情報の海で溺れている人へ書店のおっさんが手を伸ばす
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WELQ問題でちょっとネガティブなイメージがついた「キュレーション」という言葉ですが、キュレーション自体は時代に合っていると思います。

実はメルマガネタとして思いついた話なのでちょっと端折りますが、グローバル化(あらゆるモノの流通性が拡大すること)ということからの延長で一気に価値を持ったのが「フィルターをかける」「編集する」ということでした。

※「グローバル化」は何度かブログでも書いてますが、世間を見ると沢山の人が「グローバル思想」と捉えていてちょっとここでは意味が違います。単純に「モノの行き来が活発になること」として話を進めます。メルマガではもっと前提から書きますね。

 

 

Contents

選択肢が膨大に広がった現代

あらゆるモノの流通が容易になった(特に情報)ことで、私たちがアクセス出来る情報も膨大になりました。

以前なら、ある程度加工され、しかも受動的でしかなかったテレビ、雑誌、友達というルートでしか情報は入ってこなかったのですが、今や自分からアクセス出来る情報も多くなり、既存メディアが流す情報自体の信ぴょう性も疑いを持たれています。

ここまで情報流通性が増す前までは、人はあらゆる情報に接し、その中から合理的で間違いのない選択肢を選べるようになると思われていました。(メディアの加工した情報に乗せられることが少なくなるという意味ではある程度妥当な予測でしたね)

しかし、現在選択肢が膨大になり、確かな情報源というものもなくなり、人は逆に選択することを困難に感じています。

現代はヒットが生まれにくい時代です。大手メディアが意図的に流行を作りそれを長続きさせるのは至難の業になりました。(私が高校生くらいの時はCDのミリオンヒットも沢山生まれていたなー)

人々はたくさんの情報に触れ、人によっては全く違う情報に日々触れています。(投資家以外は日々企業のIR情報なんて追いませんし、株価なんて見ませんよね?笑)

それらの条件下で、人は自分に本当に合ったモノを選択出来ているのでしょうか?

 

 

予定調和の情報群

一部、商品はアマゾンなど直接アプリ検索を行いますが、汎用性の高い検索ツールはやはりGoogleです。

Googleでの検索は日々調整され合理的で必要性の高い情報が上位に来るようになっています。

しかし、それは予定調和なんですよね。確かに求めている情報は出てきますが、それ以上ではない。

これは当然ちゃ当然なんですが、人が何か選択する時は逆に働くことがある。

口コミも多く、皆が良いと言うモノが貴方に合うと必ず言えるんでしょうか?

「確かに総合的にはこれが良いんだろうけど、ちょっと違うんだよなー」と思ったことが私にはあります。

で、別の思いつくキーワードでも調べますが、似たような結果しか出てこない・・

 

 

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NOジャケレンタル&店長おすすめセット

TSUTAYAのサービスでジャケットを隠し作品を表現するコピーのみで紹介しレンタルさせるサービスが流行っているみたいです。

また、ある書店の「店主おすすめセット@一万円」も大人気ということです。

個人的には、「そうだよね。それはある程度ヒットするはずだ」と思いました。

 

誰かのフィルターで選んで欲しい

「自分と興味が近い」「この人のチョイスは間違いない」「逆に自分とは感性が違って意外性がある」

色々なフィルターがあると思いますが、選択肢が膨大になった結果、人は逆に選択出来なくなり、「誰かに選んで欲しい」と思っています。

しかも、そこには自分の中からは出てこない”意外性”や”偶然性”という要素が期待されていると思われます。

人は予定調和にうんざりしていて、確定的な情報を自分では決められないので、誰かに言い切って欲しいんです。そして、自分の知らない世界を見せて欲しいとも思っています。

 

 

まとめってやつ

まとめサイトとかは今も沢山ありますよね。

ああいうのも、アフィリ手数料が高い順に並んでいることが多いです。

Googleを見てみればそんなのばかり・・・結局、経済合理性からの提案はどれも似たり寄ったり面白くないものになり、それが検索情報の表面を覆い尽くす。

経済合理性は置いておいて、誰かの主観全開で「これが面白いんだよ!」と投げつけられることを人は期待しています。

「何処かの誰かがガチ主観で選ぶまとめ!」を時代は求めているし、私も読んでみたい。

ガチ主観であればその人の好きなものの傾向はわかります。自分と合わなければ、別に人のガチ主観を選べばいい。

手数料は置いといて、もっと発信者の主観に寄った情報やサービスが増えると楽しくなるでしょう。

 

 

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