〔投資〕企業の定性評価はGoogleマップ的に見るのがオススメ
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こんばんは、imoekatです。

今日も投資で企業を評価する時の視点の話。

企業の定性面を評価する時に私は、「抽象と具体の狭間」を行ったり来たりします。

こうすることで、より本質についての洞察が得られるという効果が期待できますよ

Contents

事業の本質を見出す

この視点で言うと

昨日の記事は抽象の極みについて語っています。

投資と個人でテンバガーゲットする為に最も重要な視点 | assets人生
参考記事

 

「動かす力」って 笑

抽象もいいとこですよね。

しかし、本質でもあります。事業の表面だけ見ていては辿り着けないお話しなのです。

少し具体的にお話ししますと

Googlマップのイメージ

「抽象と具体」とは、Googleマップみたいにズームしてみたり離れて見てみたりすることに近いです。

例えば、自分の事をズームにすれば東京の港区のどこどこに・・みたいな詳しい要素が分かってきます。

しかし、これでは個人に寄り過ぎていて全体像が見えませんよね?

ですので、もっと離れて「日本」の何々の…てくらい大きな枠が見えるくらい離していきます。

こうすると、個別の人間に対してのフォーカスからもっと大きな分類が見えてきます。

更に、宇宙にまで視点を持っていくと「地球の人類」ってレベルまで距離が離れ、抽象度が上がっていきます。

ここまで離れると本質が絞られて根本的な要素までたどり着きます。つまり、「単なる生き物」くらいまで 笑

そうなると、「私」という個別具体的な特徴というよりも「人間」という種に対しての特徴を見出すことが出来ますよね?

「私」個人の特徴をいくら追及しても「人間」全体に対しては通用しない洞察しか得られない可能性が高いです

それでは応用が利きませんし、近視眼的な理解、判断になりかねません。

ですので、より応用の利く洞察を得るためにこの様な「抽象と具体」を行ったり来たりするのです。

 

 

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具体例

いいでしょうか?抽象と具体の大まかなイメージは。

で、投資候補企業について見るときにまずその企業の具体的な事業について注目します。

〔ズーム〕

例えば、私の保有株のトレファクならズームすると「リサイクル屋さん」です。
単純に中古商品を買い取りそれを販売し差額を得ていますね。

ここだけ見ると、「せどり」という個人でもリサイクル事業をしている人もいますよね?

〔少し離れる〕

少し、離れて見てみましょう。

では、個人より規模の大きいリサイクル屋の価値はどこにあるのでしょうか?

それは、「大量に仕入れ整理し見せること」です。

一昔前の町のリサイクル屋のイメージですね。単純に「再利用=もったいない!」という価値観でしょう。

更に言えば、所詮中古なので新品を買えない人の代替手段の側面が強く、品質も「まー中古だよねー」みたいな感じでした。

〔望遠鏡で見る〕

対してトレファクは、そこに高品質な中古の新たな使用価値の提案を行っています。

つまり、中古品の流通を加速させようとしています

以前のような「所詮中古品!」という見方ではなく新品とも競合するような商品の見せ方品質、価格設定を行っているように私には見えます。

よって、私はトレファクに対して「商品流通において新品の市場に挑んでいる事業」という少し抽象的な評価を下しています。

この様に「具体と抽象」の間をいったり来たりして本質の評価をすると別の側面が見えてきて面白いですよ。

他のリサイクル企業はこの抽象レベルで従来の価値観から脱却していないように見えます。

アリアケジャパン

次にアリアケジャパンの場合。

〔ズーム〕

アリアケジャパンは、所謂調味料メーカーです。

ここだけ見ると競合は一杯いますねー

〔少し離れる〕

天然調味料のメーカーで、人間がやると非常に手間のかかる作業を機械化しスピーディーに効率よく生産することが出来ます。

天然という強みがあることが分かりました。しかもコストを下げて大量生産できます。

〔望遠鏡で見る〕

「味を全てデータ化し忠実に再現できるシステム、技術を持ちます。」

ここで、アリアケジャパンは職人の領域を侵す存在というポジションを持つことに気が付きました。

どういうことかというと、ラーメン屋とかカレー屋の秘伝のレシピや代々受け継がれてきたタレ、スープというのがありますよね?

アリアケジャパンは、それを分析し忠実に再現してしまうのです。

職人が長い時間をかけて感覚や経験で出してきた味が機械的に再現できてしまう・・・

これは、色んな方面から反発が予想される技術ですが実際アリアケジャパンは実現しているのです。(ロブションとコラボとかしてます)

つまり、アリアケジャパンは「高品質な味を低コストで再現する事業」と評価できます。

そして、このシステムはアリアケジャパンの独占技術です。

今後、世界中の味のレベルを引き上げる(加速させる)企業と評価しております。

 

今回は比較的分かり易い例を出しましたが

この様に表面的な事業だけを見るのではなく、この事業の本質はどこか?本当の強みはどこか?を探る視点を持つべきです。

その為には、評価の仕方、考え方の抽象度を上げる必要があります。

目の前に分かりやすくあるモノだけを見ていては、本質が見える人には勝てません。

ちなみに、この視点は色々なものを見たり評価する時にも使えるのでおススメ。(多分訓練しないと身に付かないと思いますが・・)

副作用として、最近多い煽り文句だけ威勢の良い自己啓発、ビジネス本とかは浅くて物凄くつまらなくなること請け合いですのでご注意を 笑

 

以上、参考になれば幸いです。

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