〔祝402本〕ステフィン・カリーはNBAの常識を超えている(異質のシューター)※2018年追記
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こんばんは、imoです。

本日は、NBAのスーパースター!ステフィン・カリーについて

ステフィン・カリーについて知らない人は、まずこちらをご覧下さい

ステフィン・カリーWardell Stephen Curry II(発音: [STEFF-in][1]), 1988年3月14日 - )はアメリカ合衆国出身のバスケットボール選手。アメリカ男子プロバスケットボールリーグNBAゴールデンステート・ウォリアーズに所属している。ポジションはポイントガードシューティングガードコンボガード。父親は名3Pシューターであった元NBA選手のデル・カリー。弟のセス・カリーも大学バスケットボール界の名門デューク大学卒業後、ドラフト外でNBAウォリアーズグリズリーズサンズなどのチームを経て、現在は、サクラメント・キングスに所属している。

[2017年一月追記]

2016年の活躍からこの記事を書いてますが、内容は、ステフィン・カリーとはどんな選手なのか?です。

総合的なカリーの分析をしていますので、参考になれば幸い。

今年のウォリアーズは、ケビン・デュラントが加入し更に攻撃力が増したと言われています。

しかし、元々バランスの取れていたウォリアーズにデュラントはtoo muchではないか?というのが個人的な考え

デュラントが活躍すればするほど、カリーやトンプソンのシュート試投数も落ちていくことが考えられますし、ディフェンスやペイント内の攻防に不安が出ます。

心なしか、今年のカリーは大人し目に感じるのは気のせいではないはず・・

今のところチームの成績は問題ないのですが、今後のウォリアーズの行く末は不明確になりましたね。

 

[2018年追記]

→上記の危惧は杞憂でデュラントの加入は成功でしたね!

デュラントが上手くチームに融合していました。

そして、カリーやトンプソンが不調の時に頼れるスコアラーとしてとても安定して活躍していました。

このチームバランスが続くならしばらくウォリアーズ王朝が続きそうですね。

デュラントの加入はチームに安定感をもたらす素晴らしい補強だったと思います。

ただ、その分リーグの力関係は偏りましたね・・・毎年ファイナルに残る顔ぶれが変わらなくなりました。

NBA全体としてこれはどうなのか?

・・いずれにせよ、この記事はカリーの記事なので以下でカリーについてご紹介しています

 

 

[以下、2016年シーズン初めに書いた部分]

いやー今年(2016年)のカリーは本当に凄いですわ。今のカリーは止めようが無いです。

所属チームのゴールデンステイト・ウォーリアーズも今日現在でNBA記録に並ぶ開幕15連勝中!

 

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Contents

異質のシューター

カリーの凄さはいくつもあるのですが、まずカリーでイメージするのは3Pシュートでしょう。

14-15シーズンでNBA記録となる273本の3Pシュートを決めています。また、成功率もキャリアで4割越え。

今年のシーズンはまだ始まったばかりですが、現在シーズン400本ペースとこのままいけば今年も恐らく記録を更新するでしょう。

何故カリーはこんなにも3Pを決められるのでしょうか?

 

簡単に言うとカリーは移動砲台です。今までの3Pシューターは固定砲台でした。

歴代の名3Pシューターとカリーの違うところは、そのプレイスタイルにあります。

従来の3Pシューターは、ほとんどシューティングガードだったりフォワードだったりします。つまり、オフェンスの時にポイントガード(ボール運びする人)からパスを貰ってからプレイをスタートさせます。もっと言えば典型的な従来の3Pシューターとは、フリーになった時にタイミングよくパスをもらう「キャッチ&シュート」で3Pを放つプレイが多いのです。

ですので、いかにフリーでボールを貰えるか?がシューターの重要な能力でした。

 

