
Contents
プロは自分の提案をするからこそプロだと思うんですよね
先日、仕事でデザイン系の注文をしたんですが不満だったのでそれまでの人件費だけ払ってキャンセルしました。
以前もオーダーメイドに関しての記事を書いたんですが、オーダーメイドは「御用聞き」ではダメだと思うんですよ
「お客様がこう言うからこうしました」
「言う通りしましたよ」
「修正するなら追加料金下さい」
・・・これは無いんじゃないかね?
具体的なイメージは伝えているし、どういう場面で使いたいか?も伝えている。
デモイメージとしてのサンプルも渡しています。
その上で「分かりづらい部分、疑問点があれば何でも聞いて下さい。」とも伝えている。
こちらはデザインのプロではありませんし、そのセンスもないと自覚しています。ただ、「良いと感じること」は出来ます。
「デザインのプロは、断片的な顧客のイメージを知識とセンスで具現化し自分の責任の下提案するものだと思います。」
御用聞きはオーダーメイドではない
「人は見せてもらうまで、何が欲しいかわからないものだ。」by ステーブ・ジョブズ
まさにジョブズの言う通り。
私たちは、本当に欲しいものは自分では分からないのです。
しかし、目の前に提示されたら「これだ!」ということは分かるのです。
プロにオーダーするということは、その「これだ!」を具現化してもらうことです。
「あなたがこう言ったからこうしました」はオーダーメイドとは言いませんよね。
顧客の意図を忖度(使ってみたかったw)して、自分なりの解釈で提示するのがプロの仕事。
その際の責任はプロ側にあると思います。
「あなたがこう言ったからこうしました。」は、顧客側に責任を投げています。
言われた通りに調整することなんて多少経験を積めば誰でも出来ますよ。そんな簡単なお仕事でプロの料金を取らないで欲しい。
御用聞きで満足する人が結構いる
しかしながら、「御用聞き=オーダーメイド」だと思っている人が顧客側にも結構いるんですよね。
「何かイマイチしっくりこないけど自分の言う通りに作ってくれたから仕様がないか・・・責任はこちらにあるし」と泣き寝入りに近い感覚で納得している例が多いのではないでしょうか?
もし、こう思ってしまって泣き寝入りした経験があるなら今すぐ考えを変えて下さい!
だって、私たちは本当に欲しいものがわかっていませんし、ましてや言葉で正確に伝えられるわけがないのですから。
利益重視の空気に気をつけろ!
今回の担当者とは多分いくらやりとりしても「これだ!」というものは出てこなかったと思います。
細かい確認やこちらの意図の確認も少なく、本当にこちらの意図が伝わっているのかな?と不安の中やり取りしていました。
そんな感じだったので、通常よりも細かく伝えたつもり。
しかし、結果は残念なことに。「こんな感じはどうでしょう?」とこっちが聞いたらそのまんま出てくるんです。
前述の通り、こちらはデザイナーではないしセンスゼロなんで発言も思いつきなんですよ 笑
それをそのまんま反映させたら全体のバランスがおかしかったり、なんかイマイチになるに決まってます。
そのまま反映するにもデザイナーのセンスでバランス取ったり、こちらの意図を汲み取って別の視点から提案してくれたりを私は期待してましたがそれは叶わず・・
流れ作業、利益重視
途中から気づいてましたが、今回の担当者は他にも沢山案件を抱えているようでした。
あるテンプレートにはめ込んで、流れ作業でやっていたっぽい。
テンプレに当て嵌めて初回の提案をして、あとは言われた通り調整すれば形にはなるでしょと。
初めから「修正は何回まで」と確認してきましたし、「ちょっと左にずらしたらどうなりますか?」と私が聞いたら返信で修正版がいきなり送られてきて、ほとんど変化がなかったので「もう少し左のイメージなんですけど、おかしくなりますか?」と聞いたら、「さっきの修正と次で2回分になり次から追加料金ですけどいいですか?」とか言われる始末。
全くこちらを見ようとしない相手に気分はシアーハートアタックだったのですが、「あーこれは言っても無駄だな」と思い、即キャンセルしました。
お手軽に利益しか見てない人は本当に今後きつくなると思います。
テンプレに当て嵌めて言われた通りに修正する今回の担当がやっているような仕事はAIで十分でしょう。
今回は残念ながら時間を無駄にしました。
あなたも、相手の姿勢は見極められるようになりましょう。(私の失敗を教訓に 笑)
こちらの話も聞いた上で、思いっきり自分の価値観を提示してくれる人がやっぱりいいなぁ。
「じゃあお任せします」と言わせてくれ。