「利益」を疑え!会社発表の数字はいじられてます。ワンランク上の投資家になる為に
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こんばんは、imoekatです

本日は、「利益」について

PERにも使用されるし、有価証券報告書を見ても最も注目される数字だと思います。

その企業はどれだけの利益を上げているのか?」

投資家が見るのはそこですよね?

 

Contents

利益は操作できる

でも、利益って操作できるんですよ

理由は経理上の「売上」「利益」の上がるタイミングと、それがちゃんと「キャッシュ」になるタイミングに時間差があるからです。

自分で経営をしていたり、学校祭とかで経理をしたことなどがあればお金の流れがなんとなくわかると思いますが、会社として一番重要な結果は「キャッシュ」です。

極論を言えば「売上」が上がっただけでは、それが「キャッシュ」になるかどうか確定していません。

売上は虚構の可能性があるのです。

今日は、利益の操作方法の代表的な2つをお伝えします。

 

見込みで売上を上げる

これは、ツケってやつです。

B/Sでは、「売上債権」の項目です。

ここを見ると数字上の売上とそれがちゃんとキャッシュになっているか?のバランスが分かります。

〔実際の例〕

売上の苦しい企業は、期末に得意先へお願いして押し込み営業をして売上を計上しました。

数字上、前期から売上も利益も伸びていることになりますが、B/Sを見ると前期より「売上債権」が大きく増加しています。

簡単にPERだけを見たり、売上と利益の伸びのみ見ている人は順調な成長に見えたことでしょう。

しかし、大幅に増加した売上債権は無理矢理売っているので回収が難しい可能性がありここに気づかない投資家は、次の決算報告の時に売上債権が回収不能になり大きくキャッシュフローが悪化という悲惨な目にあいました。

 

減価償却法の変更

次に減価償却の方法を変更するという方法も「利益」を簡単に嵩上げしたり、少なめにしたり出来ます。

「減価償却」とは、大きな買い物はその期に全部計上しないで、数年かけて等分で計上したほうが費用と利益が安定し企業の本当の姿が見えやすいという理由で行われる経理上の操作です。

この減価償却の方法は「定率法」と「定額法」の主に2つあり、それぞれ特徴があります。

「定率法」 こちらは毎年同じ比率で償却していく方法で、償却初期に大きく費用計上されるので当初の利益が抑えられる効果があります。そして、その分将来の利益は伸びることになります。

「定額法」 こちらは毎年同じ金額で償却していく方法で、償却期間の差はないのですが、定率法に比べて償却初期の費用が少なく利益が多く計上されます。

では、どう「利益」を操作するのか?

それは、決算の時にこの償却方法を変更するだけ。

よくあるのは、「定率法」→「定額法」 この変更は、定額法にした期の「利益」が多くなります。

つまり、今期売上、利益が厳しいなーという企業は減価償却の方法を変更し”見掛け上”「利益」が伸びたように見せることが出来ます。

このことから、ずっと定率法で減価償却している企業は素晴らしい財務と成長バランスを保っているということになります。

 

まとめ

他にも色々な操作方法があるのですが、とても長くなるのでまた機会があれば紹介しますね。

今回紹介した方法はどちらも有価証券報告書をしっかり見ていれば気づくのですが結構見落とします。

これらの操作を見破るポイントは、「前期から大きく変化した項目をチェックする」ことと「減価償却の方法を変更していないか?は必ずチェックする」ことです。

一ランク上の投資家になりたければ、「利益」を鵜呑みにしない姿勢は大事だと思います。

これらの粉飾とまでは言いませんが、フェアではない色々な操作はこちらの本に詳しいです。

 

 

この前のMBAバリュエーション (日経BP実戦MBA2)
に続いて、投資初心者がワンランク上に自分のレベルを上げたければ必読!

それでは、また

 

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