期待値というものは蜃気楼のように(株式投資成績報告2021/5/7)
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こんにちは、imoです。

今回は今週の投資成績報告

早速いきましょう

 

 

2021/5/7
取得単価現在単価収益・損失比率
あいHD 30761857219218%1096
メック 49718302509202%5269
IRJHD 6035599133102122%1331
ビジョナリーHD 92637639-49%117
GIGA    3830950143051%2860
シスロケ 24801155142523%2280
ブロードリーフ 3673554543-2%1629
ポールHD 3657856115134%2302
ULSGR 3798300030050%3907
ふくおか 8354179019589%4895
コア 2359142015177%2882
日シス技術 43231740#VALUE!#VALUE!
名南M &A 707632201800-44%1440
キャッシュ183
#VALUE!

 

去年末はこちら

2020/12/31
取得単価現在単価収益・損失比率
あいHD 30761857207512%1038
メック 49718302270173%4767
IRJHD 6035599164802651%1648
ビジョナリーHD 92637642-45%126
JFESI 48322352334042%334
GIGA    38309501980108%3960
シスロケ 24801155167545%2680
ブロードリーフ 367355468223%2046
ポールHD 3657856116736%2334
ULSGR 37983000363521%3635
ふくおか 8354179018332%4583
日シス技術 432317401465-16%1465
名南M &A 707664406350-1%2540
キャッシュ3348
34503

 

この結果、今年の投資成績は

2021年成績-8%

 

となりました。

 

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期待値というものは蜃気楼のように

 

さてさて、今週の株クラにおける話題は、「AI inside 4488」だと思います。

中々に強烈な下げを演じましたね。

しかしながら、個人的な感想を言うのであれば「こんなもんで許されるんかい!」という思いがないでもない。

 

よく知らない人の為に軽く説明すると、

AI inside 4488は、直近会社予想売上高で40億ちょっと、純利益で10億ちょっとの会社です。

20年3月期、つまり去年の実績は売上高で16億弱、純利益で4億程度。

確かに、直近1年間の成長は目覚ましいですが、こんな会社が一時時価総額3000億円を越えました。

 

時代の空気を読まずに伝統的なバリューな指標PER15倍程度とかを乱暴に当て嵌めれば今期予想で150億程度の評価が妥当な会社です。

なぜ、この会社が一時時価総額3000億(PER300オーバー)を超えるまでに評価されたのでしょうか?

文字数もあまり書く気がないので、諸々の論点を割愛し結論だけを言えばこのAI inside 4488の株価は90%以上期待値のみで形成されていたと言えます。

 

その期待値とは、「今流行りのAI,DX銘柄だから一気に伸びる可能性がある!」「大手中心にこれから一気に広がる可能性がある!」「同社独自の技術、ビジネスモデルに強みがある」等々、投資家が思い描く薔薇色の将来像(妄想ともいう)です。

確かに、AI inside 4488は、純利益率20%に迫る高利益率で、売上は直近倍々ゲームを演じてきているように見えます。

つまり、今後の成長を考えれば今はせいぜい10億程度の稼ぐ能力でも伸び代を考えれば時価総額3000億でも妥当!と多くの投資家が考えたわけです。

 

株価には、常に「過去」と「未来」が折り込まれます。

「過去」は、主にこれまでの実績やビジネスの質等を実際の数字から確認しその延長で評価される。

一方「未来」は、主に今後のビジョンや将来性というややフワフワしたものを中心に評価します(企業が提示する中期ビジョン的資料でよくみるミルフィーユ的なものをイメージすると分かりやすいでしょう)

そして、昨今この株価を形成する二つの評価軸のうち後者を重視することが多くなってきました。(元々株式投資とは未来のバリューを現在価値で割り引いて売買を決めるので間違ってはいない)

 

後者、つまり「期待値」はその名の通り青天井です。

誰かが天を仰げば、道ゆく人も天を見上げます。

同様に、蜃気楼のようにオアシスがリアルに見えるという人が多いほど水を求める投資家はそこへ我先にと突撃する。

種としての人間の強みは想像力にあることを考えれば、株価を形成する「期待値」というやつは多くの場合暴走気味になると言えるでしょう。

 

したがって、期待値が剥落した時、オアシスが蜃気楼に過ぎなかったと投資家たちが理解した時、株価は無惨にも崩壊することは必定。

私は、今回のAI inside 4488に対しては、一年も持たずに解約の憂き目にあった主要サービスのことを考え合わせた結果、過剰な成長期待値は剥がれ落ち、せいぜい100億程度まで時価総額が落ちてもおかしくないと考えていました。つまり、天井から30分の1です。(3連ストップの3300円が見たかった)

「未来」が期待外れに終わった今、株価の形成する「過去」をベースにすれば買える価格はその程度です。

しかしながら、本日の株価は時価総額で600億オーバーでした。随分高い価格で許されていますね。私の考える株価の6倍・・・

この差がマーケットと私の評価の差です。だから、短期トレードに私は参加できません。評価する軸が理解できない。

 

とはいえ、いくら成長期待(グロース)の株だからといって、あまりにも期待値が乗った会社の株は万人にとって危険だということは言えるでしょう。

針のひと刺しで、その期待値は破裂するかもしれない。

そして、破裂した時の崩壊具合は過去のアキュセラ、サンバイオ等を参照するまでもなく悲惨な結果になります。

 

投資家であるのなら、これらを理解の上このような空中戦の株へ参加しましょう。

決して信用建してレバを効かせた上でこのようなグロース株を買わないように。その結末は大勝ちか大負けかの二択になりがちですが、リスクリターンの分としてはかなり悪いことでしょう。

 

今週の本

 

一冊だけ紹介

 

投資家にも通じる大事なことが書かれています。内容も面白い。

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以上、また来週

 

 

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