
今日は、日本人の資産内容とその運用について
一般的な日本人の資産内容はどうなっているのでしょうか?
ご覧のように、日本人の資産内容はいわゆる元本保証資産である現金、預金+保険、年金を合わせると80%近くになります。
リスク資産は、わずか15%ほど
これに不動産(持ち家)が加わるので典型的な日本人(30代)のB/Sは以下のようになります。
B/S(単位、万円) | |||
資産 | 負債 | ||
預金 | 300 | 住宅ローン | 2700 |
不動産 | 3000 | ||
保険 | 500 | ||
純資産 | 1100 | ||
純資産 | 3800 | 3800 |
グラフにするとこんな感じ
ほぼ不動産ですね・・
めっちゃ一点集中投資。しかも借金のレバレッジ付き。
加えて”All 円資産”です。
人的資本はめちゃくちゃデカイ
さて、話を進めます。
人間が持つ資産は物的資本だけではありませんよね
そう「人的資本=労働力」です。
年収500万円で30歳の人が60歳まで働くと考えて定年までに稼ぐお金は、1億5000万円。(計算を分かりやすくする為に現在価値割引はしてません)
これを加味したB/Sは
B/S(単位、万円) | |||
資産 | 負債 | ||
預金 | 300 | 住宅ローン | 2700 |
不動産 | 3000 | ||
保険 | 500 | ||
人的資本 | 15000 | 純資産 | 16100 |
純資産 | 18800 | 18800 |
グラフにすると
人的資本の比率デカ!
こうなると「預貯金、保険っている?」ってレベルですね。(保険機能は人的資本のバックアップ的意味もありますが)
教育、経験など人的資本への投資効果が大きい理由はこのグラフから分かりますね。
人的資本から生まれる収益が大きくなれば資産全体が大きく成長します。
老後が苦しくなる理由も、人的資本がゼロになるから。
80%を占める収益源がなくなるんですからそりゃ当たりまえ。
人的資本の種類
人的資本は、大きく分けて2つの力があります。
①「物理的な時間や体力を使う身体能力」と②「レバレッジの効く知的能力」です
老後ゼロになるのは、前者の人的資本。
ずーっと現役時代①の力だけで稼いでいた人は今後は厳しいでしょう。
出来れば若いうちから②の力も伸ばした方が賢明です。
アーリーリタイヤする方法。
アーリーリタイヤする為には、単純に人的資本を別の何か収益を生むモノへ変換すると実現出来ます。
例えば、20代から資産運用の為に投資をしていて40代に1億の資産を作れたとすると
その人のB/Sはこうなります。
B/S(単位、万円) | |||
資産 | 負債 | ||
預金 | 300 | 住宅ローン | 2160 |
不動産 | 2500 | ||
保険 | 500 | ||
人的資本 | 10000 | 純資産 | 21140 |
有価証券 | 10000 | ||
純資産 | 23300 | 23300 |
40歳なので、人的資本は5000万減りました。
不動産価値と住宅ローンも10年分の減額をしています。
そして、よく考えると「有価証券」は[金銭(物的資本)と投資力(人的資本)]の合体したものです
つまり、「有価証券が生む収益=人的資本」とも言える
上記のグラフの「有価証券=②知的能力」で「人的資本=①身体能力」なのです
となると、このグラフとほぼ同じ意味だということが分かると思います。
ただ、人的資本の中身が2つの力で分かれただけ。
身体能力を使う労働から解放されたい(アーリーリタイヤしたい)なら、人的資本を全て知的能力で稼ぐようにすればいい。(知的能力は物理的成約を受けないレバレッジの効く力で、それを使って稼ぐ方法も沢山あります。)
その手っ取り早い方法は、お金という現物を土台にした資産運用でしょう。つまり、投資ですね
どう自分の人的資本を有効活用するのか?
時間と労力に制限のある仕事だけしていて良いのか?
20代、30代の若者はよく考えて行動した方がいいですよ。60代になってからでは遅いんで・・・
まずは口座を開くとこから↓