
世界を色々な角度から見よう
今日は、メルマガで少し触れたネタの補完として具体的な本のご紹介。
一般教養の重要性
幅広い教養って大事だと思うんですよね。
そのためには歴史、哲学、科学と色んな知識が必要になりますが、面白いので一度勉強してみることをお勧めします。
各分野の専門知識も理解できるに越したことはないですが、別に専門家みたいな細かい知識までは必要はないと思います。重要な概念や考え方の枠組みを学ぶような感じ。
各分野には共通言語というものが有ります。例えば、「投資分野」で言うなら”現在価値”という考え方やPER、ROEのような概念のことですね。
その考え方を知っているだけで世の中のことが”その視点”で切り取られます。
そして、その視点を持つもの同士では共通理解の下話が出来る。
これら「共通言語」を知らない人同士では、そもそも話が出来ません。
色々な世界の見方や議論をするためには基礎的な教養は知っていなければいけないのです。
じゃないと、恣意的な情報に踊らされることになりますし、自分で考える引き出しがないので受動的で誰かが言ってたことをそのまま発信するだけの人になってしまう。
最近、やたら言われている北朝鮮による「地政学リスク」も多分、朝鮮半島の歴史、地政学の概念を学んで使っている人はほとんどいないと思います。それって格好悪くないですか?笑
今、自分たちの生きている時代はどういう時代でここはどういう場所か?
をできる限り把握した方が自律的に生きる上で有利だと思います。
色んなものが見えず、手探り&目隠しで「私たちの年金て将来もらえるの?」とか人に聞いていては迷子になるということですね。
当然、色々なものが見えるようになるので、株式投資においても有利になることは言うまでもありません。
ざっくり今の時代を知るための教養本
ということで、これは知ってた方がいいよなーと個人的に思う本を少しご紹介。(実際はもっと色々あるんですが、全部紹介するとえらいことになるので思いついた順にちょっとだけ)
今話題の朝鮮半島についてです。
この本は数ある韓国関連の本の中でも中立的に書かれていて、読む価値はあると思います。
日本人には知られていない(韓国人はもっと知らないかも)朝鮮半島について知るには最適。
こちらは地政学の基本。
最近「地政学リスク」と宣う人が多いですが、じゃあ地政学って何?ということを一応学んでおいた方がこれからの人生においても有意義だと思うのでご紹介。
以前紹介したプレジンスキーの本も合わせてどうぞ。
これは何度もこのブログでは紹介しているんですが、本当に良い本なので読んでみて欲しい。(在庫切れで高騰してますが・・・私が買った時は千円くらいの定価でした)
内容は、争う者がそれぞれの主張をし「自分たちこそが正しい!」と強弁したところで何の解決にもならないし、その先に平和(花は咲かない)はないですよという話。
もうね、人類皆読んだ方が良いですよ。
次に時代について
やはり今後、人工知能は外せないネタ。金融の分野も今後人工知能運用がメインとなるでしょう。(現在はロボアドバイザーなど定量的判断に留まっているようですが、今後はブリッジウォーターが巨額投資しているディープラーニングを駆使した投資ストラテジーをも人工知能が担い、もっとも最適な運用を行えるようになっていくでしょう。)
googleもamazonもappleもface bookも世界企業は皆大量の投資をしていますよね。
日進月歩の分野ですので、知っておいて損はないでしょう。
こちらもおすすめ。
経済史をダイジェストで知るならこれが一番おすすめ。
これまでどのような歴史、ステップで経済は発展しきたのか?を知る必要はあるでしょう。資本主義に対しての理解も深まると思います。(それぞれの人物エピソードも豊富で楽しく読めます。歴史に名を残す人は変なやつが多いですねー 笑)
こちらは、アリストテレスについて。
元々、ロジカルであらゆることを理屈で語るアリストテレスは宗教にとって敵でした。そんなアリストテレス哲学をいかにして宗教は取り込んだのか?その宗教世界への衝撃とは?みたいな感じ。
これは、アリストテレス的”理性”とプラトン的”理想”の綱引きはいつの時代も行われていて、それは景気の上下にも表れているので時代の流れを予測する上で役立ちます。(分かりやすく言うと、ロジカルで男性的な現実主義とスピリチュアル的でふわふわした理想主義は時代によってその比重が変わります。この流れが何となく読めればこれから流行ることが理解しやすくなります)
次に、自分についてもっと知った方がいいと私は思っているのでそんな本をご紹介。
これはめちゃくちゃ面白い!
小難しい哲学を非常に分かりやすく教えてくれます。
やはり哲学ってこれからの時代必要だと思うんですよね。自分の足元を確認して色々考える訓練になります。
これまではある程度「人生のモデルケース」があったので、そんなこと考える必要もなかったかもしれませんが、モデルケースが消失した現代、嫌でも自分のことを色々考えなければいけないと思います。そんな時に考えるキッカケは先人から学んだ方が有利でしょう。
こちらも哲学的な本。
これは紹介文を引用しましょう
自由であることの痛烈な孤独と責任の重さを受け止め、真に人間性の実現といえる自由を希求することなくしては、人類にとって望ましい社会は生まれない。フロムは問う。幸福を追求するために選んだ自由が果たして「本当の自由」といえるだろうか。「選ばされた自由」にごまかされてはいないか。気づかぬうちに他者に対する加害者となっている自分を許してはいないか。
フロムは、個人が生きるその社会の姿を理解することなしに、自由に生きることなどありえないと語る。本書は、国家のあり方という問題に対してだけではなく、現代に生きる個人がその人生を充足させるためにはどう生きるべきかという問題に対する重要なヒントとなっている。
「自由からの逃走 紹介文より」
とても参考になる内容です。
以上、個人的な時代を読むオススメ本でした。
GW暇な人は読書に時間を割くのも一興かと