
こんばんは、imoです。
実は、「CEATEC JAPAN 2017」初日にフラッと行ってきました。
一部しか見れてませんが一応感想と合わせてメモとして残しておこうと思います。
Contents
センサーと省電力低スピード通信
そうですね・・・とりあえず大きな流れとしてIoTは鉄板でしょう。
その流れで言えば、各種センサー類&省電力無線化技術は各社取り組んでおりました。
幾つか話を聞いてみたところ、IoTは定期的に通信が出来れば良いので私たちが使うスマホのように高速大容量通信はそこまで必要ないようです。
それよりも、省電力&低速でも回りこみに強く混線しづらい帯域での通信が優先される。
普通に考えてこの辺の需要は伸びるでしょうなー
センサー&ロボット
ドローンとも関係しますが、お互いの位置関係を自動で把握して行動するロボットもありました。
以下はmuRataの展示(仕切ってたのはペッパーくん)
以前、ドローンとPerfumeのパフォーマンスでも似た感じなのを見ましたが、あっちの方がクォリティ高かった気がします。(ちょっと動きがぎこちなく何度かロボットが止まることがありました。)
この技術は、車の自動運転にも応用予定らしく、渋滞の解消や事故の低減に生かされるとのこと。
実用化まではもう一息というところでしょうか。ここにもセンサー類は多数使用されてます。
TESLA
次にTESLAの展示を見てきました
トンネル技術とか見せてくれることを期待していましたが、普通にEV車でした。
バッテリーはリチウムイオン電池が6000とか7000個車の底に敷き詰められているとのこと。
満充電で500〜600キロいけるそうです。また、電気代は色々な条件によるけど満充電あたり三千円くらいじゃないかと言っていました。
なんにせよ燃料代としてはガソリンより低コストは間違いなさそうです。
EV車は欧州を中心に大きくガソリン車、ディーゼル車からシフトしているところでもありますし、今後の動きに注目ですね。
普及の鍵は、「車両価格のダウン」と「急速充電インフラの拡充」ってところですかね。
質問したところ金額は教えてもらえませんでしたが、テスラ自身もインフラ投資をしていると言っていましたし
価格も数年後には安いモデルが出てくるでしょう。
(車内の様子)
デカイipadみたいなのが中央にあります。ここで全ての操作が出来るそう。
触った感じは、持っているipad proよりは描画反応が悪かった感じ。
やっぱりipad pro いいですよ 笑
アスカネットの空中ディスプレイ
二年くらい前でしたっけ?
話題になった空中ディスプレイを開発したアスカネットの展示です。
この写真だと分かりづらいですが並んでいる画面は触れません。空中に浮いている画面は結構鮮明で驚きました。
しかし、これ空中に映る方向とは逆アングルで普通のディスプレイが壁の中に埋め込まれているんです。
うーん、なんかビックリさせるだけで、ちょっとイメージしていた感じとは違いました。
私のイメージは、平面にSFのホログラムっぽく映るのかな?と思っていましたので・・・
(こんな感じ)
でも実際は、こっち
必ず大元のディスプレイを埋め込むデカイ筐体が必要になります。
アスカネットの技術は、その壁に埋め込まれたディスプレイを反射させて浮いているように見せるとこに特徴があるようです。
他にも人間を等身大で空中ディスプレイで映している展示もありましたが、結局本物の人間が隣の箱に入っているのでなんだかなーと
具体的には、看板とかへの転用を今考えられているようです。(まあ、そうだよなーそれ以外には現状使いづらい気がする)
面白かったのは空中ディスプレイにタッチ操作できるところ。
これは面白い
横からみるとオジさんが何もないところで指差しているだけに見えます。
でも、角度を変えると・・・
浮いて見えるディスプレイ上でタッチ操作していることが分かります。
これはちょっとSF的でワクワクしますねーこの技術はATMの画面操作とか何かに使えそうな気がします。(詳しい条件は知りませんが)
