財務分析より先にビジネスを想像する(株式投資成績報告2018/8/24)
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こんばんは、imoです。

今回は今週の投資成績報告

早速いきましょう

 

2018/8/24
銘柄取得単価現在単価収益・損失比率
あいHD 30761857227422%5458
メック 49718301902129%1331
ウェブロックHD 7940878103418%827
IRJHD 603511983300175%1980
ビジョナリーHD 92639312433%1984
JFESI 483223522257-4%226
スタートT309240103685-8%737
ミロク情報 99289502395152%958
リネットJ 355670079914%1998
キャッシュ39
15537

 

去年末はこちら

2017/12/30
銘柄取得単価現在単価収益・損失比率
あいHD 30761857272347%6385
メック 49718302353183%706
C-GIGA10502600148%1040
ウェブロックHD 7940878132551%2385
IRJHD 60351198213078%1704
竹本容器 42481712215826%647
ミロク情報 99289503040220%1216
ポールトゥウィン 36579752101115%630
キャッシュ703
15417

 

この結果、今年の投資成績は

2018年成績1%

となりました。

 

ギリギリセーフ!

案の定、週初めから主力で-10%近く食らい、先週から続落です。

 

もう目の前に年初来マイナスが見えて来ましたね。

 

 

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財務諸表分析より先にビジネスを想像する

さて、いつも言っているように私は短期的な投資成績はそんなに気にしておりません。

そうですそんなことよりサメの話です。

 

ということで、ちょっと簡単に私が投資対象を分析する際の手順を書いてみましょう。

まず、よく投資対象を探す時に「スクリーニング」から入る人がいますね。

「売上高成長率の伸び15%!」とか「FCFの増加率!」とか

 

まあ、否定はしません。

それなりに絞り込めるとも思います。私自身目星を付ける時に利用する時もありますし。

確か、今主力のあいHDを見つけた時もスクリーニングからでした。

 

しかし、よっぽどの企業分析マニアじゃない限り効率が悪いと思うんですよね。

あと、やってみれば分かりますがそれっぽい優良企業ばかり引っかかってきます。

つまり、もう評価されきっている企業の比率も高い。

 

また、投資初心者にとっては財務諸表を読む、分析するというのは中々ハードルの高いことでもあります。

「何から始めれば良いかわからない」

「読んではみたけどポイントが分からない」

「イメージが湧かない!」

「楽しくない!」

「目が疲れる!」

「サメの話の方が楽しい!」

 

となってきます。

私自身もそんな数字ばかり追う企業分析が好きなわけではありません。

 

興味が湧くか?ビジネスが気になるか?

そこで分析の順番を逆にすることを提案します。

財務諸表を読むのを最後にするのです。

 

「興味が湧く会社か?」

「ビジネスモデルが気になるか?」

「利益の上げ方はどうなっているのか?」

「何がこのビジネスの強みなのか?」

などなど

 

つまり、「あなたが楽しく感じるか?」を優先する。

その上で、会社のビジネスモデルや理念から入る。

 

そして、そのビジネスを想像し、実際に調べて、その先で自分の仮説を確認する為に財務諸表を読む。

その順番であれば、既に見るべきポイントはある程度把握出来ているでしょう。

財務諸表を読んでいて迷子になったり、全体像が掴めなくなるのは、自分の中に意識の重心がないからです。

まず自分で先にビジネスモデルを想像し、必要な情報を調べ、仮説を持った上で財務諸表を読めば意識の重心は持てるでしょう。

 

例えば、「鳥貴族」があなたの駅前にあって賑わっているとします。

そして、あなたも鳥貴族を利用してみます。

その時に感じた鳥貴族の強みを考えてみる。

 

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鳥貴族の例

単価は安い→仕入れも安いのかな?

利益率はどれくらいだろう?

もし、利益率が高いとしたら学生っぽい店員多いし人件費を削っている?

店舗は駅前が多いようだ。自社所有物件なのか?賃貸なのか?

固定資産比率は?

売り上げはどれくらいのペースで増えているのか?その際の新規店舗の増減は?

まだまだ新規店舗を出店する物理的、財務的余力はあるのか?

既存店舗の強さは?

そもそも鳥貴族の支持される強みは?ビジネスモデルの優位性は?

店舗展開スピードと人材のバランスは?(店舗が汚かったりサービスが悪かったりといったことがあれば教育する人材もいない)

ターゲットになる顧客層はどこ?その層は今後も増加するか?その層から支持され続けるか?

客単価は?回転率は?店舗面積のバランスは?

継続的に広告費が必要なビジネスか?

利益率を高める施策は何かあるか?