一方、カリーのポジションはポイントガードです。全てのプレイはカリーから始まります。

カリーは自分でドリブルをして敵を交わし、味方のスクリーンを貰い、ボールをキープしつつ一瞬の隙をついて3Pを放ちます。

これは大きな違いです。従来のシューターは、まずフリーで貰うとこから始めなければいけませんし、ディフェンスにがっちり付かれたら自力で交わす能力はありませんでした。

対して、カリーはポイントガードなのでボール運びから担当しています。ポジション上、実質カリーにボールを持たせない様にすることは無理です。その上でカリーには自力でディフェンスを交わす能力があるのです。そうなると必然的に3Pを放つチャンスは多くなりますね。カリーは、そんなディフェンスを交わす動きをしながら(綺麗な体勢やタイミングではないのに)高確率で3Pを沈めるのです。

 

これは今までの常識からしたら驚異的なことです。あんなに動いて、素早く、距離も遠いのにズバズバ3Pを決める選手なんて考えられませんでした。一昔前(カリー以前かな?笑)なら、チームとしてパス回しから綺麗な体勢&フリーでシューターに渡し3Pを打たすという流れが一般的。それほど3Pシュートは確率の落ちるシュートなのです。

今のカリーのプレイは、独力で無理矢理3Pばかり狙いすぎ!と批判されてもおかしくないくらいのプレーです。しかしながら、それが気持ち悪いくらい入るのでカリーなら仕方ないという空気になっています。笑

 

高いハンドリング技術

3Pも含めたカリーのプレイの根幹を支えているのは、その高いハンドリング技術です。

勿論、ポジションがポイントガードなのでドリブル技術、ハンドリング技術は高いのは当然ですが、カリーはその中でも少し抜けているように思います。

狭いディフェンスの間でもボールを失わず、フェイクも巧みでパスも素晴らしいです。

カリーが単なる3Pシュートだけの選手だったら止めるのは簡単だったでしょう。

しかし、カリーにはその高いハンドリング技術からドリブルからのフローターシュートもありますし、パスもあります。これが、相手ディフェンスが止められない大きな理由です。

プレイの選択肢が多くそのどれもレベルが高い。しかも一瞬の隙で3Pを放たれる・・こりゃどーしようもないなーと

 

従来のNBAスーパースターとの違い

従来のNBAでスーパースターと言えば、マイケル・ジョーダン、コービー・ブライアント、レブロン・ジェームスなどなど・・正直身体能力の化け物が王道でした。

本当、トンデモナイフィジカルモンスターばかり・・レブロンなんて「吹っ飛ばす」を必殺技にしてる感がありますし 笑

一方、カリーは身体能力に恵まれている訳ではありません。

身長も191cmとNBAの中では大きくなく、特別スピードやジャンプ力が有るわけでもありません。

身体能力にアドバンテージの無いカリーにとって、卓越したハンドリングとシュート力は自分の生きる道でした。そして、それは努力の賜物だと私は思います。

どちらも、ひたすら練習し会得したものでしょう

そんなカリーの天才的な部分は、

 

①自分の力を認め努力し続けられる才能と

②空間把握力に代表されるバスケIQの高さでしょう。

 

実際、カリーのプレイを見ていて特別スピードを感じるわけでは無いのですが、不思議とブロックされたりカットされたりすることがありません。

そして、シュートも上手くタイミングを外し高確率で決めてきます。

それは、前述の「強靭なフィジカルを土台」としたレブロンや「フィジカル+技術」というジョーダン、コービーとも違います。

いかに身体を当てずに相手のタイミングを外したり手の届かない位置取りをするか?という一見分かりづらい部分に強みがあります。

そんなスタイルで、現在NBAにおいてレブロンと勝るとも劣らないスーパースターになったということに私は驚嘆します。(数年前までは、しばらくはレブロンの一強が続くと思われていましたので)

今や、人気、スター性ではレブロンを凌ぐかもしれません。

そして、各チームはカリーを止める為に色々な策を講じていますが現在カリーを止める有効な手立てはありません。

それは、ウォリアーズがカリーのワンマンチームでもないということも関係しています。カリーはポイントガードなので自分にマークが集中すると周りにパスをさばき周りの選手が決めてしまいます。

現在のウォリアーズは、とてもバランスの取れたチームでカリーが活躍するからチームも機能するし、チームのサポートがあるからカリーが無双状態を維持しているという持ちつ持たれつという関係です。

この状態が続く限りカリーとウォーリアーズの快進撃は止まらないでしょう。

そして、今シーズンのカリーは何本の3Pを決めるのか?

