不祥事企業への判断とネット炎上の破壊力(投資成績報告2016/8/19)
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こんばんは、imoekatです。

本日は、今週の投資成績と不祥事銘柄について

さっそく今週の成績から

2016/8/19
銘柄取得単価現在単価収益・損失比率
フロンテオ 2158954717-25%287
アリアケ 28152465483596%600
あいHD 30761705225732%4288
トレファク 30931060930-12%744
エイジス 465917365600223%1680
メック 497183092612%463
C-GIGA21004240102%848
FPG 7148920901-2%270
ミロク情報 9928950169879%679
ポールトゥウィン 3657975696-29%209
キャッシュ496
10564

そして、去年末は、

2015/12/31
銘柄取得単価現在単価収益・損失比率
UBIC 2158954932-2%373
アリアケ 281524656710172%1503
あいHD 307614743080109%4620
トレファク 3093111811170%398
エイジス 465917363700113%1110
山田コンサル3389387514%388
メック 49718308705%435
マニー 77301188233797%701
キャッシュ1700
11227

 

以上より

2016年成績-6%

になりました。

 

ここのところ市場は歪な感じです。

日経は謎に強く、中小型株は理不尽に売られている様子。

ま、私のPFはいつも通り日経平均が14000円台だろうが17000円だろうが、年初来0%~10%の間を行ったり来たりで面白みがないですが・・・

 

あいHDが本日の15時に決算を出しました。

個人的には無難な数字。雰囲気の悪い中「踏ん張ったね」という印象。営業利益も売り上げも順調に伸びているし、各セグメントもバランスよく伸びている。

①去年買収した企業のテコ入れ&販売網の活用と②北米の個人向けカッティングマシーン販売、③新規事業のラベルプリンタが軌道に乗れば更なる成長が見込めると思う。

逆に言えば、上記のこれからのエンジンになり得る事業が爆発してないでこの数字なので全然OKです。

 

あいHDについて、成長企業が伸び悩んでるという意見を見かけました。

確かに成長企業ではあるんだけど、私の評価はどちらかというと大企業のような安定成長してくれる堅実な企業なんです。成長企業にありがちな印象のガンガンアクセルふかしている感じがあまりしない

私のイメージは

あいHD=高級外車

通常の小型成長企業=軽自動車

みたいなイメージです。通常の高成長企業ってアクセルベタ踏みで環境の追い風も受けてイケイケな印象。

しかし、御存知の通り高速度での軽自動車は安定性に欠けます。1つ間違えば大事故に繋がる危険性を孕んでいる。だからこそ、このような企業が少しでもアクセルを緩めると叩き売られます。

もともとの馬力に見合わない高速度を出していた軽自動車であったことがバレてしまうから

 

あいHDは、株価300円台の頃から結構な成長率をたたき出し今日まで来ていますが、私の印象ではアクセルベタ踏みの印象が無い。

ずーーーっと巡航速度。でも速い!みたいな。

そんなに無理している感じを受けないんです。安定感もあるし来期そんなに大きく売上減とか考えずらい。(時代にあったビジネス&ニッチ分野の強者でありニーズもまだまだ豊富にある。その上新しい分野にも進出している)

自己資本比率が高いのに高ROEを維持し続けている企業ってなかなか無いですが、エンジンが良いこういう企業の安心感は高級外車のようです

だから多少成長率が落ちても慌てる必要性を感じない。あいHDの売上、利益がそのまま落ちていくとは思えないのです。

 

さて、ここまでは私の印象ですので話2割くらいに聞いとくと良いでしょう 笑

もう保有期間も長く最もPFに貢献してくれている銘柄なので、バイアスも当然入ってますし。

投資する際は自分で数字を過去5年分は見ることをおススメします。

 

 

Contents

不祥事企業について

PCデポが話題ですね。

正直な話、以前から私の嫌いな企業なのでどうでも良いという気分なのですが、今回はサンプルとしてよいと思い取り上げます。

 

「事故は買い、事件は売り」と言いますが、その判断は人それぞれ。

どれを致命的なトラブル(事件)と見るか?どれを一時的なトラブル(事故)とみるか?

それについて、1つ重要な視点を考えてみたいと思います。

要は「売上はどこから上がっているのか?」

 

企業には沢山の関係者がいますが、その中で一番重視すべきは「売上に貢献する者」です。

どんなトラブルが起きても、「売上」に影響が少なければ後々回復します。

しかし、そのトラブルが「売上」に致命的なダメージを与えればその企業は回復しません。もしかしたら倒れるところまでいくかも・・

 

顧客の信用が大事だよー

より具体的に言いましょう。

「その企業の売上に貢献する消費者の信用を損ねたか?」という視点です。

これが決定的に大事なところ

勿論、他の関係者も大事ですよ。仕入先の機嫌を損ねたら仕入れが出来ないですし、従業員を不当に扱いストライキとか起こされたら大変です。

それらを放っておくと、売上へ致命的なダメージに繋がりかねない

しかし、直接には繋がらず、そこにはワンクッションあります

先々の売上への影響が軽微であればその企業は復活するのです。

 

