
こんばんはimoekatです。
今日は、以前の記事の主張をまた別の視点から少し書いてみたいと思います。
マーケットは非効率だと思ってますがなにか?(投資成績2016/4/23) | assets人生
非効率
利益を見る人と空気を見る人
改めまして効率的市場仮説は、合理的な行動をする人を前提としています。
では、合理的とはどういうことか?どの視点でのことなのか?
市場参加者の視点は様々です。投資スタイルによって「合理的」は変わる可能性があります。
ここで言う情報的に効率的であるとは、金融市場における金融商品の価格がその商品の価値を決定づける情報を反映しているという意味である。効率的市場仮説に従えば、株式取引は株式を常に公正な価格で取り引きしていて、投資家が株式を安く買うことも高く売ることもできないということになる。すると、銘柄の選定や市場のタイミングから市場の平均以上の実績を得るのは不可能である[2]。
市場を効率的とみなすための主な仮説には以下のようなものがある。
- 常に多数の投資家が収益の安全性を分析・評価している。
- 新しいニュースは常に他のニュースと独立してランダムに市場に届く。
- 株価は新しいニュースによって即座に調整される。
- 株価は常に全ての情報を反映している。
以上、wikiからの引用です
いまいちハッキリしませんね・・
しかし、投資歴12年目の私の実感では「企業の利益を見て投資をする人」と「マーケットの空気を見て投資をする人」は明確に違う考え方、行動原理で投資していると感じています。
しばしばこの2つの視点の投資家はそれぞれ逆のタイミングで売買しますしね
私は前者になるので、「マーケットの空気」なるもので株を買うことを真の意味では理解出来ません。(そういう視点もあるかな?みたいに存在は認めますが)
複数の視点と感情と神の見えざる手
「合理的」については更に突っ込みどころがあります。
それは、ロボットのように感情を持たない人間を想定しているとこ(まあディープラーニングの結果、感情みたいなモノを持つ人工知能は今後誕生する可能性がありますが、ここでは比喩で話します)
人間の感情は非合理的な行動の最たるものですよね?世の中の犯罪の大半は「感情」が引き起こしていますし、合理的な人間ばかりなら犯罪はほぼ無くなるでしょう。投資でも「恐怖」や「自信過剰」により合理的とは言いがたい行動は散見されます
そんな有り得ない人間を想定している時点で「?」が浮ぶのです。
しかしながら、時間と沢山の情報与えられれば見かけ上効率的であることがあるのも事実。
これは経済の専門家ではないので私には分かりませんが、アダム・スミスの「神の見えざる手」のような働きが株式市場でも起こっているのかもしれません。
つまり、市場参加者の複数の価値観、人間の感情による想定外の動き、など全然合理的でもないし効率的でもない細部を全て抱合し平均的な結果をはじき出した結果、見かけ上効率的に見えるということです。
これは以前の記事で言及したとおり、私は限定効率的市場仮説と呼んでます。間違いなく「いつでも」「どんなときも」合理的では無い!
ここ最近の個別株の値動きを見ていても短期間で20%、30%更には80%とか株価が動くのは理屈に合いません。
そこに合理的な存在感を私は感じないのです。感じるのは「感情的」と「偏り」のみ
逆を言えば、合理的ではないからこそ不当な値付けをされている銘柄に出会えて、利益を上げる可能性が広がるのです。
何度も言ってますが、いつでも、どんな時も合理的であるならインデックスを黙って買うのが正解。そんな面白くもない世界なら私は投資をしてませんよ
日経平均やtopixを見て、現在年初よりマーケットは安くなっている→それなら株をやっている人は皆損をしているはずで「投資は怖い!」とか思っちゃう初心者は本当に個別株から投資を初めて下さい。
初めからインデックスや投資信託なんて買うなんて無意識に「効率的市場仮説」信者になっていることになります。
それは長い目で見たら計り知れない損失ですよ
以上、投資で利益を上げたいなら早めに「限定的効率的市場仮説」への意識の転換をおススメします。