株式投資はプラスサム?(資本主義に賭ける)
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こんばんは、imoekatです。

今日は、「株式投資って儲かるの?」って話。

以前、ギャンブルの期待値については書きました

そして、株式投資はその期待値において他のギャンブルより有利であるとも書きました。

では、株式投資はいつでも有利なのか?

そして、期待値は100。つまりゼロサムなのか?をちょっと考えてみます。

 

 

Contents

ぶっちゃけ有利

とりあえず、結論から書きます。

株式投資は、投資期間、投資スタンス、投資対象・・によってゼロサムでもあり、マイナスサムでもあり、プラスサムでもあります。

で、以前書いた通り基本的には他のギャンブルと呼ばれているものよりも有利です。

 

だから、「ギャンブルするなら株式投資をしよう」という私の主張は変わりません。

その他ギャンブルの有利な点は「一発当てての勝ち逃げ。」ですが、そうそうそれは実現しません。(一発当てても、その後転落する人はたくさんいますし)

後は、その回転率でしょうか・・・

勝ちパターンさえ築ければ、その回転率で多額を儲けることは可能です。

しかし、その他ギャンブルは取引回転でもFXや株の短期トレードに負けます。(数秒で一回の取引が終わる)

ただ、ここは難しいところ。短期トレードは株や為替市場の場合、機関投資家の超高速ロボトレーダーが相手になるので人間はほぼ負けることになる。つまり、実質彼らに参加料を支払うことと同じ。(実質、他のギャンブルと同じでテラ銭払っているのと同じことになり、マイナスサム)

株やFX(為替)も短期でやるならギャンブルとあまり変わらないです。そもそも、マイナスサムの世界ではやればやるほど負ける可能性が高くなる。

しかも、はじめに指摘した通り「勝ちパターン」を築けていることが前提になります。

その取引技術を高めたりシステムの歪みを突いて自分の取引だけでもプラスに持っていかなければいけませんので、長期でやるには技術や経験、知識が必須になる世界です。

 

 

ゼロサム、プラスサム、マイナスサム

まずは、言葉の定義をしましょう。

「ゼロサム」とは・・・・・・・・期待値が投資額と同等になること

「プラスサム」とは・・・・・・・期待値が投資額より大きくなること

「マイナスサム」とは・・・・・・期待値が投資額より小さくなること

 

「マイナスサム」は上記で説明しました。やればやるほど皆負けていく世界です。

株式投資においては、売上が縮小していく企業を保有し続けたり、通常の取引でも税金や手数料分で実は若干のマイナスサム。

 

 

ゼロサムでも中々勝てない・・

「ゼロサム」は、短期の取引の場合が顕著ですね。今日買って、明日売る取引を想定すると、その間企業の価値は変わっていませんが、株価は変化します。

その株価の変化分はプレイヤー同士で取り合っただけ。100円で買った株が90円になったのなら、10円分はプレイヤーが取り合ったということになります。

次に、思考実験をしてみましょう。

超長期を想定し、ある企業が上場しその企業が上場廃止になるまでの期間を考えます。

その間、企業の株売買の総計はバランスすると考えられますので、超長期で見れば株式投資は常にゼロサムゲームである。という考えです。

これはどこがオカシイでしょうか?

 

株式投資には配当があります。それをこの思考実験では考慮されていない。(配当分を自社株買いに回せば株価に影響する云々はちょっと複雑になるので割愛。)

仮に毎年10%の配当を出す企業を10年間持ち続ければ、元本は回収されます。

単純に考えていますが、この場合に最後株価が0になったとしても元本以上は儲かる理屈。この時誰が損しているのでしょう?(ゼロサムの世界は、誰かが儲けたなら誰かが損するはず)

株式投資とは、当たり前ですが企業への投資です。

企業は、日々利益を上げるために活動しています。そして、利益を上げたら株主に分配される。これが株式会社のルール。

利益剰余金を溜め込み、株主に還元しない企業は株式会社失格です。(そんな企業は株主が許さないので退場させられる)

企業は、元々の資産には無かった利益を分配しており、この場合企業も損をしていません。(ビジネスの目的は価値の創造なのでこれも当たり前)

 

一方で、企業には、配当を出す以外の株主還元策もあります。

それは、儲かる事業に投資してさらなる利益の拡大を図ることです。

将来的に投資した事業が更なる大きな利益を生み、その結果企業価値が上昇し株価が上がる。このことにより株主は利益を得ます。

ただし、この株主還元策の場合、想定した思考実験においては株価の上げ下げに大きく関わることが多いので、結局はゼロサムとも言えますね。

 

