
最近、毎週録画している番組の一つである
この番組のナスDこと友寄ディレクターが話題です。
この人、一言でいえば「変人」。
でも、とても魅力的な人物で、見てると友達になりたくなります。
しかし、彼自身についてはググれば色々出てくるのでこの記事では詳しく言及しません。
では、何を書くのか?
それは、この番組内の企画である「いいねアース」に関してとてもビジネス的に学びがあったのでそれを書いていこうかなと。
Contents
見事なギャップ
ぶっちゃけ、この企画自体がナスDの担当かは知りません。笑
この話は最初書こうと思った時メルマガに書こうと思いました。
理由としては、ビジネス的な話に寄っていて、このブログの他の記事と少しテイストが違う気がしたので
でも、そこまで文字数的に長くならなそうで複雑な話でもないしなと思い直し公開することに
さて、「いいねアース」とはどんな企画なのか?
バイキングの西村(小峠の相方)が台湾を旅しながら写真をとり、それをインスタにアップし、その写真についた「いいね」の数で旅の資金が決まるというシンプルなもの(1いいね→0.1円)
始めはなんとなく見始めてそこまで面白くなかったんですが、途中からだんだん面白くなってきて、最後は素晴らしい終わり方(企画をぶん投げた上に視聴者プレゼントを食う 笑)
バイキング西村は、適当でいい加減な小汚いおっさんです。一方で、裏表ない憎めない人柄と意外に合理的で小賢しさもある人物
この企画は、そんなバイキング西村という素材をフルで料理してみせました。(ホント全部見せて面白くしていて凄いと思った)
インスタ企画でおっさん
普通、インスタと言えば若い女の子です。
しかも、そのインスタで「いいね」の数が旅費になる企画なら余計に無難なのは若い女の子(旅費ゲットできなければ企画継続不可になりかねない)
そこへ、インスタとは無縁な小汚いおっさんを持ってくる。笑
しかも、西村は写真のセンスはゼロ。全然「いいね」とはならないセンスのない写真ばかり。
挙げ句の果てに土下座写真で「いいね」
を懇願する力技に出ます。(写真につけるコメントも気持ち悪いものが多くて逆効果 笑)
こうなるとですね。
いかにセンス良い写真でインスタで「いいね」をもらうか?がメインのはずの企画が、
小汚いおっさんのサバイバル旅&写真のセンスではなくどう姑息に「いいね」ゲットするか?になってきます。
同じ企画での対比
実は、同じ時期バットナイス常田という人でも「いいね」企画をしていました。
そちらは、よりストイックで正面からインスタ勝負をしている感じ。写真のセンスもありますし出演している常田も若干イケメン風。
しかし、真面目過ぎてテレビとしては面白くない・・・
正面からやりすぎるとツマラナクなる良い例だったと思います。
インスタ企画だけど、インスタで戦わないくらいの感覚が必要だった
西村自身のギャップ
・・西村に戻ります。
台湾は良い人が多く現地の人に助けられながら西村はサバイバル旅を続け旅も後半、西村は「いいね」ゲットの策を思いつきます。
それは、台湾の有名人と写真を撮り「いいね」を押すようフォロワーへ勧めてもらうこと。
THE 他力本願!笑
でも賢いですね。真面目でストイックな常田では絶対に出てこない策。
どうやって楽に目的を達成するか?が西村の正義です。
そして最終日、目的地までいくには絶望的な「いいね」数(資金)が必要な現状を知って西村は奮起します。
台湾スターに協力してもらったのをヒントに、観光地の人々と片っ端からフォローしあい「いいね」要請を続け
最後の土下寝
これまでの西村の言動や人柄を見ていると最後に必要な「いいね」数は絶望的で、「無理だよー」とか行って諦めると思っていました。
ところが、諦めない
西村の頭の良さというか小賢しさがこの場面では前面に出てきます。
それまで適当なゲスい言動ばかりしていた西村の意外に前向きな策略を視聴者も応援したくなってきます。
・・結果は、ダメでした。笑
しかし、諦めず最後に意外な頭の良さを見せ頑張った西村を視聴者は賞賛する態勢
でも、西村は「どうせ目的地までいけないならその金で美味いものでも食いましょうよ」と言い出します
まさかの企画ぶん投げと視聴者プレゼントに買ったお土産まで食う暴挙 笑
最高
複数の振れ幅の演出
【若い女の子】⇄【小汚いおっさん】
【真面目、ストイック】⇄【適当、わがまま】
【頑張りと頭の良さ】⇄【ゲスさ】
一連のギャップというか、振れ幅は面白さの源泉です。
真逆のものをくっ付けると面白い企画になりやすい。
AVとかこの分野は特に上手いですね。(お堅い教師があんなこと・・・とか。ギャップのオンパレード 笑)
今回の「いいねアース」のバイキング西村はこの点とても効果的に振れ幅を使っていました。
担当ディレクターがここまで計算して西村を人選したのか?は知りませんが、結果的に素晴らしい人選だったと思います。
以上
シンプルに何か企画を考える時は「振れ幅」を意識すると良いですよーという話でした
当たり前のものはツマラナイ
真面目一本槍も基本的にはツマラナイ
何事もユーモアやユルさ、そして時折真面目くらいのバランスの方が楽しいし、魅力的なのです。