チェリーボーイが童貞捨てても世界はそう変わらない
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株式投資の世界では2018年現在、過去10年以上の投資経験がある人に暗黙にある種の称号が与えられているように思います。

それは、「リーマン童貞喪失者」という称号です。

本格的な下落相場を経験した人たち。

「この経験があるかないかで今後も生き残れる投資家かが分かる」と

言い換えると

「今現在の自分の投資手法が正しいのか?優位性があるのか?を判断する根拠になる」と

 

リーマン童貞は言います。

「今は調子が良くても自分は本格的な下落相場を経験したことがない。下落相場が訪れた時、その時に自分は本当の意味で試されるだろう」

 

まるで、チェリーボーイ

 

その扉を開いたら自分の中で何かが変わる

一歩大人になれる

自信になる

周囲にドヤれる

 

というコンプレックスに似た思いを抱えている様子

 

 

Contents

プロオナニストの言

私の学生時代の友人は、プロオナニストでした。

色々な独創性あふれるオナニーを試し、快楽を追求していた彼はひょんなことから童貞を失います。(詳細は割愛)

そして、童貞喪失後彼は言いました「オナニーの方が気持ちよかった」と

更に「童貞を失った感想は特にないかな。まあ大事にするものでもないので」と余裕ぶっこいていました。

正直なところリーマン童貞もこれに近い気がします。

 

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私の例

私が株式投資を始めて数年後、まずライブドアショックをくらいました。

当時は、よく分からないまま暴落をくらいまあまあの金銭的ダメージと精神的ダメージを受け、「株こえー」と思うと同時に「株は元々リスクがあるものだろ」ということを思ったと思います。

その後、一旦全部現金にしますがまた半年後くらいに株を買い出します。

「あれくらいの下落は株では普通にあるのだ。じゃあ下落しても耐えられる会社を買おう」とちょっと勉強したのもこの時。

 

で、その一年ちょっと後に本震、リーマンショック到来。

個人的にはその前震のサブプライム問題の時点で何か言い知れぬ危機を感じた記憶はあります。サブプライム問題の時点でアメリカの不動産がやばいという観測は流れていて、少し調べるとそのヤバさの理由がアメリカ不動産下落だけではなくそのローンが証券化されて世界中の銀行が保有しているかもしれないというとこまで誰かが言っていました。(うろ覚え)

ただそんなに詳しくなかった自分は、「まあアメリカさんのことだ何とかするだろう。なんてったってここは日本だ。アメリカからは遠い。」とか危機感を感じつつも余裕ブッこいてフルインベスト状態。(ただ、ニトリとか内需メインで保有していた気がします)

そして、リーマンショック。

毎日恐怖の下げが続く上、日々のニュースも後から悪いニュースを追加していってそのヤバさを助長する感じ。(しかも期間が長い)

確かに恐怖は感じました。でも、自分が出来たことはほぼありません。ほぼ全銘柄ストップ安みたいな時には見ているだけになります。(もしくはうろたえ売り)

私はライブドアを経験していたので、恐怖で売ること自体はあまり良い手ではないことは自覚していて動きませんでした。(動けなかったともいう)

別に上手く立ち回ったわけでもないですし、適切に暴落に対処できたわけでもない。また同じような暴落が来たらリーマンの時の経験が役に立つか?というと大してやることは変わらんなとも思うのです。

 

そして、資産がほぼ半分になった頃思ったことは

「大ダメージくらった。また1からだ・・・」という徒労感のみ。

元々退場するようなリスクの取り方はしていませんでしたし、保有株で倒産したところもありません。ただただ積み重ねた資産が吹っ飛んで振り出しに戻ったこと(多少のマイナスまで行ってましたが)

「株で破産した!」

とかいう都市伝説みたいなことを投資を始める前から散々聞かされていた自分はこの時逆に「株で破産なんてよっぽどじゃなきゃしないぞ」とも思いました。

で、一番キツかったのはその後の横横相場。

2013年くらいまでの約5年ほど多くの株が異常なほど横横でした。

保有株の中には2、3年ほどで元に戻るものもありましたが、全体としてダメージを受けた資産は中々回復していきません。

2010年くらいまで投下資本プラマイゼロくらいの状況が続きました。

正直、やる気がなくなっていた時期です。

私生活の方でも大きな動きが結構あった時期でもあり株式投資の世界からは意識が離れていた時期になります。(保有は継続しています)

