
こんばんは、imoekatです。
「中途半端」「どっちつかず」「玉虫色」・・・・これらの表現って普通ネガティブな意味で使われますよね?
過去に私はこのような表現で罵倒されたことも・・・はっきりとした立ち位置を持たない人は信用できないとも言われます。
しかし、この「どっちつかず」でいることが人生においてとても大事なんです。
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右なのか?左なのか?
右翼とか左翼という人達は分かり易いですよね?
「俺たちは正しい!」と自分達の立場をはっきりさせて強い主張を発射。
右翼、左翼だけでなく、人は何かテーマがあった時に立ち位置を明確にしたくなります。
はっきりしろ!!と無意識が言う
謎は解きたくなりますし、続きのある話しは先が気になります、問題を考える時も自分の立ち位置がはっきりしていないとモヤモヤします。
そう、人は「中途半端」「どっちつかず」の状態は居心地が悪いのです。
「物事をはっきりさせたくなる」これは本能に近い欲求かもしれません。
バイアスに嵌る
「物事をはっきりさせたくなる」という欲求は、バイアスになります。
つまり、居心地の良いはっきりした立場を表明すると、その立場を肯定する情報ばかり評価し反対の立場の情報を正しく評価できなくなっていく・・
これにハマると視野が狭くなり、考えが固定化し、攻撃的な人間になりがち。
つまり知的な活動が出来なくなります。
投資においても「保有バイアス」を筆頭に「長期投資」「短期投資」「バリュー」「グロース」・・・普通それぞれの立場から偏った主張をしていますよね?
以前記事にもしましたが、あまりに考えが固定化してしまうと判断を誤る可能性があるので注意。
この罠に嵌らない為に
私は、この罠に嵌らない為に「肯定」「否定」のどちらの情報、意見もフラットに見るようにしています。
必ずそれぞれ道理の通った聞くべき情報、意見はあり、どちらかに立場を寄せてしまうと一方の情報、意見はかき消されしまう・・
この傾向が強いのは「政治」「宗教」に関することですね。例えば、原発や政党に関することなんて分かりやす過ぎるくらい一方へバイアスがかかっている。
一方に寄ってしまったら反対の立場の人はまさに「坊主憎けりゃ袈裟まで憎し」で何にでも否定的に聞こえますし頭に入ってきません。
こうなっては建設的な話し合いなど無理。それぞれ自分の立場を守ることに専心し話は平行線。
あー本当に無駄・・・
意識して「どっちつかず」でいる
どっちの意見、情報もフラットに聴き自分だけのフィルターを通して理屈に合うことのみ自分の中に入れていく。
右を見て「そういう理屈は分かる!」と言い、左を見て「なるほど!そういうこともあるよね」と言う。
左右両方から「お前はどっちやねん!!」と突っ込まれそうですが、それで良い。
だって、真実はどっちつかずなはずなんで。物事は綺麗に割り切れないんですよ。立場自体も「誰か」が作ったものであり、絶対確実な真実なんて無い。
誰かに「中途半端」「どっちつかず」と非難されることより、自分の頭が働かなくなることを恐れた方が良いです。
頭を柔らかく、「お前はどっちだ?」と聞かれたら「どっちでもなく、真ん中です」と言えるように
居心地の悪い状態で居られる様にする
人は本能的に物事をはっきりさせたがります。
分かり易い答えを求めていくのです。
「分からない」という不安な状態は嫌。
その結果、自分の考えを固定化し、客観的に情報を見られなくなり、頭が働かなくなります。その先では傲慢で攻撃的になって人間的に残念になっていく・・・
はっきりしない状態、よく分からない状態に留まる勇気を持つと色んなことが見えてきます。
「よく分からない」と意識しているので謙虚になります。見えないことも見えてきます。
何より、ずーっと分からない状態なので勉強しますし、向上しようと思いますよね?
「分かった!」と思った瞬間から「バカ」になって行きます。そう心に刻むのです。
あなたも「バカ」にならないよう気をつけましょう