 

今、適当に挙げましたが、このようなことを考えて手に入る情報で仮説を埋めていき、最終的に数字で確認するのが財務諸表分析です。

このように当たりをつけて注目するところや、気になる数字を意識しながら財務諸表を見ていけば面白いですし、仮説と違う数字が出て来れば何が違ったのか?を知れて面白くなります。

 

そして、次に数年分を並べて時系列でそれぞれの注目ポイントを見ていったり、同業他社とそれぞれ比較したりといったことをすることでより理解が深まります。

なんの碇も降ろさないで、いきなり数字の海に飛び込むと漂流するのは当たり前。

 

ビジネスモデルへの興味から入ると、スクリーニングでは引っかかってこない有望な会社を引き当てることも出来ます。

投資初心者は特に、こちらの入り口から財務諸表に入っていくことをお勧めします。

 

ビジネスモデルも、ある程度型のようなモノがありますし、独自色が強い場合もそれらの応用の場合が多いので、ビジネスモデルもたくさん見ることをお勧めします。

 

「お金をどうやって稼ぐか?」

 

この問いの為に組織化し、継続的にお金を稼ぎ続けることを目的としたシステムが会社です。

人間の叡智を感じられることも多いですし、単純にビジネスモデルを考えることは面白いと思います。

少なくとも数字ばかり読むよりは・・・

 

 

以上、物凄く簡単に私の企業分析する時の考え方でした。

また、来週

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コメント一覧
  1. imoさん、おはようございます。まーです。

    >ビジネスモデルへの興味から入ると、スクリーニングでは引っかかってこない有望な会社を引き当てることも出来ます。
    >投資初心者は特に、こちらの入り口から財務諸表に入っていくことをお勧めします。
    その通りだと思います。ただ、それを実践しようと日常生活で「これは面白いな」と思った企業HPなどをサーチしたり、
    試行錯誤を繰り返しているのですが、顧客価値提案は面白いものの、マネタライズ(利益を生む仕組み)がいまいちなど、
    打率があまり良くありません。

    imoさんが「独自色があり、優れたビジネスモデル」を持つ企業を探す際に気を付けている点や、
    方法などがあればご教授頂けないでしょうか。
    (ないと思いますが、各企業のビジネスモデルをまとめたサイト等があれば最高なのですけどね…)

    • まーさん

      返信遅くなりすみませんでした。
      完全に自分のせいでワードプレスの設定画面のコメント欄が非表示になっていました・・(正直今もよくわかっていません)

      本当に、投資は身近なところから調べていくのが良いと私は思っています。
      一番は、自分なりに想像しながら数字を追うことがですが、とりあえずビジネスモデルの型に関して知りたいなら以下の「ビジネスモデル2.0」が良さげです。
      https://note.mu/tck/n/n95812964bcbb
      とか言いながら私は中身ほとんど読んでいないんですが、匂い的に真っ当そうなので。(しかも全文無料公開!これもビジネスモデルの一環でしょう)

      あとは、すぽさんブログ→http://www.spotoushi.net/では比較的ビジネスモデルについて言及されている印象です(こちらも失礼ながらそこまで読み込んでいるわけでありませんが、すぽさんご本人とお話した印象からもビジネスモデルを重視していると思います)

      私自身の考え方で言えば、メルマガで詳しくは言及していて書いていくと長くなってしまうのでここでは簡潔に。
      私は今強固なビジネスは大きく二つの方向性があると思っています。
      1 インフラ志向
      2 個別性志向(オーダーメイド系)

      1は、グーグルさんとかアマゾンさんとか日々の生活で無意識に使ってしまう商品、サービスを提供している企業です。
      どの分野を狙うか?にもよりますが、ご想像の通りかなりインフラ狙いの成功率は低いです。投資額も巨大で既にクジラがいることも多い。
      ニッチな分野狙いなら多少イケる可能性があるくらいです。(facebookが買ったインスタみたいにニッチで有望な企業は大手が買収するので結局資本力がものを言いますね)
      ZOZOも長期でニッチインフラを狙っていると思われます。

      2は、ユーザーの主観に沿ったものです。情報やお金を筆頭にオープンで世の中の流動性が増している中、逆に平均化されたものが多くなっていて、個別性やクローズドな方向性も有望になっています。
      実は、アップルの凄さはいち早く1も2も兼ね備えているところなんです。
      ハード面としてインフラを提供しつつ、ソフト面でクローズドな世界を提供している。
      今や、スマホを持たない人がいない一方で、それぞれのスマホに入ってるアプリは全然違っていてクローズドな世界にもそこから繋がる。そりゃ強いですよ

      ただ、この二つの方向性のお話は個別株投資を行う上では二段階くらい高い抽象度の話です。
      大なり小なり多くの企業がどちらかの要素を持っているでしょう。それに気づいたからといってそこまで優位性は持たないと思います。

      投資を考える際は、これを二段階くらい具体化してそれぞれの企業のビジネスモデルを考える感じです。
      そこに追加してブランド力(顧客の忠誠心)とかが絡んできます。

      ・・・複雑ですね。
      シンプルに営業利益率20%以上とかでスクリーニングしても良いかも。
      優れたビジネスモデルは例外なく利益率が高いです。
      高営業利益率は、バフェットの言う価格決定力を持っていることを意味しますので。

      長々なりそうなのでこんなところで
      諸々参考になれば幸いです。

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