【ZOZOスーツ】個人情報をどれだけ明け渡すか?そして収集するか?
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こんにちは、imoです。

先日、ZOZOTOWN(スタート・トゥデイ)が採寸するボディスーツを発表しました。

コンセプトとしては、自分の体のサイズをZOZOに自動登録し、もうネットで服を買う時に「体に合うか?」というサイズ感を気にしなくて買い物ができる!という感じ。

昔から服飾関係は試着ありきなとこがあって、最近はネット通販で服を買うのにもハードルが下がった感がありますが、「自分に合うか?」「返品OKか?」とかを気にしながら買うのは結構面倒だったりしました。

事実、私は服はネットでほとんど買いません。

やっぱり写真じゃ自分が着た時のイメージはよく分かりませんし、素材感や着た時のシルエットは試着してみて気になる点が出てきます。

Amazonも返品無料で服を買えますが、その返品という作業が面倒なんです。

今回のZOZOのサービスは、とりあえずサイズ感が合わないという確率が減りますね。(それでも素材感や自分に本当に似合うか?気に入るか?は分かりませんが)

さらに知っているブランドで素材感や自分が着た時のイメージが湧きやすい場合はほとんど気にせずネットで服が買えるようになるでしょう。

「サイズを気にする」「返品する可能性が減る」

この一手間を削除できるのはかなりありがたい。

小さな部分ですが、この一手間、気にする部分がなくなることは消費者にとって想像以上の利便性を感じさせることになります。

アリエールのジェルボールも洗濯時に「毎回洗剤を定量注ぐ」という小さな手間を削除することで意外な利便性を消費者に提供しました。選択するときはスイッチ押してジェルボールを放り込んでおけばOK

Amazonがこの点代表選手ですが、消費者すら考えていなかったような小さな手間、思考エネルギーの消費を削除することは、今後業界の大きなシェアを握る必須条件になると思います。

 

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ITリテラシーとどこまで個人情報を開放するか?

先日、親とこんな話をしました。

親「スマホが使えて、自分たちである程度何でも出来る親で良かったな」

私「は?当たり前でしょ。スマホほど親父たちの年代を助けるんだから」

親「いやいや、周りを見てみるとガラケーしか使えない。PCでも簡単な検索しかできない同年代は多いんだよ。子供や孫のところに遊びに行くにも子供にチケット取ってもらって、空港や駅まで迎えに来てもらってるんだから」

(注 うちの親は事前に大体の時間を知らせてきて勝手に北海道から東京の家まできます)

私「マジか・・・大人なんだから自分で来いよ・・・Google先生に聞けば全部教えてくれるよ」

親「俺たちは有難い存在だろ?」

私「いやいや、そこまでもし手間かかるなら”来るな!”で終わりだよ。面倒だわ」

親「そもそもネットで買い物すらしたことない人も多いからな。クレジットカードを登録するのに抵抗があるようだ」

私「ITリテラシーの欠如と過剰な個人情報主義ね。そんな人たちはずっと面倒なことで時間とお金を消費していくんだろうね」

親「本当にそうだよ。便利でお年寄り向けのサービスは多いから最大限に利用すべきだよ」

(うちの親父は中国から直接なんか色々ネットで買ってるくらいチャレンジャー。今回も孫の知育おもちゃだとか言って中国語のマグネットパズルみたいなのを持ってきた)

 

この後、うちの子供が大きくなる頃には人間の脳に直接情報はインストールされるようになるかもね、もう知識的な勉強は必要なくなるかもとか色々楽しく話をしたんですが、どうもうちの親は少し特殊なようでした。

 

個人情報を開放すればするほど手間が減る

これからの時代というか既に、個人情報を後生大事に守り続けるほど損を被るようになってきました。

趣味嗜好はもちろん、金融情報、体質や病歴、生年月日から指紋、身体のサイズ、血液型、静脈、虹彩、顔、などなど個人を特定する生体情報を外部に出すことによって今後受けられるサービスレベルが変わります

というか、GoogleやFacebook、Amazonなどの世界的インフラを目指す企業はほぼ無断で大量にそんな個人情報を収集してそれをAIで解析し、最適化する作業をしていますよね。

うちの母親の方は親父と比較してそんな個人情報開放にまだ抵抗感があるようで、Googleが検索時に提案してくる興味のありそうな情報提供や今いる地域のオススメ情報みたいなものを監視されているようで気味が悪いというようなことを言っていました。(プライバシー設定いじればいいのに)

そんな母親でもAmazonではクレジットカードを登録し買い物をよくしていますし、結局は慣れの問題なんでしょう。初めは誰でもネット通販でクレジットカードを登録することに抵抗があったと思います。

しかし、その利便性を体験するうちに元に戻れなくなる。

今後それは加速するように思います。Appleは今回のフェイスIDで利便性が変わると豪語しています。確かに、顔認証とクレジット情報と音声認識&AIが絡めば購買は大きく変わるはず。お店に入って希望のものを手に持って出るだけで買い物は終了することになります。

どこで漏れたかは知りませんが、就職した時から投資用マンションの営業電話はかかってきます。

「個人情報は勝手に漏れる」

これはある程度前提で、もちろん各方面に登録すればするほど漏れる確率は高くなるんですが、全くネットを利用していなくても漏れる時は漏れる。(離島のおばさんがタックスヘイブンのペーパーカンパニー代表にされていたという事例もあるようですし)

最低限、二段階認証を利用したりパスワードを複雑にしたり、生体認証を取り入れるなど自衛は必須ですが、個人情報を後生大事に抱え込んで原始的な生活をすることで全て守れるわけでもないと思っています。

冒頭のZOZOの動きは、日本企業でここまで投資的に個人情報を確保しにくる姿勢を見たことがなかったので、やはりそういう時代なのだなと実感するとともにZOZOに注目することになりました。

世のインフラ企業を目指すのであれば個人情報を大量に確保することは必須条件です。(更に言えば、集まったビックデータをAI&ディープラーニングで分析、個別提案まで持っていくことが必須)消費者の手間を極限まで削除することでそのサービスはインフラになり利用せずにはいられないものになるはずです。

 

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どちらを選ぶかは個人の自由

「いや、それでも自分の情報は外に出さん!」って人はそれでも良いと思います。誰も否定しません。(でも、周囲が迷惑することはありうる。今の時代でよく分からんから空港まで迎えに来いとか無理っす。昭和じゃないんだから)

一方で、個人情報を出して利便性を享受する反面、個人情報の悪用によって大きな被害を被る可能性があります。(インフラ企業自体が悪用することは考え難い。それによって失う信頼損失の方が大きいと考えられる。インフラの地位から滑り落ちるのでは本末転倒)

これは最終的に個人が考えるリスクとリターンのバランスの問題。投資と同じですね。

私としては世の流れに乗った方が楽だし、怠け者なので利便性を享受する方向で行こうと思っています。そして、世の中が便利になって何が怖いか?というと人が考えなくなることです。今後、AIが更に賢くなれば先読みで私たちの要求に応えるようになってきます。それはもはや操られていると行っても良いかもしれませんね?笑

しかし、逆に考えればもっと大事なことを考える時間が産まれるということです。

自分しか考えられないことを考え、貴重な体験を得る。そっちに集中できることは良いことではないか?と思うのです。

 

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