他の企業との比較は無意味。個別に判断しましょう

ツイッターにおいて「エイジスを見ろ。こんなものすぐに回復する。むしろ買い場到来!」との呟やきを見ました。

エイジスとは、数ヶ月前に国からブラック企業認定第一号という不名誉な称号を貰った「棚卸し日本一の企業」です。

その時もネット上では一時祭りになり、過激な人は「上場廃止!ブラック企業を許すな!」と居丈高でしたね

 

ホルダーである私も多少不安になりましたが、努めて冷静に考えこの記事のように判断しています

以下抜粋

大きな声では言えませんが、今回の件、考えれば考えるほどそんなにダメージないんじゃないの?と思ってます。
理由は、①、知名度が低すぎ ②企業相手 ③顧客側のリスク などからです。
①、エイジスなんて一般人はほとんど知らないでしょう。社会が叩き落すにも相手があやふやで燃料が少なすぎな気がします。ワタミの場合は一般客相手で知名度もあり、良くも悪くも会長は有名人、そして不用意な発言連発・・と逆広告塔の役割を果たし常に燃料投下していました。挙句の果てに会社名が会長にちなんでいるので最悪です 笑
一方、エイジスの話題なんて月曜日にはほぼ鎮火しているでしょう。
②ツイートにも書きましたが、顧客が企業なので一般人の感情とはまた別の話。仮に顧客企業へ何かの団体が圧力を加えたところでたかがしれていそう。ここでも数箇月経てばヒステリックな人達も落ち着き忘れるでしょう
③現状、棚卸しは結局誰かがしなければいけないので、その負担先の問題。エイジス以上に効率、正確、低コストで出来るとこが見つからないなら移りようが無いですしね。
以上より、売り上げ減はそんなに心配ないのかなという予想

要は、「従業員の扱いへのトラブル。社内で収まる問題であってエイジスの売上に関係する相手にはそんなに影響ないんじゃないの?」と考えました。

 

PCデポの場合、この点微妙なとこでしょう。

顧客への詐欺と言われていたりクレジットカードの悪用やアフィリ設置など顧客を食いものにしたような情報も流れています。

始めは個別客に対する一部ネット上のみの炎上で済むかと思われましたが、売上に直接関わる顧客全体への信用問題に発展してきてますね。

メイン顧客がお年寄りなので、ネットでいくら炎上してもそんなにPCデポの不祥事が知れ渡らないでしょうが、今後テレビや新聞などお年寄りも見るオールドメディアに出てきたらこれは中々厳しいんじゃないかい?と

もし、そうなったら短期的にも中期的にも下げると思います。

ついでに言うと、そんな美味しいビジネスがあるんか!と競合も増えそう。PC関連の売り場持っているとこなら真似は容易でしょう。ただでさえアマゾンやヨドバシなどネット販売に客取られている現場がメンテナンス&サポートという利益率の高いお年寄りビジネスに移行してもおかしくない。PCデポの事業の壕は深くないと私は考えています。

 

ネットの破壊力

今回のPCデポの件で教訓になったのは、ネットの破壊力でしょう。

いくつかポイントがあるのですが、「一般人への知名度」と「個人への直接的被害」を兼ね備えていると盛大に炎上しがち

 

通常、一個人が上場企業相手にクレーム叩きつけたところで痛くも痒くもありません。

そのまんま泣き寝入りか、多少の賠償で終わり。

しかし、今回ツイッターで拡散したことでPCデポも無視出来なくなり会社としてすぐに迅速な対応策を発表しました。一個人が上場企業を動かしたのです。(ついでに株価も動かしましたね 笑)

私は、この対応に対しては合格点かなと思ってましたが、ネット炎上には続きがありました・・

最初のクレームをキッカケにドンドンPCデポの不祥事がネット上に出てきたのです。

真偽不明なものばかりですが、火の無いところに煙は立たないと言いますし、だらしない企業ではあると既に世間は認知しています。

実は、私がPCデポを嫌いなのも以前にだらしない企業特有の実害を受けたから。「二度と利用しないわー」と思いましたね。

多分そんな印象を持っている人が一定数おり、今回の不祥事をキッカケに「俺もこんなことがあった!」「元従業員だけどこんなことしてたんだぜー」と言いたくなったのではないでしょうか?

 

始めは一人のクレームでしたが、ドンドン飛び火し上場企業が公式に対応せざるを得なくなった今回の事例を見て「これは怖いな」と思いましたね。

今後、ある程度知名度がありBtoC、つまり、個人客への商品やサービスを提供する企業へ投資する際は、ネット上の評判や不法行為の噂等に敏感になった方が良いかもしれません。

また、炎上した時は一旦撤退も考えた方がいい場合もあるでしょう。ワタミの時のように気付いたら穴だらけのぼろ船に乗っていたってことになりかねませんので・・

 

以上、不祥事企業に対する判断とネット炎上の破壊力でした。

では、また

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