
ツイッターでは色々書いているんで、ブログ記事では今更な感じなんですがちょっと書こうかなと。
ツイッターは以下
ヤマトの件は、現場は疲弊してるのでそれはなんとかすべきだと思います。ただ、運送業者としては怠慢こいてるなーと思うことが多いので安易に価格転嫁させるのは如何なものか?という話。現場対策しないでインフラに近い立場の者が消費者へ負担を強いるのは、安易な国家の増税に似てる
— imo (@assetsjin) March 18, 2017
ヤマトの送料値上げは個人取引の業者がダメージ受けそうね。
せどりとかメルカリアンとか。どうでもいいけど。
これは一時的な現象に過ぎないと思う。結局、将来宅配料金は下がる方向でしょ。— imo (@assetsjin) April 28, 2017
やっぱりヤマトの姿勢は気に食わん。世論をバックに強気交渉かよ。元々そんな契約してるのが悪い。てか、これまでも赤字じゃなく利益出してるしね。しかもまずはやりやすい個人値上げを20%近くも上げた。
焦点になってるのは大口取引だろ。今後の宅配ボックスや現場改善分をまんま消費者転化かよ— imo (@assetsjin) April 29, 2017
Amazon受けなきゃ倒産するなら、それも運輸会社の上層部の問題。
Amazonとどちらが力があるか?下流の運輸会社も上層部がしっかり交渉すればちゃんとした契約取れるんじゃないか?ヤマトが撤退したならAmazonにも弱みはある。
最終的には運輸会社に頼るか自社配送を引くしかない— imo (@assetsjin) July 16, 2017
いろんな工夫や提案、データ共有、分析等が配送業者には足りないと思う。人員に頼らず、もっと企業努力してから被害者ヅラして下さい。
やってることもあるかも知れないけど、自分には見えない。少なくともそんな工夫の跡も見えないウチに消費者の利便性の悪化や負担に転化するなよと思う。— imo (@assetsjin) March 12, 2017
例えば、再配達の件も何で居ない時間帯に毎回くるの?データ取って共有しろよ。その時間帯は居ない世帯なんだよ?配達しましたよーという履歴残しにしか見えん。毎日何度も荷物が届くのもアマゾンの注文システムの問題と共に配送業者側のシステムも問題じゃね?同じ住所や似た時間帯はまとめろよ。
— imo (@assetsjin) March 12, 2017
アマゾンが悪いとか消費者は便利に慣れすぎてるとか言われてるけどめっちゃ違和感がある
まだまだ配送業者側はやれることがあるはずだ。一利用者として無駄が多いなーと思うことけっこう多いよ
その無駄を人員で補ってるだけに見える。だから現場が疲弊してるのは配送業者が原因でもあるんじゃね?と— imo (@assetsjin) March 12, 2017
見返して見ると結構怒ってますな 笑
で、先日こちらの記事を読みました。
「デフレ解消だガーといってた奴らはヤマトの値上げを大歓迎すべし!!!反対するのは許さん!!」
永江一石さんの主張は結構納得することが多いんだけど、この記事はちょっと疑問です。
値上げが現場作業員の賃金アップにそのまま繋がるかな?これが疑問。
運送会社の経営陣は安易な値上げの前にやることが沢山あると思いますよ。
(amazonプライムの値上げは致し方なし。これは現状が安すぎる)
ヤマトを始め運送会社の経営陣は怠慢だ
そもそも運送業界はマンパワーへ頼りすぎです。
一応、一時的にその業界にもいたんで中身をある程度見ていますが、本当馬鹿か?ってくらい人力部分が多い。10年くらい前はシステムも物凄く古くて紙の使用量が物凄く多かったのを憶えています。
私のいたところはBtoBが主である程度日々決まった物量と配送先でしたが、それでも直前まで決まらないことやイレギュラーへの対応は一から十まで人力比率が大きく、それは長時間労働へダイレクトに跳ね返ってきてました。
で、今問題になっているネット通販の拡大による個人配送物量の増大ですが、これね元々予想出来てたことなんですよ。突然起こった「想定外」の話ではありません。運送会社の経営陣は全くここへの対策、設備投資をしてこなかったことを棚に上げて今回値上げを主張しているように見えます。
(経産省より引用)
データでも右肩上がりで当然、運送会社は知っている話
ついでに言うと、各業界のEC化率もまだまだ低いので今後さらに増えます。
(同じく経産省より引用)
日々ネット通販を利用していてズーーーーーット前から思っていたことを以下に列挙します。(一人暮らし始めた頃から思っていたから10年以上前からですね。未だにほぼ変化ありませんよ)
- 平日の日中に来ても普通いないよ!
