ポジショントークで自分で自分を洗脳してしまう罠
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こんばんは、imoekatです。

自分の目は見えてない?

今回は、保有株にかかるバイアスについて

 

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ポジショントークは避けられない

ちゃんと企業を調べて投資判断を下すような個人投資家は、自分の保有株についてどうしても「思い入れ」と「自身のプライド」が入り込みます。

これを「ポジションバイアス」と呼びます。(今作りました)

これは本当に避けることは難しく、私も以前銘柄に惚れることで大きな失敗をしました。

その後、気をつけてはいますが、ふと「自分は本当に客観的に保有企業を評価出来ているのか?」と考えます。

このバイアスには、どんなに気をつけていても大なり小なり企業を調べて投資をしている人は陥ります。

その理由は、

  1. 企業を調べる過程で思い入れが強くなる
  2. 自分で調べ、間違いないはずと判断したことに対するプライド

の2つが大きな理由でしょう。

 

1「思い入れ」について

企業を調べることで飛躍的に対象企業の事業について詳しくなります。さらに企業の一般的に知られていない特徴や強みを発見するとまるで自分だけが秘密を知ったかのように感じます。

その結果、自分に優位性を感じ対象企業と秘密を共有したかの様に思えます。

確かに、需給でトレードをしている人や雑誌やテレビで見たレベルのにわか個人投資家よりは優位な立場にいますが、相場はそんなに甘くありません。

企業分析をし同じように考え、同じように投資している人も一定数いるのです。

そして、それはやはり素人判断であることが多いでしょう。私もそうです

ですので、企業への思い入れは決して両想いではなく自分の主観フィルターを通した片想いであると言い聞かせましょう。

 

2「自分のプライド」について

こちらは、自分の判断は正しいと思いたい!という単純な理由ですね。

人間は、自分が評価したことは簡単には覆せないという特徴が有ります

これを補強する話として以下ブランド価値の話し

「企業のブランドとして最も強いブランド価値は?」という問いで

ここでは詳しいことは割愛して、ブランドには「機能的価値」「情緒的価値」「自己表現的価値」等があります。

そのなかで、最もロイヤルティ(忠誠心)の高い価値は「自己表現的価値」であると言われています。

つまり、自分を投影するようなブランドに最も忠誠を誓うということです。

例えば、「エコ」を表現するブランドが好きな人はそのブランドを使用、所有することで対外的に「エコ」に対して意識が高いと主張するのです。

そして、その状態は「そのブランドが好きな自分のことが好き」な状態でこの自己表現的価値は思いのほか強くて、ここまでいけば機能や価格、デザインで他のブランドへ浮気はしなくなりその人に対する「ブランド」としては完成しています。

以上は、「自分が評価したモノ」「自分で良い!と決めたモノ」は簡単に裏切れないという例です。

 

企業分析をしていると①の理由と被りますが、素晴らしいことを自分で探し当てた気持ちになります。

そして、そんな素晴らしい企業を探し当てた自分を好きになりますよね?

「俺ってすげー!」状態です。

そんな状態の個人投資家は、発掘した企業に対して

先ほどのブランドにおける自己表現的価値を感じている状態に近いです。

こうなると簡単に自分の判断を覆すことは困難

 

ポジションバイアスの影響

上記の状態の個人投資家は、ポジションバイアスがかかり企業に対して客観視が難しくなります

具体的には、重要な事実、ちょっとした変化を過小評価します。

外から見れば危険だなーこれはマズイ変化だなーと思うことも、ポジションバイアスがかかると

この程度の変化では、企業の成長ストーリーは崩れていない」と強弁するのです。(というか自分に言い聞かせる)

その結果、間違いなく判断は遅れます。

下手すると取り返しの付かない状態になるまで失敗を認めないでしょう。

こうなると立派な塩漬け株の出来上がり。

 

今回の暴落局面で、沢山の個人投資家のブログやツイッターを拝見しました。

銘柄問わず大きく下げている相場なので、皆さん自分のPFの反省と検証をしていました。

その中で、最も多かったのは「成長ストーリーは崩れていないので、様子を見る」という結論です。

ちなみに私も言いました。笑

この結論を沢山見ていて、「本当に大丈夫か?」と自問自答しだしたことがこの記事を書いたキッカケ。

実は自分にはポジションバイアスがかかって見えていない小さな変化、致命的な変化があるのではないか?と考えだしています。

勿論、株価で簡単に右往左往することも信念が無い行動でダメなのですが、ポジションバイアスを意識し自問自答することはとても大事だと今回の暴落局面で強く感じた次第。

 

貴方も今一度自分の保有株を客観視し自問自答することをおすすめします!

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