
こんばんは、imoekatです。
本日は日本人の大好きな「保険」について
てか、自称個人投資家の中で「終身保険」「養老保険」「学資保険」等の貯蓄型保険に入っている人なんているんですかね?
もし入っている人がいるならまさに「自称個人投資家」なんでしょう
投資家が「保険」に入るなら「定期保険」一択ですよ
Contents
保険の貯蓄機能と保障機能
まず基本から。
保険には、主に「貯蓄機能」と「保障機能」があります。
〇「貯蓄機能」
保険の貯蓄機能とは、毎月引き落とされる保険料の中に貯金と同じ様な積み立て部分が含まれているということです。そして満期保険金もしくは65歳くらい時の返戻金(解約した時に返って来るお金)が、それまで積み立ててきた金額を超えるお金が返ってくるというもの。
自分で貯金が出来ない人には、強制的に積み立てられるので確実に貯金が出来るというメリットがあります(個人的には「なんだそりゃ?」と言いたいですが)
一方で、その貯蓄に対する「利回り」は30年とか40年の運用期間で良くて+20%ほど・・・・年利に直すと1%無いことが大半。ほぼゼロ金利である銀行預金よりちょっと良いくらいです。
30年以上の住宅ローンと同じくらい長期に渡って積み立てた結果が年利1%って・・・悲しくなりますね~。その分住宅ローンの繰上げ返済に回したほうがよっぽど利回り良いですよ
しかも、基本的に60歳より前に解約した場合元本を割ります。(つまりマイナスになる!)
低解約返戻金型終身保険 評価ランキング 2016年4月版|生命保険データベース
参考サイト
〇保障機能
こちらが「保険」の本分。
被保険者に何かあった時に保険金を支払うってのがその主な機能です。保障機能って実は素晴らしいんですよ?仮に一回しか保険料を支払っていなくても、何かあれば保険料は満額支払われます。
例)20年かけて300万円を貯める貯金と20年定期の生命保険を掛ける場合を比較すると
貯金は20年後に確実に300万を受け取れますが、もし明日交通事故に合って死んでしまった場合お金はほとんど貯まっていません。
対して、「保険」は一回しか保険料を支払っておらず明日交通事故に合ったとして、満額300万円が遺族に支払われます。
以上のように「保険」は万が一の時にお金を貯める時間をすっ飛ばして「保険金」を支払ってくれるんです。しかもその後に追加で払い込む必要もありません。
この2つの機能を踏まえて話を進めます。
経験したことがある人も多いかと思いますが、一般的な保険屋が保険の勧誘する時に強調するのはこのクソみたいな「貯蓄機能」なんです。
曰く「確実に貯金が出来ます!」「将来のために今からお金の準備をしましょう!」「保険は銀行の利回りより上です。満期には大きく殖えてますよ!」
特に社会人になったばかりの若い人がこの言葉に引っかかって契約します。
そして、皆嫌いな「掛け捨て」という言葉。保険屋も「掛け捨ての保険は貯蓄機能はほぼ無いので勿体無いですよ」と言いますしね
定期保険は掛け捨てです
保険には「定期保険」という種類があります。
「定期保険」は保障機能に特化した保険で、10年なら10年。20年なら20年という決められた期間に大きな保障を約束してくれます。その代わり満期保険金や解約時に返ってくるお金はほとんどありません。この保険は、先ほど説明した「保障機能」に対してのみ保険料を支払っているので、いわゆるお金が貯まらない「掛け捨て」タイプの保険
ざっくりしたイメージですが、
終身保険 | 定期保険 | |
保険料 | 10000円 | 3000円 |
保障機能 | 2000円 | 1000円 |
貯蓄機能 | 6000円 | 0円 |
保険会社経費 | 2000円 | 2000円 |
保険料の内訳はこんな感じ。
つまり、貯蓄機能も保障機能も兼備した「終身保険」は保険料が高いのです。そして、その大半は貯蓄してるだけ(30年後の運用利率1%のために!)
保障機能に特化した「定期保険」は保険料が5分の1とか4分の1とかで「終身保険」と同じ「保険金」が受けられます。
保障に特化した分、保険料が劇的に安いのが「掛け捨ての定期保険」なのです。
「保険」が必要な時
「保険」はぶっちゃけお金が沢山あれば必要ありません。ホリエモンも合理的に考えて入る必要性を感じないと言っていますしね 笑
もう少し説明すると、保険は①生きているけど働けない場合の生活費の為 又は ②亡くなった時に残された人の生活費の為 です
この2つに関してお金の心配が無い人は保険に入る必要はありません。(不労所得があり、既に大きな資産がある場合)
私の考えは「確率は低いけど、もし起こったら致命的なダメージを受ける大金が必要になる場合」に対してのみ保険は必要だと思ってます。
極端なことを言えば、医療保険は基本的にいりません。普通の病気や怪我は「健康保険」で十分対応可能です。例え入院や手術することになったとしても健康保険には「高額医療費」に対する補償があります。手術して一ヶ月入院したとしても高くて数十万で基本的には済むことが大半なのです。(特に20代30代の場合はまだまだ元気なので非常に低い確率)
こんな起こる確率も低い上に起こっても数十万レベルの危険にわざわざ毎月保険料を払う必要はないでしょう。
保険が必要なのは、長期に渡り入院が必要で仕事に復帰も無理な場合、健康保険対象外の先進医療のお世話になるような難病の場合です。これらはもし自分の身に起こったら数千万というお金が掛かる可能性がありますので対策しておく必要があります。(ドラクエで言うと痛恨の一撃の場合の対策はしましょうということ)
投資家ならとりあえず定期保険でいいんじゃない?
投資家なら当然、年率1%以上の利回りを求めていますよね?
実績として5%以上・・中には10%以上の利回りを出せている人もいるはず。そんな人がクソみたいな利回りの「保険」で運用する必要はないでしょう
保険に求めるのは「保障機能」のみでOK。
例えば、[子供がいて今現在資産がまだ数百万という人なら、子供が成人するまでの間に万が一自分に何かあったらマズイはず。そんな人が子供が大きくなるまでの間のみ数千万の生命保険を掛けて
おくことは合理的]
年率10%ほどで運用できる人なら子供が大きくなる頃には恐らく運用資産は数千万円になっているでしょう。その時子供は成人してますし、自分と奥さんの老後のみ考えるのなら保険はもういらない可能性も高いです。
このように投資家であれば数十年後に大きな資産を築くつもりでしょうから、必要な時期だけ激安の保険料で大きな保険金を受け取れる「掛け捨て定期保険」が理に適っています。
もし無駄な保険に入っているかも?と思う人は一度保険の見直しをおススメします
大半の期間元本割る上に満期でも利回りの低い「貯蓄保険」は本当にクソなので入らないようにしましょうね。