エイジス4659 分析と私の判断基準(株式投資)
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棚卸ナンバー1

こんばんは、imoekatです。

今回は予告した通り、エイジス 4659 の企業分析です。

まず、この企業がやっていることをお話ししましょう。

エイジスのやっていることは、ズバリ「棚卸し」です。そう流通業の人ならその言葉を聞いただけでうんざりするあの面倒な作業です。エイジスはその棚卸しの代行をしてくれる会社です。しかも、業界で圧倒的1位!!他の追随を許しません。

小売業売上高ランキング上位100社のうち80社以上が同社の棚卸サービスを利用して
おり、サービス実施店舗数は年間延べ約150,000店舗におよぶ。顧客数は約2,000社以
上で、業界シェアは77%と圧倒的。全国に高品質で均一なサービスを提供できる日本
で唯一の会社であることが評価されていることに加え、人材採用や育成、棚卸専門端
末機器の自社開発などIT戦略に長けている点が特徴となる。

引用ここまで、こんな感じ。なんか知らんが凄そう!とは感じると思います 笑

このエイジスまさに私の好きなタイプの会社で、ニッチな分野で圧倒的な強さを誇りそれを今後横展開していけるパターンを持っています。

注文を付けるとすれば、もう少し利益率向上して欲しいなーてのと戦略の展開を早めて欲しいなーてとこくらい。他はほぼ完璧です。

他人がやりたくない仕事で、そこで質の高い仕事をし、その上で世の中に必須な仕事である。このパターンは大きな失敗はしない企業なのです。

 

 

バリュー投資家御用達

一般的には無名な会社であるエイジスですが、バリュー投資家の間では有名でした。手堅い事業で、安定した利益を出し配当性向も高い!と昔ながらのバリュー投資家には文句なしでした。

しかし、私はその時は買っていません。理由は、安定はしているが成長余地があまり見えなかったからです。他で成長する企業の株を買っていれば年間15%ほどの利益がでるのに2~3%の配当をもらう為にエイジスを買うのは不合理に思えました。

 

エイジスの変化

しかし、去年辺りからエイジスの収益構造が変わって来たのです。従来、棚卸し企業ということもあり企業が棚卸しを行う2月と8月という繁忙期に一気に年間の売上の大半を稼ぐという歪な売上の上げ方だったのですが、少し前から今までの棚卸し事業の経験を活かしたリテールサポート事業という季節に左右されにくい事業を拡大させてきたのです。

その結果、今回の四半期決算では、谷間の営業時期にも関わらず黒字を確保してきました。従来は赤字だった時期です。この変化を見て私はエイジスの購入を決めました。株価は約1600円。更にここ数年立ち上げ経費がかかっていた海外展開が軌道に乗り始め、利益を出し始める時期でもありました。この時ずっと横ばいだったエイジスの成長のシナリオが見えたのです。

 

爆発

私がエイジスを買った理由をまとめます。

1 「年間通して売上が上がる見通しが立った。」 従来繁忙期と閑散期がはっきりしており効率が悪かった。しかし、リテールサポート部門というまたニッチな事業を拡大させ年間の売上の凹凸が少し改善されそうだ。

2 「売り上げの拡大余地が見えた」 従来、国内では圧倒的シェアを確保していることから売上の伸びもあまり期待できなかった。しかし、海外展開が軌道に乗り出し市場が広がったそうなればエイジスの強みがまた発揮できる。

この二つの理由が大きく私の判断に影響を与えました。更に、当時の株価はエイジス伝統的にPER8倍程度と低PERで成長を秘めた企業としてはとても割安だったのです。

そして、現在・・エイジスのこの変化は世間に評価され今日の終値で4400円にまでなっています。上昇し始めたのはここ二、三ヶ月で一気に爆発しました。

私が買ってから約一年ほぼ横ばいの株価から一気に三倍近くまで伸びたのです。

この例でも、私は株を買ってから長期間変化のない時期を経験しています。そして、必ずそのうち評価され利益も成長するはずだ!と強い信念を持っていたので心は動じず追加で安いところを買っていくことが出来ました。今後もエイジスは成長すると思っていますので保有を続けます。

しかし、これからエイジスを買うことは個人的には勧めません。長期的には伸びると考えていますが短期的には急落する可能性があります。それに前の記事でも言及したように既に動き出してから買ったのでは一番美味しい旬は過ぎていることが多いのです。勿論、エイジスの旬はこれからかもしれませんが、それには私が買っていたからではなく貴方なりの確信を持って買うべきです。

以上、エイジスの分析を元に私の投資判断をご説明しました。

あなたの参考になれば幸いです!

 

 

[2017年2月追記]

現在、私はエイジスを保有していません。

理由は、思ったよりも早く技術革新が進みエイジスの事業領域を侵されうると感じたからです。

icタグの単価はまだまだ高いので、コンビニ等単価の安い業界への導入はまだ先だと考えていました。そして、それでもたな卸は残るとも考えていました。

しかし、アマゾンGOはちょっと毛色が違う。

ICタグとは違う根本的脅威だなーと調べていて感じました。普及までどれくらいの期間かかるかはよくわかりません。

普及するにしてもしばらくはコストもかかるでしょうし・・しかし技術革新のスピードが予測不能で、いつまでも安泰ではないと感じたので一旦売りました。

ここ数年は大丈夫だと思います。しかし、5年後も安心して持てる自信がなくなりました。(むしろ直近は人件費の適正化、海外事業の黒字化等で調子良い)

ただ、この記事での思考プロセスはどの企業を買う時にも応用可能なので参考にしてみて下さい。

 

 

 

 

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