
「退職金で初めて投資しようと!」考えている人は、是非、金融商品への投資ではなく「人」への投資を考えてみて下さい。
以前にも記事にしましたが、現在の年配者と今年生まれた赤ちゃんとでは国からの行政サービス、税金等併せて約1億円もの差があります。
ただ、生まれた時代が違うだけでですよ?
人生のスタートラインから経済面で大きな差が出来ているのです。
よくある退職金投資の失敗例
それでも金融商品への「投資」をしたい!と思う人へ「退職金投資」の代表的な失敗例を紹介します。
前提として、これまで投資経験がなく、退職金のような数千万単位の大きなお金を動かした経験がない人とします。
要は、投資初心者ということですね。
こんな人がハマるパターンは二つ。
- 「一攫千金狙い」
- 「タコ足配当投信」
さて、1の「一攫千金狙い」とはその字の通り。
「2000万円を倍の4000万にしたら家も買えるし、車も買える!」と考える人です。
短期間で二倍、三倍を狙う投資法。しかも数千万円レベルだとほぼ不可能だと考えましょう。
特に素人では自殺行為です。
次に2の「タコ足配当投信」ですが、これはもう買った時点でマイナスになるダメ商品なんで絶対手を出さないことをお勧めします。
配当というと毎月支払われるお小遣いと捉える人が非常に多いのですが、実態は全く違いますのでご注意を。
実態は、ほぼ全ての毎月分配型投資信託は元本を食って配当に回しているだけなので、配当は単なる預金の引き出しと変わりません。
手数料を取られる分、むしろ不利です。
この二つは本当によくあるパターンなので、投資初心者は手を出すべきじゃないですね。安易に儲けようとなんて思わないことです
退職金のような虎の子は大事にして下さい。どうしても金融商品を買いたいなら数万円くらいでチビチビ趣味程度に止めることが肝要。
決して大きく儲けようとは思わぬこと。
下の世代へ投資しよう
もし、あなたに子供がいたり孫がいるならそちらに投資して下さい。
絶対その方がリターンが大きくなります。
そして、感謝もされるのでメンタル面のリターンも大きいはず。
冒頭で触れたように、世代間格差は膨大なものになります。
今の60代、70代以上の人は現在の日本で比較的恵まれたポジションなのです。(今の20代30代より下の世代なんていつ年金もらえるかわかりませんよ?75歳くらいからでしょうかねーーー死にかねないですねー諸々の税金も増えるでしょうねー)
上の世代から下の世代へ資産移転が行われないと経済も回りませんし、教育格差はそのまま収入の格差に繋がりやすいのが今の日本。
下手に慣れもしない金融商品への投資なんかしないで、自分の「血」への投資をして下さい。
実は、国もこの世代間格差は危惧しており、何とか貯め込んでいるお金を動かそうとしています。
以下、国の努力の跡・・
ご覧のように数千万円なら非課税で下の世代へ移転可能です。
子供、孫の家計を助け、遠隔的には消費を刺激し、親族から感謝されて下さい。
下手な金融商品への投資より間違いなくリターンの大きな投資だと思いますよ?
こういった情報は単純に知らないだけの人も多いと思います。
非課税枠を知ってさえいれば少しづつでも資産移転を行おうという人はいるはず!と思いこの記事を書いています。(ちなみに年間110万円までの贈与は非課税なので、上記の制度を使わなくてもOK)
是非、国の優遇措置は利用しましょう。
起こる確率の低い「万が一」への対策に貯め込んでいるお金もちょっとは出しましょう。
ご覧のように預貯金のほとんどは50代以上なんです。
勿論、自分の老後資金確保は必要ですが、過剰に貯め込んでいる分はちょっと出しましょう
これも投資だと考えるとあとで色々なリターンになると思いますよ