異世界への入り口(後編)(株式投資成績報告2019/11/15)
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こんにちは、imoです。

今回は、先週の投資成績報告。

だいぶサボっていました。

早速行きましょう

2019/11/15
取得単価現在単価収益・損失比率
あいHD 30761857209913%2099
メック 49718301772113%3721
高橋カーテン 1994800762-5%457
IRJHD 60355993820538%4584
ビジョナリーHD 92637632-58%96
JFESI 48322352307031%307
GIGA    38309503860306%3860
MCJ     667066574312%2601
ミロク情報 99289502998216%600
ブロードリーフ 367355461411%1842
リネットJ 35567007669%383
キャッシュ98
20648

 

去年末はこちら

2018/12/29
銘柄取得単価現在単価収益・損失比率
あいHD 3076185719425%4661
メック 4971830107129%1607
高橋カーテン 1994800590-26%354
IRJHD 60355991199100%1439
ビジョナリーHD 9263769221%1472
JFESI 48322352272116%272
GIGA    383095010187%1018
MCJ     667060066311%995
ミロク情報 99289502475161%495
リネットJ 355670091030%455
キャッシュ78
12845

 

この結果、今年の投資成績は

2019年成績61%

 

となりました。

ぼちぼち。てか、下がらんね

 

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異世界への入り口(後編)

間が空いたけど前回からの続きです。

 

薄暗い店内。

肉ソムリエっぽいお姉さんに席へ案内される。

当たり前だが、開店前から店の前で待機していた我々が一番乗りだった。

店内を歩きながら、本日最初のお客さんにスタッフ達が次々笑顔で挨拶をくれる。

その日の朝、某不動産屋さんの前を通った時に聞いた、投げやりと元気一杯!が同居したある意味気合の入った挨拶とは随分違う。さすが、東京カレンダーのお店

席に着くと、肉食のお姉さんが童貞に手ほどきを・・・もとい、肉ソムリエがお店のシステムを1から説明してくれる。

そのシステムとは、20種類(うろ覚え)くらいの肉をそれぞれ串に刺し、肉切り分け人が各テーブルを回り、ひたすらサーブしてくれるというシステムだった。YES or NO枕みたいなコインがテーブルの端っこに置いてある。それが「YES』である限り延々と肉がやってくるのだ。

「これは、死ぬほど肉が食えるシステムだな。いや・・・食わすシステムだ」

というが私の率直な感想だった。

もう30代半ば、若くはない。脂身に弱くなってくる年頃だ。焼肉に行ってもカルビよりも赤身系を無意識に選んでしまうし、最近、蕎麦が好きになってきている。蕎麦最高。

暴力的なお店のシステム説明を聞いて改めて私は「脂身は適切にコントロールしないとおじさんの胃がやられるので気をつけよう。」と言い聞かせた。

お店のシステム説明が終わり、それぞれ前菜を取りに行き、一発目の肉がサーブされたところで本格的にオフ会開始。会話が始まる。

初対面が多かったが、居心地の悪さを感じることも少なく、あまり違和感がない会話が展開される。違和感があったとしたら、いつもTwitterで寿司ばかり食べているように見える富豪おじさんが、「今日は鰻の大盛りを昼に食べて夜の肉があまり食べられない」と告白した時くらい。

その後、誰からともなく今回の肉オフ会の参加チケット代わりであるクマさんの著書を取り出し、サインをねだり始める。そうだった、今回のオフ会は肉会ではなく出版記念の会だった。

名前の隣にクマの絵を描けという無茶ぶりをされながら急遽クマさんサイン会開催。クマさんは今回名刺がわりの本を出版したことで一般知名度が上がり、今後有名投資家として色々な活動をされる予定とのこと。となると、一年後にはサインも手馴れて、シャレた読みにくい有名人サインをするようになるだろう。今のたどたどしい・・もとい初々しいサインはプレミアが付くかもしれない。・・・メルカるのはまだ早いか

サイン会がひと段落し、また肉を食べながら会話を始める。

しばらく色々な会話をした。その間も結構な頻度で肉切り分け人は回ってきて肉を皿に盛っていく。「そろそろ一休みしたいな」と思うが、YES、NO枕を管理するのは幹事のマイク・グリーンウェルで彼の手元にあるコインは微動だにしない。そして、肉切り分け人が次々テーブルに来て「いるか?」と聞いても彼の表情は微動だにしない。つまり、彼自身はあまり肉を食べていないのだ。助っ人に来たのに阪神で打席にほとんど立たなかったグリーンウェル。相変わらず打席には立つ気がないらしい。そう思っていると、私の皿にバナナが盛られていた。

さて、細かい描写まで書いていくと長くなって終わらないので、ここらで端折ることにする。(実は6000字くらい書いた文章が一度消えている・・)

 

