企業分析の始めの一歩→右肩上がりに注目
スポンサーリンク

こんばんは、imoekatです。

「心安らかな投資がしたい」「安定した投資をしたい!」「将来のことなんてわからないから不安」  (でも利益も欲しい・・)

これらは株式投資をする上で皆考えることだと思います。

今日は、その願いを叶える簡単なポイントをお伝えしたいと思います。

 

Contents

右肩上がりを見る

「有価証券報告書を読め」というと「難しそう」「自分には無理」と考える人も多いと思いますが、投資をする上ではいくつかのポイントだけ見ていけばある程度事足ります。

勿論、詳細な分析も時には必要ですがポイントさえ押さえていれば大きな間違いをすることはありません。

今日は、その中でも重要でとても分かり易いポイントをお伝えしたいと思います。

 

直近五年の売上と営業利益の推移を見る

では、早速お伝えしましょう。

ズバリ「直近五年の売上と営業利益の推移を見る」ことです!

そして、その結果がどちらも綺麗に右肩上がりで伸びている企業が投資すべき企業となります。

 

あい 

図にするとこんな感じ。

一目瞭然ですね。

「こんな企業があれば皆投資をするよ!何を当たり前な!」と言うと思います。

しかし、意外にも皆こんな企業にばかり投資をしていません。理由としては、当たり前ですがここまで綺麗に伸びる企業は少ない(はぐれメタル並)ことと世の中の所謂「株をしている」人はこんなとこ見てないんです。代わりにチャートを見たり、テーマを追ったりしています。更にこのようなグラフを描く企業は有名じゃない企業も多く一般人は馴染みがないことも原因かもしれません。

 

このグラフのポイント

では、なぜ直近五年の売上と営業利益の推移を見て、右肩上がりの企業に注目するのか?を説明します。

ポイントは

  1. 「売上が右肩上がりの企業は事業が安定している」
  2. 「営業利益が右肩上がりの企業は利益も安定している」
  3. 「何らかの強みを持っている可能性が高い」

少し具体的に説明します。

 

「売上が右肩上がりの企業は事業が安定している」 

売上が順調に伸びているということは、当たり前ですが「安定」しているということですね。具体的な事業を見なくても数字から単年の爆発やブームではない堅実な事業をしているということが分かり、更に需要も伸びているということも分かります。

ここで大事な点、「安定」していると将来の予測がし易いのです。良いでしょうか?さっきから当たり前のことばかり言っていますが、大事なことなので二回言います。大事なのは「将来の予測」がし易いことです

株式投資をする際、我々個人投資家が難しいのは企業の将来を推測することです。実際、その企業の社長でさえ自社の将来を正確には読めないでしょう。

その点「5年間の売上が順調に伸びていること」は何よりも心強い根拠になります。つまり、この先も同じような伸びを見せるはずと推測できますので。

これに対して、毎年売上が安定せず上がったり下がったりする企業の5年後を予測出来るでしょうか?

こういう企業はバクチ性が高くなります。どっちに業績が転ぶか分からない反面、良い目が出れば暴騰することもありますので。しかし、安心して長く持ち続けられるか?というと疑問ですね。

 

②「営業利益が右肩上がりの企業は利益も安定している」

①と似ているのですが、中身は少し違います。

まず、経常利益ではない点を注目してください。経常利益は本業とは関係のない収入や支出も加味しますので、事業の本当の強さが見えにくくなるんですよ

だから、ここでは本業の利益である「営業利益」の伸びを見るとより純粋なその企業の稼ぐ力が分かります。

この営業利益も売上と同じ様に右肩上がりで伸びているとOK

さらに、売上の伸び率よりも営業利益の伸び率が大きく伸びていると◎。利益率が向上している証拠となり効率的な経営をしているという経営者の能力も推し量れます。

製造業が代表的ですが一般的にはスケールメリットといって規模が大きくなればなるほどコストは下がる傾向にあります。(業種にもよるので絶対ではない)

ですので、営業利益が黒字でも売上の伸びよりも営業利益の伸びが下方であればそれは少し詳しく調べたほうが良いでしょう。他社との価格競争や思わぬ設備投資、人件費がかかって事業構造が変わってきている可能性もあります。

 

「何らかの強みを持っている可能性が高い」

これは、①、②から読み取れることでもあるのですが、5年間順調に右肩上がりであるなら世の中に需要はありますし、その事業で一定の強みを持っているはずと推測できます。

すぐ競争相手が現れる現代では特にすぐ価格競争に晒され利益率の悪化やシェアの低下に見舞われて右肩上がりが崩れる企業も散見されており、独自の強さ、参入障壁が無ければ伸びを維持できません。そして、独自の強みが無ければこの先同じように伸びていけるかは未知数です。

つまり、5年間そういった競争から無縁でいられるということ自体が①で言及した「安定」の源泉「強み」の推測にもなるんです

 

まとめ

直近五年の売上と営業利益の推移を見て、右肩上がりの企業であれば

将来が予測しやすく、独自の強みを持つ事業をしており、簡単に業績悪化し株価も下げない。(攻めも守りも安心)

更に営業利益の伸びが良好であれば、「効率も意識した経営をしているのかな?」「儲かる仕組みを持っているんだろうな」などポジティブな推測が成り立ちます。

有価証券報告書を見た事無い人、企業分析でどこから手を付けていいかわからない人はまずこの点からチェックしていくことがおススメ。

 

以上、企業を見る時の簡単なポイントでした。

そのグラフから何を読み取れるのか?「フーン綺麗に伸びてるねー良い企業なのかな?」で終わらせず、ちょっと推理して何故5年にも渡って伸びているんだろう?とか更に調べるキッカケにもして下さい。

 

スポンサーリンク
おすすめの記事