
「敵者生存の法則」は有名ですね。
変化しなければ次の時代は生き残れないという仮説です。
「髪が後退しているのではない、私が前進しているのだ」by孫正義
本当に言ったかどうかは知りませんが、こんな迷言を残してくれた孫さんは、流石によくわかっています。
この迷言の重要な部分は決して「ハゲた」部分ではありません!
「私が前進しているのだ」の方です。
つまり、「前進していないと、髪の後退の言い訳ができない!」ということです。
「私が前進しているのだ」というポジティブフレーズのお陰でハゲたことすらカッコよく聴こえます。薄毛になったら思い切ってスキンヘッドにする潔さに通じるものがありますね。
「ただ座してハゲたわけではない!そして必死に隠す卑屈さもない!」という姿勢は、変化を受け入れ前向きに人生を捉えていてハゲすら魅力的に映るのです。(異論は認めません)
Contents
世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか
こちらは、よくある煽り文句風なタイトルのビジネス書です。
経験上、この手のタイトル本は中身すっかすかであんまり得るものはないんですが、今回はちょっと違いました。(書かれていることは既知のことばかりでしたが)
時間は合理的に使おう、変化しよう、沢山の人と関わろう
この本の中身はこれです。
「なぜ〜なのか?」的なタイトルは、今風で売れるタイトル付けとして無理やり付けた感じですね。
私にとっては、いい意味で裏切られました。
なぜなら、「時間を合理的に使おう、変化しよう、沢山の人と関わろう」は私が常日頃考えていることだからです。
あ、あと「アウトプットや思考の整理もしよう」も含まれていました。これも私が意識しているところ。
常に前進し変化を受け入れる気持ちで行動しよう
「自分の出来ることだけ、頭を使わないことだけして生きていきたい。」
「シンドイのは嫌だ」
世の中には現状維持の罠にはまる人が多いです。(私もそう)
しかし、現状維持では単なるハゲになってしまう・・(もしくはそのうち赤ちゃんにも追い抜かれます)
現状維持では後退していることになるのです。
前に進んでいるからこそ孫さんになれるのであって、「動かないハゲはただのハゲ」でしかありません。
「前向きに変化を受け入れろ」
この本の中身を更に乱暴に要約するとこうなります。
時間の使い方や、休息の仕方、学び方、人との関わり方、仕事の効率化、全てのベクトルは「前向きな変化」に向かっています。
- 「変化を自分から受け入れる」から仕事が出来るようになるし、早くできる。
- 「変化を自分から受け入れる」為に人と関わるし、学ぶ。
キーワードは「変化」です。
それも姿勢としては孫さんの心意気で「前向きに変化」するのです。
アーリーリタイヤは「アンチ変化」っぽい
「安定収入」で悠々自適。
またまたアーリーリタイヤ否定なんですが、アーリーリタイヤしたい人の姿勢って基本的に「変化」を嫌っているように見えるんですよね。引きこもっていくイメージ。
それでは、単なるハゲになっていくしツマラナイ人になっていくと私は思っています。
資産運用によって「変化」を受け入れやすくなる
私の考えはアーリーリタイヤとは全く逆で、金銭的不安が減退すると「変化」を受け入れる余裕が出来ると考えています。
資産運用の効能は、前向きに変化を受け入れる下地が出来ることにあるのです。
そして、上手くいけば資産運用以上の金銭的、心理的リターンも得られるし、将来の変化にも対応しやすくなると思います。
もし将来環境が変化し、運用資産に予期しない大きなダメージを受けた時、「変化」を嫌い悠々自適に生きてた人はなす術がありません。運用技術や知識がいくら高くてもそれはガラパゴス的に特化したスキルです。それは、条件が変わってしまうと通用しない可能性がある。
一方、「変化」を当たり前として受け入れてきた人はどんな環境変化にも対応出来る力が鍛えられると思います。持っている資産運用技術は今だけ有効かもしれない。将来社会構造が変わるかもしれない。家族関係も変化するかもしれない・・
出来れば、若いうちに色んな変化に慣れておくと後々楽なんじゃないかな?と漠然と考えています。
まとめ
そんな感じで、あまり「変化」について考えたことがない人にとっては良い気づきを与えてくれる本だと思います。
前半は、仕事、時間の効率化テクニックみたいな感じでしたが、後半はどう「変化」していくか?に焦点が当たっていました。
投資的な視点からも、本の価格以上のリターンを得られる人が多いんじゃないか?と思います。(私がいつも考えている事や言いたい事が上手く表現されていたので、少し甘く評価。)
ではでは、「ただのハゲ」にならないようお互い気をつけましょう