日露戦争の時代から株クラは変わっていない(株式投資成績報告2020/10/23)
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こんにちは、imoです。

今回は今週の投資成績報告。

早速いきましょう

 

2020/10/23
取得単価現在単価収益・損失比率
あいHD 3076185719203%960
メック 49718302189164%4597
IRJHD 6035599113901802%1139
ビジョナリーHD 92637632-58%96
JFESI 48322352388065%388
GIGA    3830950165875%3316
シスロケ 24801155179555%2872
ブロードリーフ 3673554540-3%1620
ポールHD 365785697614%1952
ULSGR 37983000388029%3880
ふくおか 8354179018141%4535
日シス技術 4323174018215%1821
名南M &A 70766440813026%3252
キャッシュ3348
33776

 

去年末かこちら

 

2019/12/31
取得単価現在単価収益・損失比率
あいHD 3076185719626%1962
メック 4971830153285%3217
高橋カーテン 1994800791-1%475
IRJHD 60355995010736%6012
ビジョナリーHD 92637650-34%150
JFESI 48322352388565%389
GIGA    38309502651179%5302
ウェーブロック   79407908437%2951
ミロク情報 99289503335251%667
ブロードリーフ 367355466119%1983
リネットJ 355670077611%388
キャッシュ214
23709

 

この結果、今年の投資成績は

2020年成績42%

 

となりました。

今週はちょっとガチャガチャ動きました。保有変わらなくても数減らしたりPFの残っているのでも「NISAのみ」みたい所まで売ったやつもあります。

謎にずっと持ってたうんこを売っていわゆるDX系を物色(遅い)

年に2回くらいくる個人的投資熱が来ているのでちょっと頭動かします。

 

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戦争と歴史と金融世界

 

今回はこちらの書籍を紹介したいと思います。

 

これ、以前も何回かTwitterとかで紹介したんだけど誰も買わないので改めて紹介したいのです(てか、買え。マジで面白いから)

 

 

さて、早速ですがこの本の何が面白いのか?

  • 弱小国家でほぼ負けとの前評判の中、ミッションインポッシブルな資金調達を任された高橋是清の悲哀と逞しさ
  • 当時、日露戦争は世界的エンタメだったというダイナミクス
  • メディアの煽動と大衆⇆現場・現実といういつの世もある対立軸
  • 戦争の経緯に沿って対戦国家同士の国債価格(利回り)と国内株式市場の動きを参照することで人々の思惑が透ける←株クラとしてはこれが一番面白かった。

 

ざっと挙げると上記4点くらいに集約されるでしょうか。

 

日露戦争当時は、まだテレビもラジオもましてやインターネットも発達していない時代です。

しかし、人々は日々発行される新聞やロイター通信など当時急速に普及してきていた電報等通信技術によって数日程度のタイムラグで世界で起こっていることを知ることが出来ました。

よく、昔の映画でロイターや新聞の報道を読み上げる演出がありますよね?

あんな感じを想像してもらえれば大体あってるでしょう。

つまり、日露戦争は当時の人々の感覚からは”ほぼライブ”だったのです。今で言うSNSで流れてくる情報速度と似た感覚だったかもしれません。

 

 

当時、世界中の人々が日本対ロシアの戦いを固唾を飲んで観戦していました。

開戦前には、どちらが勝つか?そもそも開戦するのか?の予測をし(当然、それを肴に酒を飲み、ギャンブルしていた人もいるでしょう)

開戦後には鴨緑江会戦、黄海海戦、遼陽会戦、ハル事件、旅順会戦、奉天会戦、日本海会戦、ポーツマス、とイベントが目白押しでした。

そして、その様子は逐次電報によって各国でニュースになります。

大衆はその都度、どちらが優勢か?を議論しあったことでしょう。

そして、金融の世界ではこれらのイベントのたびに一喜一憂し債券価格や株価が変動するのです。

その様子は、今のアメリカ大統領選と似た感じだったと想像できます。人々は日々流れてくるニュースよって一喜一憂し売買をしていく。

 

約100年前の当時から株クラは変わっていません。

マーケットは開戦当初は暴落しますが、すぐにリバウンドしその後は疑心暗鬼のまま進んでいます。

日本軍は緒戦から勝ち続けますがそれは織り込み済みだったり、それどころか実は糧道が伸びて不利なのでは?という更なる疑心暗鬼の中マーケットは下落していく・・

当時も今の株式市場と同じで想定内の話は良いニュースでも悪いニュースでも織り込み済みで鈍い反応。一方で、戦争とは関係のないロシア国内の混乱(織り込まれていない要素)によって日本側のマーケットは暴騰したりしています。

そして、最後は日本国内では恐怖の大王的ポジションで恐れられていたバルチック艦隊を小説「坂の上の雲」で有名な東郷平八郎や秋山真之の日本艦隊が殲滅させた結果、マーケットは上に飛びました。

 

この本は、上記の日露戦争に絡む情勢を丁寧に拾いながら基本線に「日本の戦時公債発行(つまり世界からの借入)」を置きます。

実は日露戦争は日露双方にとって、資金的にギリギリの戦いでした。

単純な戦闘力の問題とは別に継戦能力、つまり戦争を続けれらるお金があるか?が開戦前から両国の大きな課題だったのです。

日露双方共に世界からお金を調達できなければ負けてしまう。

すなわち、日露戦争は資金獲得競争が戦争の勝敗を決める戦いだったと言って良いでしょう。

 

そこで、日本側の資金調達の命を受けたのが高橋是清です。

戦時公債発行で資金調達をするとは、つまり

「うちが勝ちますので、うちにベットしてください」

と各国の有力者を説得して回ることです。

当時の情勢では日本はその点非常に不利でした。開戦前の公債利回りは圧倒的に日本がロシアに負けており(世界はロシアが勝つと思っていた)

高橋にとって当初はまさにミッションインポッシブル。

開戦後も前述の各戦いや世界で起こるイベントごとに公債価格は変動していきます(利回りも変動する)

戦況が有利に進めば公債も有利な条件で大きな金額を発行できますが、不利になればベットしたい人が減るので条件は悪くなるし金額も大きくなりません。(事実、ロシアは最後ドイツにもフランスにも断られ資金調達の道を絶たれて講和に応じざるを得なくなりました)

高橋の資金調達の戦いは、戦争の経過にも大きく左右されていたのです。

 

本書では、各イベントごとに公債価格・利回りはどう変化したか?そして、その結果高橋の資金調達は有利になったのか?不利になったのか?、そしてそれらを取り巻く人間模様もどう変化していったのか?が俯瞰的に観れます。

お陰で、日露戦争とはどういう戦争だったのか?どんな意味を持っていたのか?勝敗を分けたものはなんだったのか?等々が非常に分かりやすく、金融と歴史は密接に繋がっていることも実感するでしょう。

株クラほど楽しめるのが本書だと思います。(日々発信されてくる情報の軽重によるマーケットの反応とかは今に通じるものが沢山あります)

 

お勧め。

まあ、本音では私のリンクから別に買わなくても良いので多くの人に本書を読んでみて欲しいです。

 

 

以上、また来週。

 

 

 

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