- それを学べ!
- 現場配達員と営業所の連携が悪すぎ!
- 再配達連絡が手間!
- その日に配達するものはまとめろよ!何回も来るな!
- そもそも来る前に一報入れてくれた方がわざわざ来て呼び鈴押していないこと確認して不在票入れて荷物持って帰るより楽じゃないかい?
- 集合住宅への宅配ボックス設置なんて10年くらい前からあったらいいなーと大学生でも思っていましたよ!
- 呼び鈴鳴らさずに不在票入れてくやつがいる!
- 荷物の扱いが雑!
まだあった気がするけどとりあえずこんなとこ。ホント無駄が多すぎ!
で、「経営的に効率化できるよなー」と昔から思っていたところをまとめると、「個別データの蓄積と共有、コミュニケーション」だ。
例えば、住人が在宅している時間帯の把握、その日に配送される荷物の集約、それらの営業所と配達員への周知、連携、配送時の住人コミュニケーションマニュアルなど
これらがあるだけで大体の問題は解決するし無駄がなくなるはず。住人と荷物のデータを持っていれば良い。「個人情報が〜」とかいう人もいるかもしれないがこんなもの普通に観察していれば誰でも収集できる。多分、現状の配達員の中にも独自にやっている人もいるだろう。
データを元にコミュニケーションが取れていれば、住人がせっかちな人なのか?比較的時間にうるさくない人なのか?融通がきくか?連絡がとりやすいか?等々配達時の優先順位や効率的な対策を立てやすい。住人側からも「さっき追加で物を買ったから後でまとめてでいいよ」とか言ってくれるかもしれない。
宅配ボックスだって、元々集合住宅は面倒で時間がかかるしここ10年くらいはセキュリティが厳しいことはわかっていた。その物件のオーナーと連携し住民サービスメリットなどとして買取設置の提案だってできたはずだ。それは、今やっているように多少のコストにはなるけど長期的に見て人件費の削減に大きく貢献する。
運送会社にもそれぞれの事情があるのだろうが、いち消費者から見ても「効率悪!」「学習しろ!」「配達員無駄に大変だな!」と思うことが多々あるのが事実であり、それらの解消、合理化をしてから運賃云々言えって話。
ちなみに、10年前からトラックのドライバーが減ってきていることは心配されていましたよ。人手不足も今に始まったことじゃないし、amazonがなくても現場は元々大変でした。
そもそも相応の残業代払ったら赤字転落するような荷主契約を始めに結んだ上層部が悪いって話。
「適切な賃金に戻せ!」って現場が言うのは良いけど、経営陣が世論をバックに運賃値上げに嬉々として取り組むのは無能の証明でしかないと思いますね。彼らはamazonを筆頭の大口物流より先に個人の値上げをサクッしてきました・・・
その値上げ分って現場へ行くんですかね?仮に行ったとしてバカみたいに賃金だけ上げても根本的な人手不足、システムの非効率さ、荷物の増大トレンドは解決しませんぜ。
もっとやることやってから、時代にあったビジョン構築と投資をしてから、値上げ要求して来て欲しい。
個人的には、配送料が今後上昇していくとは思っていません。Amazonも手を打ってくるでしょうし、運送会社以外からの全く別の視点からの参入もあると見ています。高齢化社会やテクノロジーの進歩で今後もECは発達するはずですし、物量も増えると思われます。つまり、そこにビジネスチャンスがある領域なので価格はまた下がる方向に行くでしょう。いつまでもインフラとしてあぐらをかいてマンパワーに頼る比重を下げないと既存の物流会社はどんどん自分達のパイを手放すことになると思います。