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証券会社のプロは何のプロ?
こんばんは、imoekatです。
本日は、株式投資を始める時に必ずお世話になる証券会社についての誤解をお話しします。
結論から言います。証券会社の営業は株式のプロでも運用のプロでもありません彼らはただ都合のいいトレンドを語る営業マンに過ぎません。
更に言えば、あなたの利益の為ではなくあなたの払う手数料の為に働いています。
どういうことか?彼らは貴方が運用で利益を上げようが損をしようが基本的に興味はありません。ただ損をした時、あなたと次回「顔を合わせづらいなー」くらいは考えているでしょうが・・
彼らの給料は、貴方の払う手数料から出ます。ですので、何度も売買をして手数料を稼ぐことが彼らの目的なのです。これは銀行の資産運用のアドバイザーなども同じです手数料の為に仕事をしています。
素人への強い味方?
先程、テレビで某証券会社のCMをやっていてこんな会話がありました。
A「資産運用で株を買いたいんだが、何か良い株はありますか?」
証券会社「はい、それなら・・・」
こんな短い会話でしたが私はとても気になりました。
そもそも、私の価値観ではそんな質問をする人は株を買うべきではないということを思いましたがそれは置いておきます 笑
私が気になった点は、証券会社のこの後言うであろう言葉です。恐らく「今は、~の業界が伸びていて・・市場規模も成長しています・・買うなら今ですよ!」もしくは「為替が~なのでこの会社にとって有利です。今は売上もいいし買い時です!」のような感じでしょう。そして、素人投資家は「なるほど、とても魅力的な会社だね。プロの分析だし間違いないだろう。どれくらい買えばいいかな?」と返すと思います。
ここで何が問題か?
問題は、短期視点であり一週間後に為替や市場状況が変わると証券会社担当が薦める株が変わることです。
より詳しく解説すると彼らは表層的な情報と同じく表層的な数値分析からもっともらしいトレンドを語り、そのトレンドに沿った会社を薦めてきます。
結果、表層的な情報や数値は簡単に変わることが多いのでそれに合わせてお薦めも変わります。それで、損した株についての責任は取りません。同じく「今のトレンドはこれでこの株が買い時です。こちらで取り返しましょう!」みたいに薦めてきます。それが延々と続く・・と笑
私の経験
私の経験をお話しします。
私は、某N村証券に口座を持っており担当がいます。流石、業界最大手!情報や分析レポートは素晴らしかったです。経済の勉強をする為に口座を作ることはとても有益です。
さて、その担当に私の希望する条件の株を伝えリストにしてくれるよう頼みました。
一週間後、担当がリストを持って来て私に説明を始めました。いわく、「バイオ関連は今熱いので買い時です!」「この会社は画期的な技術を開発してこれから伸びます!」「やはりトヨタですよ日本を代表する世界企業なので間違いありません」などなど・・
私が明確に伝えた条件は、「時価総額が300億から1000億くらいでニッチな分野で強みを持ち利益率が10%以上の企業で、財務が磐石で毎年の売上も右肩上がりである。」です。
提案されたのは、この条件に部分的に合致はするけど、私が絶対買わないと思われる会社ばかりです。
「成長力はありそうだけど財務ガタガタで1つ間違えば倒産しそうな会社」
「新しい分野で市場は広がりそうだが、競合も多く将来生き残りは怪しい会社」
「企業規模が大きすぎ、しかも景気循環&為替の影響大な会社」
お分かりでしょうか?ある程度知識のある人から見たら「そんな株買って大丈夫?」みたいな株を簡単に客に勧めるのが彼らなのです。
実際、話しをしましたが彼らは自分で自分の資産を運用していません。そんな経験の無い人がアドバイスしてることを覚えておいて下さい。
信頼すべきは自分
もう1つの証券会社のアドバイスの傾向は、言い訳をしやすい日経平均と近い動きをする大型株(トヨタ、ユニクロなど)を薦めてきます。
これは、株価が下がったとしても「全体が下っているので仕方ないですよ」という言い訳がしやすいのです。
このように彼らはあなたの資産運用に責任はありません。あくまで分かりやすいトレンドを語るだけです。間違っても「彼らは運用のプロなので間違ったことは言わないだろう!」とは思わないことです!
あくまで、投資をする場合は自分でやるべきです。もし他人のお薦めを聞く場合はその人が実際運用していることが条件です。
大事なことなのでもう一度言います。信頼すべきは自分であり、他人の言うことを聞くときはその人が自分で実践していることが条件です。
間違っても自分で資産運用をしてない人に「資産運用で株を買いたいんだが、何か良い株はありますか?」こんな質問をして投資をしないよう気をつけてください。