカンヅメにされることを受諾」
〆切本 単行本(ソフトカバー) – 2016/8/30 より
あれ?自分が書いたのかな?
と勘違いしてしまうような言い訳やダメ人間っぷりを有名作家の皆様が惜しげもなく披露してくれます。
いや、ほんと読んでる途中、爆笑してましたよ私は
「やらなきゃならない仕事があるけど、なかなか手をつけられず机に向かってぼーっとしてる。」とかお前は俺かと
人間大差ないですね
この本に載っている有名作家はせいぜい百年前の人達ですが、恐らく大昔の人間達も同じだったのではないでしょうか
近づきがたいあの人も、立派な業績を残した大人物も多分私達と大差ありません。
有名作家となり、良い物語を書き、沢山の作品を残してきた人達のことを私は勝手に”自分とは違う立派な人”だと思っていました。
でも、彼らも人間で自分と変わらないくらい怠惰で、どうしようもなくダメ人間だったと生々しく伝えてくれるこの本は私達凡人をも勇気づけてくれます。
元々は同じような人間が、素晴らしい作品を書き残したり、立派な業績を残しているのです。
じゃあ、私達にも何か達成できることはあるのではないでしょうか?
「〆切」の効用
この本は、作家達のダメ人間っぷりを披露して私達を勇気づけてくれることと共に、彼らが立派な業績を残した秘訣も教えてくれます
その秘訣とは、ズバリ「〆切」の存在です
人間は基本的に怠惰なモノ
放っておいたら際限なくダラダラする生き物です。
「〆切」がないと何も完成させられないのが私達という生き物なのです。
「〆切」があるからこそ、”区切り”を意識し無理矢理やる気を出だして物事を完成させられる
彼ら有名作家も、分かりきった言い訳の手紙を編集者へ送り、回りくどくやる気が出ないと書きなぐり、
時には編集者と喧嘩し、最終的にはカンヅメにされて強制的に書かされて立派な業績を後世に残しました。
私も、日々やらなければいけないことがあります
しかし、〆切を設けていないと何となく伸び伸びになり結局「あれもやってない」「これもやってない」となりがち。
退職して特に誰も強制してこない自営業になりその傾向は強まりました。
想像してみて下さい。「毎日が夏休み」の状態で何かをやり遂げることが出来るでしょうか?
このままでは何も進まないと危機感を持ち、私はやるべきことに自分なりの「〆切」を設けたのです。
そうすると、不思議とやれるんですよね
やれなくても無理矢理やるんです。
そういえば、期限を意識することの重要性は、よく言われる「死期を意識すべし」という戒めにも現れています。
人間は、無限に時間があると思う何もしません。
「明日死ぬかもしれない。」
この意識も要は「〆切」です。
天才ではない我々凡人が何か事を成す為に手っ取り早い方法は、「〆切」を意識することなんでしょう。
逆に「〆切」のない人生はただダラダラ過ごしてしまい、この本に載っている有名作家も「〆切」がなければただの一市民でしかなかったと思います。
(「家でゴロゴロして働きたくないから作家になったという人もいますし」「借金返済の為には、モノを書くより友人から金を借りて回る方が自分には合っている」というような人も出てきます 笑)
とにかく、この「〆切本」おすすめです。
絶対に笑えますし、こんなダメ人間でも立派になったと勇気も貰えます、そして〆切に追われまくった彼らだからこそ言える人生においての大事なことも学べますよ!
最後に外山滋比古さんのありがたいお言葉で締めさせて頂きます
今日できることがあったらしてしまえ。明日までのばすな。忙しい人は、すぐに手をつける。暇な人は明日に期待をかける。明日には明日の仕事がわいてくる。昨日の仕事と今日の仕事が重なってはとてもできるものではない。もう1日伸ばそう。ところが、その日になってみるとその日の新しい仕事が待っている。こうして高利貸しから借りた借金のように仕事が累積して、どこからどう手を付けたらよいかわからなくなる。
今日できる仕事を明日に伸ばすな。これはそういう苦い思いを何度もした多忙な人間がようやくたどりつく心境である。(中略)仕事は伸ばせばいくらでも伸びる。しかし、それでは死という締切りまでにでき上る原稿はほとんどなくなってしまう
〆切本 単行本(ソフトカバー) – 2016/8/30 P283より
以上、がんばろ・・