 

そして、2013年以後の上昇期へ

そういえば今年で5年目なんですね。横横相場の時期と同じ期間というのは感慨深いかも

 

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リーマンショックから学んだこと

さて、リーマン経験者である私がリーマンショックから学んだことは、

  • 「株は5年くらいはその状況が続く可能性がある」
  • 「下落は一瞬、上昇は気長」
  • 「暴落はそのうち必ず来る」
  • 「横横はやる気が出ない」
  • 「現物でやっている限り破産など起こりえない」
  • 「なんだかんだ企業業績に株価はならう」

みたいなもの。

別にリーマンショックを経験していなくても辿り着く結論です。

それこそ日々のオナニー(投資)で届くレベルの理屈。

今思い返せば歴史的な暴落であったなーと思うけど、それを経験して何か特別な力がついたとか自分の投資がレベルアップしたか?と言われるとよくわからない。

当時、一人孤独に株式投資をやっていたしSNSみたいなものもやっていなかったので誰かと投資パフォーマンスを比べることもしていませんでした。

そうなると、比較対象は貯蓄しかしていない友人とかになるので、投資で少しでもプラスであれば優越感を感じるわけです。それこそ3年近く資産増加がなくてもそこまでイライラすることもなかった。

これは当時を鈍感に乗り越えられた大きな理由かもしれません。

もし、SNS全盛の今大きな暴落が来たら投資参加者は色々な意味で精神的ダメージを受けるかもしれませんね。(人と比べて上手い、下手を意識しやすい)

 

いつだって例外はある

「下落相場」の定義はよくわかりませんが、直近ではリーマンショック時期は当てはまるような気がするので、下落幅で約半分、期間で5年低迷。これが現実的な下落相場のイメージ。

この期間も指数は上記の通りですが、個別には回復の早い物、利益を積み上げる物、死に体の物と色々あります。それらを選別することが投資の実力というのであればそれを研究することは一定の意味はある気がしますね。

ただ、結果論である場合も多々あるので、リーマン並みのものが今もし来てどの会社が回復が早いのか?むしろ成長するのか?はよく分かりません。

この視点で言えば、2013年以降もそこそこの下落時期がありました。

その下落時を超えて指数以上のパフォーマンスを出せているのなら、想定する下落相場でも生き残れる可能性は高いのでは?

別に本番ではなくてもピンサロで上手くいけば似たようなシチュエーションを経験しているので何とかなるでしょう。

 

退場の可能性がある人達

以上、リーマンチェリーボーイでも別に問題ない。

投資の優秀さと童貞喪失の間に相関はないと思いますし経験ないことを卑下する必要もない。

ピンサロで上手くイケるなら本番にも自信持って臨むことです。

今現在、リスクリターンのバランスを保ちつつ指数よりも優秀であるだけでそれは誇って良いと思います。

 

 

最後に、逆にリーマン級がきたら退場する可能性のある人をご紹介

まず、以前記事にもしましたが、昨今のような馬鹿になってアクセル踏める奴ほどアホほど儲かる相場環境しか知らない上にそれを実力と勘違いしている層

ここ3年くらいの調子の良い時期以降投資を開始している人は馬鹿になるほど儲けのでる環境しか知らないので、これは少し危険かも。

彼らは、コントロール不能のまま30%〜50%下落する可能性を考慮すべきです。

次に、一定の実力もないままファンダやテクニカルなど色々な投資法を試しつつ指数に負けて続けている投資初心者(この層は勉強熱心な人もけっこう多い)

何か必勝法を探している人といっても良いかも。ファンダ長期目線で投資判断しながらテクニカルな理由で短期売買を繰り返している人とか典型例。

この人達は、そもそも個別株投資に向いてないかも・・・色気出さずにインデックス投資すれば良いんじゃね?と思うことも多いです。

ではでは、今回はこんなところで

チェリーボーイも経験者も見える世界はそんなに変わらないという話でした。

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