前回言及した通り私はあまりオフ会というものに参加したことはない。

特に「株式投資」というテーマでのオフ会はほぼ初めてだ。(自分主催のメルマガオフ会等はやっていたけど)

美味いものをひたすら食べに行く美食会やボードゲーム会、その他趣味的なオフ会は以前から興味があったのだけど、こと「株式投資」というテーマの場合キナ臭い印象が強くあって腰が引けていた。

私が持っていたイメージの「投資家オフ会」と言えば

  1. 俺の考えた最強の投資法を戦わせる=宗教戦争
  2. 凄い人の投資アイディア・個別株情報を得たい!=クレクレイナゴパラダイス
  3. 美味しい話ありまっせ!=投資詐欺ゴリラが跋扈する勧誘パーティー

みたいないずれにしても参加したところで・・・みたいなイメージの集まり達。

一言で言えば魑魅魍魎の世界

 

更に、上記のイメージとはまた別にTwitter界隈では”株クラ”という異世界の住人の話がよくされていた。

かのクラスタではよく、変態、人外、き〇〇がい、天才、じゃなければ株式投資では成功できない!と言われているのだ。一方で私自身は「株式投資で利益を上げるためにそこまで特殊な能力や変な性質を持ち合わせる必要はない」という信念を持っていた。

なので、Twitterで「変態しか投資で成果を出せない!」「頭おかしくないと投資で成功できない!」という類の言説を見るたびに私は反発心を覚えて、「そんなことはない、投資で利益を出すために変人や天才である必要はないし普通の人でも問題なく投資結果は出せる。そう言いたいのは自分は普通の人とは違う!という中二病じみたコンプレックスを持ったイタイ人間だけだ」と反論をしていた。

何よりの証拠として、私自身自分はごく普通の一般ピーポーという強い自覚の下で投資を実践し、それなりの結果を10年以上に渡り出してきたのだ。

しかし、今回のオフ会に参加した人間達を見ると少し私の株式投資への認識を変えなければいけないのかもしれない・・・と思わされた。

 

少し整理しよう。

いわゆる、「株式投資で継続的に利益を得ていく」程度であればほぼ万人に可能だ。これこそ私が常日頃思っている感覚である。

ここからもう少し突っ込んでみる。問題は”継続的に”と”利益を得る”の部分だ。つまり、”どれだけの利益額”を”どれだけの期間”で上げるか?によってその程度(変態度)は異なってくるということだ。

一般的に、投資金額が巨額になり、投資期間が長期になるほど難易度は飛躍的に上がっていくし、一般人の感覚とも乖離していく。多くの場合、投資額で数万円程度の金額であれば落ち着いていられるが、自分の年収レベルの数百万円という投資金額になってくると平常心ではいられなかったり、たまたま1ヶ月程度利益が出せても、数年単位で安定的に利益を上げ続けるの至難の業になる。

上記を踏まえ、ごく普通の一般人に可能なレベルの投資は、恐らく長期インデックスのパフォーマンスを多少下回るくらいの話であろう。

具体的には、せいぜい5%程度の年率利回りを30年続けられるような投資である。方法は簡単、インデックス投信をただただ積み立てるだけ。(過去を引き伸ばせばという前提はつくが、確度はそれなりに高い)一般的にはこれでも十分な資産形成が可能だし、多くの場合人生のお金の問題はこのレベルの投資が出来れば解決できるはずだ。

更に、私自身はもう少し上のレベルも一般人に可能だと考えていた。

例えば、年率10%を15年くらいは普通の人間でもいけるはずだと考えていた。これが達成可能であれば計算上は、15年で初期投資額の約5倍程度と想像以上に資産は増えるのだ。一億円以下の資産額の個人投資家ならそこまで難しくはないのでないか?というのが私の個人的な感覚である。

以上が、事前に持っていた私の感覚の話。株式投資で成果を出すこと自体は多くの一般人でも余裕で可能だし、大したことではないと思っていたのだ。

しかし、今回肉オフ会の参加者達と会話をしていてこの感覚は少し違うのでは?という思いが芽生えた。

だって、そこでは「〜億が10分の1になった」とか「数千万円なんて通過点」とか「全資産の大半が株式」とか「信用二階建て」とか「株でアーリーリタイヤして電車旅してる」とかみたいな話が普通の感覚で会話されている空間なのだ。

異常なのは、それが普通で特別な話ではないという空気とそれを共有している場の感覚の部分。私は目の前のおかしな事を言っている三冠王と会話をしながら客観的にその場を観察し、イメージ的には俯瞰的な視点で私たちのテーブルを見ていた。

彼は自分アノマリーで何回も資産が数分の1になって数十倍になってを繰り返しているという話をしていたが、その変動する金額はサラリーマンの生涯収入レベルの金額である。もし、肉スタッフがその会話を聞いていたら自分の耳を疑うか冗談だと思うだろう。

