
本日は、「一発逆転狙い」について
実は、人生を必ず失敗させる思考法がこの「一発逆転思考」です。
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一発逆転思考の末路
これ、投資においては非常に分かりやすいと思います。
というか、「一発逆転狙い」はもはや投資じゃないですね。
ギャンブルです。
パチンコにはまって学生時代留年した友達がいるのですが、その友達が口にしていた口癖が「一発当てる」でした 笑
その裏に潜む思考は、「白か黒かはっきりさせたい!」という思考です
儲けるか?損をするか?の二択思考。
損をすればただ「負けた!」と言い、儲けが出ればただ「勝った!」と言う。
その中間はありません。
中間がないので反省もありません。過去はスッパリ忘れて次!という思考
そして、究極的には圧倒的な勝利しか無い幻想の世界を目指す。これが、「一発逆転」の考え方です
「分かった!」という感覚
ちょっと投資分野から拡大させて、人生においての「一発逆転思考」について考えます。
この「一発逆転思考」、つまり「白か黒かはっきりさせたい!」という考え方ですが、実は日常から私達はよくこの考え方をしています。
「よく分からない状態」「あやふやな状態」「答えが出ない問題に直面した時」
などに耐えられない人が「エイや!」と何かしら分かった気になる理屈に飛びつく時です。
これも「一発逆転思考」
以前記事にした「中途半端でいる勇気」でも似たようなことに言及していますが、普通の人は「よく分からない状態」に耐えられません(私も同じ)
白黒はっきりさせたくなるのは人間の性(さが)です。
しかし、この思考法を続けていくと人生で失敗します。
「分かった気になる」とそれ以上考えなくなってしまう。
そうすると、成長もしませんし、次の判断において正確な判断を下せる確率も上がらない。
そして、何より投資における「一発逆転思考」と同じで”経験の積み重ね”が効かず、0か100か?極端な結果になります
それは大抵の場合、ギャンブルの大負けと同じで取り返すのが大変
例えば、「就職」「結婚」「人間関係」「各種金融商品(保険、投資信託、住宅ローン)・・これらの判断で失敗している人はどれくらいいるのでしょう?
とにかく何でもある時点で「これでいい!分かった!」となってしまうとその場でその人の成長は終わってしまうのです。
これが人生で失敗するパターン
よく分からないまま保留
意識の上で「よく分からない」という状態にいることを当たり前にしましょう。
「あいつはこういうやつだ」「あれはこういうもの」・・・何でも決めつけていませんか?
ちょっと具体的な例を出しましょう。
具体例1
「友達で気に入らない人がいる。話もしたくない」とします。
それは本当にその友達の真実なのでしょうか?
事実として、その人の全ては分かりません。親にとっては良い息子かもしれないし、子供にとっては良い親父かもしれない
「その人のことが分からない」が正しい態度だと思います。
具体例2
株式投資で保有している銘柄について、多くの投資家は保有バイアスにかかります。
(私もよくはまってます)
ある程度調べて買ったら、もうその会社のことは分かった気になる。これが一発逆転思考です。
しかし、長期的に失敗しないためには「分からない」という感覚が必要です。
十分調べたし大丈夫だと思うけど、究極的には分からない。
この姿勢が大事だと思います。
とりあえず、なんでもかんでも「保留」しましょう。
一旦は、判断しますがその後もその判断を疑うのです。
「本当に?」と
誰でも決めつけられたら気分悪いですよね?
色々な面があるのがあなただと思います。
それは人でもモノでも同じ。色んな面があるし、結局のところ”分からない”
実は、この考えは哲学の「懐疑主義」から来ています
「判断保留」
これはとても重要です。興味があれば是非読んでみることをお勧めします
まとめ
「一発逆転狙い」で楽な方へ楽な方へ行かない
常に考える。一発で決めてしまわずに別の視点を探す、経験を積み重ねる。
物事を色んな側面から見て本当の形を把握する努力をする
円柱の切り口と一緒です。
上からしか見なければ「円」にしか見えませんし、横からしか見なければ「長方形」にしか見えません。
上から横から一緒に見て初めて全体像がわかってくる。
一発逆転思考で、「エイや!」と上からの視点だけで判断していては間違うことになります。
そして、結局は「分からない」ということを受け入れるべきです。
以上、多分タイトルからは想像できない内容になっていたと思いますが、伝えたいことが一番ダイレクトに伝わるかなと思って付けました。
一発逆転狙って悲惨な末路になった実体験を知りたかった人は残念でしたー笑