
こんばんは、imoekatです。
いきなりですが、「日本人の家計」を企業に見立てた場合、私は絶対投資したくありません。
理由はめちゃくちゃ危険だからです。客観的に破綻リスクが高すぎなんですよね
でも、皆危機感ゼロ。周りも皆同じだしーと
マジで少しは金融の勉強したほうがいいですよ!
Contents
日本人の典型的な家計
(収入の部)
- 給与収入・・・・・・のみ!!
(支出の部)
- 住宅ローン
- 生活費(食費、水光熱費、通信費)
- 保険料
- 車ローン
- 教育費
の固定費。
- 遊興費
- 大きな家電・家具代等積み立て
- 老後への積み立て などなど
の流動費
(B/S 貸借対照表)
「資産の部」
流動資産(1)
預金
有価証券(少し)
固定資産(9)
不動産
保険
車
資格
学歴
能力
性格
子供の教育
以上。流動資産が1割、固定資産が9割くらいの比率。固定資産が過大
「負債の部」
流動負債
クレジットローン
固定負債
住宅ローン
車ローン
保険料
教育費
資本
主に人的資本(健康な身体)
以上、メチャクチャ簡略化して表現しました。
だいたいこんな感じでしょう。
家計分析
この家計の特徴は、まず固定資産が過大(住宅ローン、車ローン)でそれが丸々長期負債になっています。更にその2つの固定資産は全くキャッシュを生みません。ただただ減価していくのみ。
更に維持管理費を積み立てなければいけない金食い虫でもあります。
分かりやすく言うと「住宅」と「車」は長期的にドンドンお金が出て行くのみの存在でお金を生まないので、悪い資産という評価になります。(所有欲や快適性などは情緒的な評価はここでは無視。お金を稼ぐことには直接繋がらないので)
企業でいうとデカイ本社ビルとか贅沢な遊興施設を保有している状態。
そして、流動資産が極端に少なく、その内容も預貯金がメインで有価証券は僅か。非常に心もとない資産構成ですね。
更に一番の問題点は、この家計のキャッシュを生むモノが「人的資本」のみである点。
資産の部を見ると、上述の通り「住宅」と「車」はお金を吐き出していく存在です。更に流動資産の「預貯金」はお金を生みませんね。「有価証券」も僅かな保有なのでキャッシュを稼ぐことはほぼないでしょう。「保険」も未確定で、それ自体お金を生む可能性は少ないかと。「子供の教育」もあえて資産としましたが、これも基本的にはお金が出て行くばかりだと思います。
残るはこれまで積み重ねた人的資本を「資格」「学力」「能力」「性格」という資産に転化した分からの「給与収入」のみ!
投資したくなる家計にする
今の日本人の典型的な家計を企業に例えると
「無駄にデカイ本社ビルを構え、社員の福利厚生も充実!研修、教育にも力を入れますが、あまり本業の伸びに関係は無いようです。長年育ててきた大黒柱の事業がありますが、稼ぎ頭はそれのみ!しかも頭打ちな感じ・・・それでも新しい稼ぎ頭を作る動きもなく、現在の事業を伸ばす投資もしていません。ただただ、大黒柱の事業が衰退しないことを祈るのみの無能経営陣を抱えて、収支は延々と自転車操業を続けているような状態」
こんな水脹れして本業と関係ないお金ばっかかかり、しかも1つの事業にのみ依存しているような企業に投資なんてしたくありません。いつ破綻するのかびくびくしちゃいますよ
この企業を投資したい企業にするには、まず過剰な固定資産を整理!(本社ビルの売却。無駄な福利厚生、研修費の削減)そして、収入源を複数持つことを考えます。
更に、現状の事業を更に伸ばせないか?レバレッジをかけられないか?と検討しお金が入ってくるような「良い借金」の検討をしていきます(本社ビルとかは悪い借金)
「借金」をするなら出て行くのではなく、入ってくるお金の流れになるような「良い借金」が良いですよね?
まとめ
企業でも家計でも大きな固定費は命取りなのですが、家計では平気でそこにレバレッジをかけて異常な大きさで長期期間の固定費にしてしまって身動き取れなくなっていることが多い。
一度これにはまると中々出れないので、出来る限り金銭的には柔軟身軽に、そして、収入源を複数持つように意識、投資し、借金する時は「良い借金」になるように考えることです。
貴方の家計は投資したくなるような家計でしょうか?一度よく考えてみて下さい。
※追記(2016/4/27)
この記事で言いたいことは、時間とお金の余裕を持って充実した人生を送りましょうということです。
過大な固定負債と収入を人的資本に頼り切った家計では、その「時間とお金」の余裕は出来にくいと思います。(常時家計は自転車操業という家庭も多いですし)
そこを投資的に考えることで改善していきましょうと私は主張しております。決して家計においても企業と同じようにドンドン稼いで数字を積み上げていきましょうという意味ではないので誤解の無いよう。
「いかに充実した人生を送るか?」が焦点。お金のために働き続けるのは健全ではないはず。ラットレースから脱出する為にお金の勉強をした方が良いですよ!