三冠王の話が多少極端なのは認めるところだ。しかし、その空間にいる人間の大半は資産規模で億単位あり、日々の資産変動額で数十万円〜数百万円が日常の人間達。頭おかしい。

自分自身を含めてこの感覚を共有できる人達は一般にはほぼ存在しないことに会話の途中で私は気づいた。一般的には投資自体が遠い存在で、投資に回している金額自体が100万円以下であるし、彼らの損失経験もせいぜい数万円程度。そんな人達に私たちの投資額や日々の変動額を言うことは抵抗があることに今更気づく。もし、今の私の資産額や投資に回している金額、日々の変動額などを投資をやっていない友人に伝えたら、彼らは異常者を目撃したような目で私を見るだろう。

多分、多少私も一般人の感覚からは離れているのだ。

「当たり前」の感覚が違う。私たちは数百万円の損失や利益は”よくあること”という世界で生きているけど、一般的にそれは大きな感情の嵐を伴う事象であるはずだ。(だから彼らは恐怖で売るのだ)

これは経験のなせる技であるとも思うけど、ある程度始めから感覚が一般と違う可能性もあるなぁと今回思い直した。

やはり、そこで話されている話は、金額的にも会話の内容的にも一般とはかけ離れている。

損をした時の心の動きや、投資ポジションを取る時の態度なども一般からはかけ離れているだろう。

ギャンブラーとは紙一重。

当たり前だが、自覚しないうちにリスクを過剰に取りすぎるギャンブラーはいつか破綻する。

そのギャンブラーの中にも簡単に破綻するようなメクラなイナゴもいれば、ある程度自分なりに見積もって勝算の元勝負している者もいる。

個人投資家の一部は、実力?みたいなもので自分の感情と投資成果をコントロールしているようだ。何も考えていないイナゴとはそこが違う。(それでも破綻する時は破綻するけど)

金額が巨額で、長期で結果を出す個人投資家はある程度一般とは違う感覚や考え方をする。

これが今回私が考えを変えた部分だ。

多分、年利10%程度でも一般的な感覚では難しい。長期インデックス投資の完遂も同様に一般的な感覚では困難だろう。(投資期間後半は投資額的に感情コントロールが難しいし、いざ大きな暴落が来た時の感情コントロールも彼らに出来るとは思えない。)

うーん、株式投資は現状一般人には中々ハードルが高いことを認めざるを得ないなぁ。

今ブイブイ言わせているインデックス村やアメ株高配当村の大半もリセッションがきて生き残る気がしない。彼らが今考えている投資プランを30年完遂できる人はほぼいないだろう。

今回、聞いた個人投資家の変態エピソード

  1. 10時間ぶっ通し株ラジオ
  2. 参加者数千人の株コミュニテイ
  3. IR突撃&担当者飛ばし
  4. 三冠王(自己アノマリーでボラがやばい)
  5. 全力二階建てマン
  6. 夜中に投資家ラジオで喧嘩
  7. ほぼ毎日寿司
  8. 実家利用して不動産投資家デビュー
  9. etc

やばい。

全然、株クラの個人投資家の生態を知らなかった。有名っぽい人の名前聞いても誰やねん状態。私はこの世界で素人さんでした。

てか、ラジオ10時間てなんですか?

株クラ名乗るにはまずそれ聞かなきゃならんのですか?

株クラ名乗るハードルクッソ高いんだけど・・・

 

ということで、私にとって自分の考えを多少変えるきっかけと異世界の洗礼を受けたオフ会でした。

株クラの底は深くて頭を麻痺させるサイケデリックな色をしている気がする。

そもそもこの世界では資産額100万とかスライムみたいな扱いなのに、一般社会ではその100万円を貯められない人がごまんと居るのだ。(もっと言えば1000万円でも扱いは変わらない。人権あんのかな?)

この時点で、老後2000万円問題ガーとか言っている一般人の感覚とは違うことに気づくべきでした。個人投資家は中々変な人達です。特にチェックシャツのおじさんは要注意(今回の参加者にはいなかったけど)。個人的には不動産クラスタ(全宅ツイ)と張れるくらいの人材が株クラにはいそうな気がする。

ではでは、クマさんこの度の出版おめでとうございました。

グリーンウェル幹事お疲れです。

また機会があれば株の話そっちのけで美味しいものでも食べに行きましょう

 

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今週の本

今回は、教養系の本を2冊

MMTのことは取り敢えずこれを読めば把握は出来ると思う。まあ、理論てより事実をただ説明している感じだけど。

 

次、

「サピエンス全史」の作者の新作。自分もこれから読むところ。

前著二作が20%ポイントバックやってますので、未読の人はどうぞ。

 

それでは、また!

 

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