
こんにちは、imoekatです。
投資するなら「消費者独占型企業」が良いと言います。(バフェット先生も言ってます)
私もそう思います
色々な分析視点があると思いますが、ここでは端的に「価格決定権がある企業=消費者独占型企業」と定義します。
価格決定権がある=利益率が高い
消費者独占型企業に対して「コモディティ企業」とは、価格決定権の無い企業のことで、バフェットはこのような企業には投資すべきではないと言っています。
価格決定権が無いということは、逆に勝負出来るとこが「価格」しか無いということです。つまり「安売り」するしかないんです
競合が安くすれば、更に安くしなければいけません。それは原理的に価格が原価に近づいていくということ・・必然的に利益率が下がりジリ貧になることが想像できますよね。
このような企業は利益率が下がりもう限界まで行くと、また別の商品を売るしかありません。その商品もコモディティであれば同じサイクルが繰り返されることに・・
結果、常に新商品を出し続け、利益率が下がったら次!次!とまさに消費し続けるしかないのです。
一方、消費者独占型企業では、価格意外に強みが有ります。それはブランド力とも言います。
つまり、「他に無いので多少高くてもそれが欲しい!」「その企業の哲学、思想、看板に心酔しているのでいくらでも買う!」みたいな状態
この場合、価格の主導権は企業側にあります。
簡単な需要と供給の関係ですね。
コモディティ型は、他にも沢山あるので消費者の判断基準は「どれだけ同じものを安く買えるか?」です(需要<供給)
消費者独占方は、そこでしか買えないので「多少高くてもしょうがない。だって欲しいんだもん!」となり消費者の判断基準は価格以外にあります。(需要>供給)
さて、価格決定権があると例えば消費税が上がったり、原材料の価格が上がっても比較的容易に小売価格へ転嫁出来ます。利益率を維持もしくは値上げで利益率は更に高く取れる可能性すらあるのです。
これが価格決定権が無い場合、原材料費や消費税が上がってもそれを小売価格に転嫁できず、ドンドン利益率が下がっていきます。このような領域は競合も多いため、必然的に時間の経過と共にその事業は苦しくなっていきます。
コモディティ型企業は安定性がありません。今年調子よくても来期ガクンと下げることも多く市況や扱う商品力、商品サイクルにとても影響を受けてしまう
消費者独占型企業は、この点比較的安定しています。商品サイクルも長めで市況もそこまで影響しません。(例えば、コカコーラ、カルピス、三ツ矢サイダーなどは好きな人は多少価格が高くなっても買うでしょう。しかもずーーーと売っている商品ですのでサイクルが長いのは自明。)
利益率が高めの企業をチェック
企業分析を始めたばかりの人は、ポイントとして売上高営業利益率をチェックして下さい。
業種にもよりますが、ここが15%以上であれば結構優秀。(一般的にメーカーは高めで商社、卸売り系は低い。私がブログ口座外で持っている DVX 3079とかのように逆に卸売りなのに利益率が高目とかは独自の強みがあり面白いです)
消費者独占型企業の場合、必然的に利益率を高めに取れ、業績も安定してくる。それを営業利益率からチェックするのです。
以上、業種ごとの平均をざっくり見た上で売上高営業利益率が高い企業に注目すると良い企業を見つけられる確率が上がりますのでおススメ。
投資初心者の方は、以前の「企業分析初めの一歩」と合わせて意識すると良いと思います。
ちなみに、企業の利益の上げ方は大きく分けて「利益率優先型」と「在庫回転数優先型」の二つがありまして。
簡単にいうと、「一個の商品からの利益を沢山取るか」と「沢山の商品を販売して薄い利益を積み重ねるか」
初心者には「利益優先型」を狙う方が失敗が少ないと私は思うので、この記事ではそちらを紹介しました
投資の勉強を進めて、「在庫回転数優先型」も理解できれば投資の幅は広がるでしょう