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プロブロガーVS個人投資家
今回は、「人的資本への投資」というテーマで書いていこうかなと
先日、Twitterでこんなやりとりを見ました。
プロブロガー(というか事業者)は「目先のお金」、つまりフローにフォーカスしている。
だから「今月、これだけ稼いだ」「年収何千万」です。「あなた年収いくらですか?自力でどれだけ稼いでいるんですか?」が評価基準になっていて、「年収低い=しょぼい、レベル低い」とマウンティングします。
一方で、投資家は積み上がる資産額、つまり、ストックにフォーカスしている。
年収いくらとかあまり気にしない。むしろ節約が正義であり、収入よりもどれだけ手残り額があるか?に興味が有る。資産額でいうと、プロブロガーなんて問題にしないレベルの投資家はゴロゴロいて、そんな資産額で何言ってんの?とマウンティングします。
投資家の評価基準は積み上がった資産額。フローに関しては、ストックから生まれた収入と給与収入を合算して評価しがち。目標は、ストックからのフロー収入で生きること。
こんな感じで、それぞれの視点が違いすぎて全く話が噛み合っていませんでした。
(上記は私が勝手に要約しました。やりとりしていた人達の意図は違うかもしれません)
フローだろうがストックだろうが結局同じ
結論から言うと「どっちも同じだよ」と私は思っています。
これも抽象度の問題ですね。
どちらも、具体的過ぎて、近視眼的なので全く論理が違うように見えるのでしょう。
プロブロガー(事業者)側が使っているのは、主に「人的資本」で「金融資本」はあまり働かせていない。
投資家側が使っているのは、主に「金融資本」で、フロー収入を労働で生み出すという意味での「人的資本」はあまり働かせていない。(金融資本を働かせるという意味での人的資本は使ってる)
結局、「資本」を使っていることには変わりないんです。
投資に関しても、プロブロガー(事業者)側は、自分の「人的資本」の最大化に投資していて、どれだけ効率的に自らの労働力からフロー収入を生み出すか?に興味が有る。
ここの抽象化がそれぞれ十分になされていないので、論理が違うように感じるんだと思います。
「投資」という文脈で言うと、同じなんですよ。
金融資本への投資と自らの人的資本への投資は本質的に同じです。
投資家側も勉強し、企業分析や研究することで人的資本に投資をし、金融資産の最大化を狙います。
改めて結論ですが、どちらも根本的には「人的資本」に投資していることになります。
単純に方向性が違うだけ。
「自分を働かせるか?」「お金を働かせるか?」
最強のリスクヘッジとは
冒頭の対立は。どっちも極端だなーと私は思っています。
ここまで書いてきた通り、人が生きる上で金銭上の最強のリスクヘッジは、「人的資本」への投資で間違いない。
その上で、「自分も働かせて」「お金にも働かせる」両方の方向性での「人的資本への投資」が最も理にかなっていると思うんですよ
どっちかに限定して(見えていないともいう)自分の側の価値観で、他方を見下すのはちょっと違う。
プロブロガー(事業者)側には、その稼いだお金にも働いてもらってもっと事業基盤を安定化させてはどうでっか?と思います。(そもそも事業へ資金も労力も投資してる場合もありますが・・)
投資家側にも、ストックばかりフォーカスしていないで、自分の稼ぐ力(ビジネス力)も鍛えてはどうでっか?と思います。
投資家側の問題
どっちにも問題はあるんですが、実は私は投資家側の方が大きな問題を抱えていると思っています。
投資家の人たちの大きな目標は、「ストック収入で生きて行く」でコンセンサスが取れるでしょう。
いわゆる、自分は働かない配当生活です。
お金に働いてもらうことをメインにして、自分の稼ぐ力に投資していないことは将来的に大きなリスクではないか?と個人的には感じています。要は自力で稼ぐ力のない「ひ弱な人」になっていかないか?というリスクです。
プロブロガー(事業者)側は、基本の稼ぐ力(ビジネス)に集中しているので自分を日々鍛えています。どんな世の中になっても比較的逞しく生きていけるのではないでしょうか?
「フロー」も「ストック」も積み上げるバランスの良い投資
真に投資家であるなら、フロー(ビジネス力)にも注力した方がいいでしょう。
ストックへの投資でお金にも働いてもらって、人的資本への投資でフロー収入も沢山得るのが最強だと思います。
視点は違えど本質的には同じことをしているので、冒頭のプロブロガー(事業者)も投資家もどちらも片手落ち。お互いを批判だけしても益はないと思います。
ただ、プロブロガーがうざいのは同意です。笑 FXやソーシャルレンディング、ビットコイン等の高額な手数料目的で安易に素人へ投資を勧めて、投資に関して偏向したイメージをばら撒き、情弱が損をするパターンになりかねませんから・・こっち見んなと言いたいですねー
(この記事での「人的資本」はあえて分けると二つの意味で使っています。事業者側の人的資本は主に自らの労力で稼ぎ出す「ビジネス」のこと、投資家側の人的資本は金融資本を運用する「投資能力」のこと。投資家側のフローは主に金融資本から生み出されるものに注力しているという意味です。大枠ではどちらも「その人の持つ能力」という意味で同じですが、言葉の使用上混乱するかもしれないので一応。)