
こんばんは、imoekatです。
今日は、「確定拠出年金」について
確定拠出年金と言えば、税金メリットばかり強調されていますが本当にそんなに良いんでしょうか?
こちらのサイトを見てみて下さい
国主導の“じぶん年金”は、受け取り時の「税金」に気をつけろ!|老後のお金クライシス! 深田晶恵|ダイヤモンド・オンライン
確定拠出年金
確定拠出年金って受取り時に税金かかるんですね・・・これは盲点でした。
なんか納得いかないぞこれ・・言ってみれば自分のお金を下ろすだけなのに税金がかかることになる・・
確定拠出年金のメリット、デメリット
「メリット」
- 掛け金の全額所得控除
- 運用利益への非課税
大きくはこの2つ
確定拠出年金というとこのメリットばかり強調されます。
確かに大きなメリットではありますね。特に②の「運用益への非課税」は最高です。
①「掛け金の全額控除」も”現在”に関して言えばメリットでしょう。
しかし、拠出時に所得控除されても60歳以降の受取り時に税金がかかるんで税の繰り延べ的とも考えられます。
つまり、②は本当にメリットなのか?と疑問。(出口に罠がありますね)
※しかも確定拠出年金は受取り方によって色々パターンがあり凄く複雑です!本当税金はややこしい・・こんなの自分で計算して有利になるように出来ないと思いますね
「デメリット」
- 60歳まで受け取れない
- 運用商品に自由が無い
- 投資知識が無い人向けの縛りが余計
- 特別法人税という時限爆弾
- 口座管理料がかかる
結構あります 笑
まず、60歳まで資金が引き出せません。まー”年金”と付くくらいなので当たり前なんですが、自分の意思で長期間動かせない資金になることはデメリットです。
次に、特定の金融機関に口座を開かなきゃいけない上に、その口座管理手数料がかかります。(金融機関によりますが年間数千円くらい)
更に、資産の運用先はその金融機関が扱っている投資商品からしか選べません。しかも投資商品の基本は「投資信託と預金」のみ・・(日本の金融機関が扱っている金融商品に碌なものはありません)これで運用パーフォーマンスを上げるのはかなり難しいと思いますね。
加えて、投資経験、知識のない人を想定しているようで必ず元本保証の運用先を入れるとか余計な縛りもあります。
で、最後に「特別法人税」という時限爆弾!!
特別法人税とか言ってますが、これはある時点の資産時価に対して年間1.173%が課税される税で実質資産税となります。
これって普通運用会社が手数料として設定することが多く、その条件としてリスク分散や手間の対価という名目で徴収されるもの。
それを国は手間もかからず投資リスクは個人が全面負担なのに資産を持っているだけで課税してくるんです。一般人には課されないこの不利な立場に確定拠出年金をやっている人は置かれます。これって自動的に年間1.173%のパーフォーマンスを落すことになるんでかなり厳しいペナルティ。
この「特別法人税」は現在凍結されていますので、今現在確定拠出年金をしてる人に課税されている訳ではないものですが、こういう税が凍結されていて解除されれば課税されると知っていることは大切。実際どこかのタイミングで解除してきそうですし・・・
ここまで書くと確定拠出年金はダメじゃないか!と感じると思いますが、それでも「現在の税金が返ってくること(現在価値の方が高い)」「運用益非課税」はメリットのある制度でもありますのでちゃんと調べた上で納得し確定拠出年金を始めるなら良いと思います。
しかし、メリットばかり強調された文言を信じて後から「こんなこと聞いてない!!」とならないように気をつけて下さい。
そもそも美味しい話しばかりを信じて投資をするのは真の投資家の態度とは言えませんので、まずは自分の金融リテラシーを上げることを考えて欲しいですね
以上、国も企業も個人を支えられなくなってきた現代では企業型、個人型共に今後更に確定拠出年金の加入数は増えていくでしょう。その際、何も考えず加入するのではなく”真の投資家”として判断を下してもらいたいと思います。