さて、薄々お気づきの通り、上記の思考実験は現実離れしています。

「株式投資においてゼロサムになる場合はどんな時か?」が最初の問いでした。

一応、その答えとしては、「超長期の場合か超短期の場合。」つまり、企業の成長や利益増加を無視できる期間の取引においてです。(超長期の場合も最後にゼロになると考えるので間はどうあれ企業利益や成長は無視できる)

「価値」を無視して、その時の雰囲気や感情や気まぐれで変化した値動きに乗って取引する時です。

一般的にイメージされる、株が理由もなく上がり続ける時(バブル)はゼロサムゲーム。

そこには必ず少数の勝者と膨大な敗者がいます。

そう、株式市場でのゼロサムゲームにおいて勝者は少数なのです。

理由は、色々ありますが端的には「勉強も訓練もされていない人には厳しい世界」ということ

スポーツなどと同じです。株式投資の勝ち負けは運ではないので、そこには「実力」が必要。

ゼロサムゲームは期待値が100です。それは前述の通り他のギャンブルよりは分け前が多く勝ちやすいですが、簡単に勝てるものでもない弱肉強食の世界ということですね。

 

 

投資するならプラスサムの世界で

投資初心者はもちろん、投資する人なら全員住むべき世界があります。

それが、プラスサムの世界。

これまで見てきたように、マイナスサムでは「一発逆転狙い」しか出来なくて最終的には皆損する世界。

ゼロサムの世界は、少数の勝者と多数の敗者がいる弱肉強食で格差の世界。そこでは高度な実力が必要。

中々これらの世界で勝ち続けることは難しいです。何より精神も消耗する・・

 

最後になりましたが、株式投資にはプラスサムの世界もあります。

それは、ゼロサムの世界の外。

「価値」や「利益」が反映されるところです。先ほどの思考実験は普通ありえません。1参加者が閉じた世界で同じ銘柄を売買し続けることなんてないですし、どこかで売って別の株を買ったりすることが当たり前。

ゼロサムの説明でも書きましたが、企業は利益を上げて株主に還元することが使命です。もっと言えば企業は価値を創造することが使命。

価値が増えた分、誰もマイナスにならずに私たちの利益も上がることになる。

これが、理想的な投資活動です。

この状態は利益が増加し企業価値に反映されるまで、ある程度の期間が必要です。

つまり、中長期視点での投資活動がプラスサムの世界になります。

短期のトレードではここに関われない。

一般的なイメージの株を買って売って利益を上げるようなやり方は多分、そっちでしょう。それは実力がなければ負ける世界です。

プラスサムの世界は、理想的には皆が勝つ世界。

現実ではそんな理想的にはいきませんが、他の世界よりは全然勝ちやすいことは間違いない。

投資初心者でも問題なく利益を上げられる条件が揃っています。

 

 

プラスサムの世界の前提は「資本主義」

「お金を動かして、富を生む。」

物凄く簡単に言うとこれが資本主義。(経済学の先生からは怒られそうですが・・)

一応、まだまだこの世界は資本主義です。

世界では、これまで貧しかった国が急激に発展していたり、先進国と呼ばれる国々も以前ほどの成長はしていませんが、横ばいから僅かな増加と大きく衰えてはいない。

つまり、世界を基準にすれば富は増えて続けています。(プラスサム)

ですので、一番簡単で頭を使わない上に勝ちやすい投資方法は、「世界市場に長期で投資する」です。

それも、タイミングも分散したドルコスト平均法でのお手軽運用なら、勉強の必要もなく放ったらかしでいい。

ドルコスト平均法でコツコツやる場合は、市場は右肩上がりですらなくてもいいですし。

 

今は、ロボアドバイザーもありかもしれません。

特に投資初心者は自分で調べたり、考えたりが面倒だと感じると思うので、効率的に分散投資やリバランスまでやってくれるロボアドバイザーは選択肢としてあり。手数料も低めですし

今、代表的なのは「THEO」とか「クロエ」とかですかね(THEOはideco「個人型確定拠出年金」でも使えるようです)

自分で考えたくない人は、見てみることをお勧めします。(ちなみにこれはアフィリリンクじゃないですよー。誰かにお金落とすことが嫌いな人がいるので念のため)

 

 

以上、「株式投資はプラスサムなのか?」でした。答えは、「やり方による」です。

自分の気質にあっていて、出来ればプラスサムの世界でやれれば勝ちやすいことは多くの個人投資家が証明していますので、投資初心者も是非ご検討を。

よく聞く投資で派手に散っていった人たちはこの記事でいうゼロサムで安易に戦った人かマイナスサムでギャンブルしたかにどちらかでしょう。

というか、これまでパチンコや競馬等をしたことあるなら圧倒的に勝ち目がありますので怖がらなくて良いですよ。バカなことさえしなければ大けがしないのが株式投資です。

 

 

 

 

 

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