ただ、やっぱり大元のディスプレイを埋め込む筐体がバカでかい・・・昔のブラウン管テレビみたいです。
この筐体スペースをカット出来るブレイクスルーが起これば爆発的に広がる可能性を感じます。
リアルハロ
ガンダム世代から私はズレているんですが、ハロは知ってます。
こんなやつ
この丸いやつが、リアルに再現されてました。(色は違いましたが)
ガンダムファンには堪らないかもしれませんね。
ちょっと世代がズレている私は冷静にこれは何に使うんだろう?と思って、案内の人に聞いてみると「子供の相手をしてくれるロボ」とのこと。
(若干焦点合ってないですね)
将来的に兄弟やペット代わりとかにもなっていきそうです。
規模が小さな技術屋は営業力が鍵
次に写真に取れてないのですが、色々見ていて比較的小さな技術屋の会社はコンサル営業力がないとキツイよなーと感じました。
それぞれウリになる技術やシステム、商品はあるんですが、説明が物凄く下手だったり、そもそも声が小さくて聞こえなかったり、本当に技術の話だけして「・・・」みたいな。聞いている方は「で?」ってなります。
展示を見ていても大手は全部出来るんでトータルパッケージングされた感じで売り込めると思いますが、ピンポイントの商品やシステムを売る感じの中小企業は、その使い道がイマイチイメージしづらい感じ。
見てきた中で、(株)オプティム【3694】はその点優秀な営業マンがいましたし、会社としても自社のシステムを何とどう絡めるか?を自分達からアプローチして提案営業に力入れていくそうです。
話を聞いたところでは、まだまだ技術の社員がメインの会社とのことでしたが、それを売り込む営業を強化できたら売り上げも大きく伸びる気がします。
今回、中小の技術屋企業は、自社の独自技術、特徴をどう応用できるか?どう活用したらどんな問題が解決できるか?を明確にして自分たちのことを上手く売り込む必要があるなーと話を聞いていて何度も思いましたね。
全ての情報を受け渡して効率化されていく
最後にトータルの感想です。
私はなんだかんだここ5年のうち3年はCEATECに行っていて、その目的は「全体的な今後のテクノロジーの流れを感じること」です。
今回感じた流れは、各種センサーの発達、ローコスト&低電力無線通信の発達によって、あらゆる情報は観測され記録され分析されていくでしょう。
そして、ディープラーニングを経たAIの発達がそこに絡むことで収集したデータの膨大な処理が圧倒的な速度で可能になり私たち人間には感知できないレベルでの効率化も行われていくと思われます。
そして、あらゆる個人情報を得体の知れない相手に提供することに抵抗する人達も現れると思います。
(ネット通販が生まれた時にネット上でのクレジット決済に拒否反応を示した人達みたいに)
しかし、人間は便利には逆らえないですし世の中のいたるところにあらゆるセンサーが配置されある程度勝手に情報は集取されていきますので、現在世界の大半がAmazonに取り込まれつつある現実のように、人々は知らず知らずのうちにそれを受け入れていくでしょう。
その先がどうなるか?はよくわかりませんが、人の生活はこれまでより便利になっていくことは確実です。
外部による効率化、自動化が極まっていくと、人はどんどん自分で考えることを止めていく可能性もあります。(今の私たちが紙の地図を見なかったり、電話番号を覚えないように、既に脳機能の外部化はおこっている)
それの何が悪いのか?便利だし、楽で、生産性も上がり、多くの人々の人生の時間が余っていくことは良いことなのではないでしょうか?
と、色々連想&妄想することができますので、この辺で止めておきます。
さて、今後このような流れで世の中は動いていくという前提で、その流れに乗れる企業はどこか?CEATECで見た技術の応用先はどこか?等々、展示している企業単体ではなく、流れ、文脈の中で投資先を検討することがとても大事かなと個人的には考えています。
以上、参考になれば幸いです。