子供が中二病の頃に読ませたい本シリーズ2「バッタを倒しにアフリカへ」
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「バッタを倒しにアフリカへ」

アフリカ版仮面ライダーを倒しにでも行くのかな?と思わせるタイトルや表紙からしてふざけているこの本ですが、中身は子供が中二病くらいの時か、その前あたりで読ませたいと思える本でした。

文章も面白くて、アフリカでの生活や昆虫の研究について少し分かるので、子供にも大人にもオススメ

(中二病の頃に読ませたい本10選は以下)

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素直さと前向きさ

いくら博士過多でも、社会から研究内容が必要とされていれば、就職先はある。しかし、現在の日本ではほとんどバッタの被害がないため、バッタ研究の必要性は低く、バッタ関係の就職先を見つけることは至難の業もいいところだ。「日本がバッタの大群に襲われればいいのに」と黒い祈りを捧げてみても、「バッタの大群、現ル」の一報は飛び込んできやしない。途方に暮れて遠くを眺めたその目には、世界事情が飛び込んできた。アフリカではバッタが大発生して農作物を喰い荒らし、深刻な飢饉を引き起こしている。  そんな重大な国際問題なら、さぞかし世界各国が力を入れて研究し、ほとんどのことが解明され、いまさらアフリカから遠く離れた日本の研究者なんかお呼びではなさそうだ。と、思いきや、過去40年間、修行を積んだバッタ研究者は、誰もアフリカで腰を据えて研究しておらず、おかげでバッタ研究の歴史が止まったままだということを知った。誰もやっていないのなら、未熟な博士でも全力をかませば新しい発見ができるかもしれない。  バッタの大群に巻き込まれながら、アフリカの食糧問題も解決できる。その上、成果を引っ提げて凱旋すれば、日本の研究機関に就職が決まる可能性も極めて高い。見えた! バッタに喰ってもらえて、昆虫学者としても食っていける道が開けるではないか

「バッタを倒しにアフリカへ」より

 

冒頭にこんな感じでアフリカへ旅立つバッタ博士ですが、この本を読んでいて「凄いなー」「自分には出来ないなー」と思わされるのは、著者の素直さと前向きさについてです。

もう30代・・・世の中を斜めに見て、皮肉たっぷりにモノ語り、素直さ?何それ?美味しいの?という感じのおっさんには、こんなキラキラした行動や考え方は出来ないよ・・・と思って著者を調べたらまさかの年上。ビックリした。そうかー年上かー多分長男ではないな・・・知らんけど

私には既に失われておりますが、若い人の武器はまさに「素直さ」と「前向きさ(無根拠の自信とも言いますね)」だと思います。

この二つが揃い、行動力のある人はほぼ例外なく大きく成長する気がする。自然と良い人にも巡り合っていくし。本当、羨ましい限り。

私が子供に読ませたいと思った理由もここにあります。

著者は、素直に前向きに頑張れば「夢」が実現する可能性は上がるし周りにも沢山助けられる人になるということを体現していて、子供の親ならこんな風に育って欲しいと思うことでしょう。

ほんと、このご時世に「バッタ博士で生きて行く!」ってめっちゃ難易度高いと思いますし・・・

 

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伝記モノがいいかもね

子供にはやりたいことをさせたい!と思いますが、親がキラキラしてないのにその子供がキラキラする可能性はほぼゼロ。

これホント。

自分が勉強出来なくて苦労したから、子供にそんな苦労させたくないと子供を勉強漬けにする親がいますが、親が勉強してる姿を見せてないんだから子供がやる気になるわけないんですよ。子供は親を見て育ちます。

「自分も含めて親は参考にならん!」ということで、多少でも憧れる人生を送っている人を参考にしてもらおうと昔の人は考えました。

それが伝記モノの本。

歴史上の成功者、夢を叶えた人のストーリーを読めば手っ取り早くモデルケースを知れます。世の中には色々な人生を送っている人がいますが、「こんなやり方があるのか!」と親や周囲の大人を見ていては想像も付かない方法で成功している人が結構たくさんいる。

私も昔「伝記エジソン」とか読みました。当時は努力と失敗の末、発明王となったことに凄いなーと素直に思ったりして。しかし、成長するにつれてそんな思いは何処へやら・・・エジソンとはかけ離れた、むしろエジソンに乗っかろうとGEに投資するような普通の大人に仕上がりました。ついでに、大人になってニコラ・テスラを陰湿に追い詰めたこととかを知って「中々のクズだったんだねエジソンも!」とその人間臭さに安堵してしまう汚れっぷり。純粋な聖人などいないのですよ

ちょっと話が逸れましたね。

この伝記モノという流れで、「バッタで生きていく!」「バッタに食われたい!」という途方もない夢を実現仕掛けている男の物語、無収入どん底から今に至る流れは是非子供に読ませたいお話です。

あとは、私のように全部忘れて既定路線のおっさんになるか?子供からの「夢」を叶えるような大人になるか?は子供しだい。

親は可能性を広げることしか出来ないと思いますので。

以上、中二病の子供に読ませたい本シリーズ2「バッタを倒しにアフリカへ」でした。

「バッタに喰われようとしている前野氏」

 

P.S

実際のところ親が背中を見せてキラキラすれば子供もそれに倣う可能性が高いのは確かです。でも、もう今からキラキラするのは土台無理な話。

じゃあ、手っ取り早くアウトソーシングしましょうよという逃げの手段なことは重々承知していますので、そこは突っ込まないよう御願い致します

 

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