ウォーリアーズとしてはジョーダンのいたブルズが作った年間72勝のNBA記録を塗り替えるのか?

という二つの記録に注目して楽しもうと思います。

 

以上、NBAの話しでした。

ステフィン・カリーを見たこと無い人はNBAはBSでもやっているので是非見てみてください。絶対面白いと思いますよ

 

 

 

※2016/4/16追記

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二兎を追って二兎を得たカリー

先日、ウォリアーズの2015-16年レギュラーシーズン日程が終了しました。

その結果、

ウォリアーズとしてはブルズの年間最多勝記録72勝を更新しシーズン73勝の新記録達成!!

そして、個人記録としてステフィン・カリーは、年間スリーポイント成功数400本達成!!最終的には402本までいきました!

しかも、どちらも最終戦で達成という出来すぎ加減・・

 

まさに二兎追って二兎を得た。カリーは恐らくMVPも取るでしょう。

しかし、決してどちらの記録も簡単に達成できたわけではありません。

途中、スパーズのスイッチディフェンスにも苦しめられましたし、疲れも出始めてペースダウン。

中盤までどちらの記録も更新まで余裕があるように見えましたが、結局最終戦までもつれ込みました。

 

最終戦、年間スリーポイント400本達成まで残り8本が必要で普通の選手にはかなり厳しい数字でしたが、カリーは1Qから積極的に狙います。

なんと1Qで一気にスリーポイント6本成功!2Qは半分休み、一本追加。そして、3Q早々にこの試合8本目・シーズン400本目をあっさり決めてしましました。

これをwowowで見ていた私はカリーに良い意味で呆れました。「カリーはなんて簡単にバスケをしていとも簡単にありえないプレーをするんだろう」と

 

今シーズンを通してカリーの驚異的なとこは、効率性と距離です

「効率性」=出場時間が少ないのに短時間で大量得点をしていく

「距離」=通常のスリーポイントラインよりはるか後方からズバズバ決める。(ハーフラインからも50%近い確率で決めている!!)

カリーは今シーズン4Qほぼ出ない試合も沢山ありました。1Qで20点くらい荒稼ぎして点差が離れればお休み。フル出場していればもっと得点を稼いでいたでしょう(疲労も溜まりますが)

恐らくカリーは歴代でも最小に近い出場時間での得点王になるはず。この爆発力は相手チームにとって脅威の的でプレーオフでもカリーが出ている時間はとても危険です。

更に、今シーズンのカリーは通常のスリーポイントラインより1,2メートル遠い位置からスリーをバカスカ決めていました。今までは、リリースの早さで相手が止められませんでしたが最近はハーフコートラインを超えたらそこは既にカリーの射程距離になっており、シュートを打たれないようにディフェンスは上から当たらなければいけません。それでもハーフコート分のスペースがあれば、カリーはどこかでフリーになってしまいます。単純に、より止め難いスリーポイントシューターになっています。

 

前人未到のシーズン400本

この記録は事実上アンタッチャブルでしょう。

更新するとしたらカリー自身しかいません。理由はこの記事で書いてきたように歴代のスリーポイントシューターとのプレースタイルの違いです。

①根本的にシュート試投数が違います。②しかもフリーで打っている人と同じかそれ以上の確率で決めるシュート力。

この2つを兼ねそろえている選手はNBAの歴史でもカリーしかいないのです。

来年以降、カリーは更なる記録を更新していくでしょう。下手をしたらスリーポイント関係の記録はカリーの独占になるかもしれません。

カリーのプレイはwowowで見れます!春先からはプレイオフもあり益々楽しみです!


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