「金」投資について考えてみよう(通貨は不安定。庶民もインフレを警戒すべし)

今日、お客様と話していて「金」の値上がりの話になりました。

「最近は金が高くてねー、昔はもっと気軽に買えたのに・・」と

確かに、ここ10年ほど「金」は値上がりを続けていますね。

更に「金を買っておけば価値が上がって値上がりしたのに!!」と悔しがるお客様

その時は黙っていましたが、私は心の中で思いました。「金の価値はほぼ変わらない。変わったのは通貨の方ですよ」

 

 

kin-gurafu2016

 

 

「金」の価値

昔から投資するなら「金」を買っておけば間違いないと言われます。

しかし、「金」は有価証券や不動産のように金利を生みません。ただそこに存在しているのみ

そんな「金」になぜ投資価値があるのか?

 

答えは、「金」には希少価値があるからです。

 

地球に埋蔵されている量が極少数。今でも毎年発掘されていますが、年々量は減っており専門家の予測どおりの埋蔵量に近そうです。

つまり、「金」は市場に有る量はほぼ決まっている。

となると、客観的な「金」の価値は動かない。(個人の心理的価値は動きますよ)

動くのは、「金」を測る「通貨」の方です

 

「金」の価値は動きづらいからこそ投資価値がある

「金」は客観的価値が動きません。(厳密には動きづらい)

だからこそ、その「購買力の維持能力」への投資に意味があるのです。

先ほど、変化するのは金を測る「通貨」の方だと言いました。「通貨」は毎年発行量が変わります。

そして、基本的には毎年ドンドン増えていきます。その結果、通貨の価値は逆にじょじょに減っていく。(需要と供給の結果、量が多いモノの価値は下がっていく=インフレになっていく)

 

10年前に「金」が10000円で1g買えてたとしましょう。

そして、今年20000円で1gの相場に変化した!と仮定します。

「やった2倍になった!」と喜ぶかもしれません。しかし、その場合「金」だけじゃなくその他のモノも値上がりしている可能性が高いです

例えば、ジュース一缶80円→120円になった。(1.5倍) みたいに。

つまり、10年前の10000円はもう同じ価値がないのです。

「金」に投資しているとそのインフレ分(通貨の目減り分)をカバーしてくれます。購買力を維持してくれるのです。

これが、「金」投資の意味です。

元来、投資とは購買力の維持が主眼でした。人々が恐れたのは「インフレ=通貨価値の目減り」です。そこで将来の購買力を保つ為に「金」に投資したのです。

 

 

「金」とマネタリーベースとの相関関係

マネタリーベース

 

このグラフを見てください。

マネタリーベースとは、簡単に言うと「通貨供給量」です。

ちょっと見づらいかもしれませんが、青がドルでメモリは右のを指します。

アメリカは、ドルの発行量を2008年のリーマンショック後急激に増やしました。それで危機を乗り切ったのです。

左の端っこで切れていますがこの前から増やしています。最盛期では約3倍ほどにまで!

先ほどの「金」のグラフと見比べてみると

kin-gurafu2016

 

だいぶ似た動きをしていることに気付くと思います。

「金」の取引は基本米ドル。

ドルの発行量が増えて、相対的にドルの価値が低下すると

同じ量の「金」を買うにはより多くのドルが必要になるのです。

考えてみると当たり前ですね。

ドルの価値が目減りすれば「金」を買う為のドルの量が増える=(ドルベースの金の価格が上がる)のです。

 

為替について(ドル円)

先ほどのマネタリーベースのグラフは少し意地悪でして、ドルと円のメモリが違います。(グラフや統計を見る時は気をつけたい)

よく見ると分かると思うのですが、ずーーーっとドルの供給量が円を上回っていました。その比率実に1.5倍~2倍ほど。

2015年~の黒田バズーカーでやっと同じくらいになってきています。(逆に言えばアメリカさんとほぼ同等のマネタリーベース突っ込んでるここがもう限界・・・)

これ以上、円の供給量は増やせない上に、アメリカは今後利上げをしてこれまでにジャブジャブ刷ったドルを吸い上げようと考えています。市場のドルの量が減るのです。

そうなるとドル高(円安)に今後はなりやすいのではないか?というのが一応常識的な見方。

 

ちなみに2009年~2012年の民主党時代に注目してみると

マネタリーベース

 

このグラフの左端っこ(あんまり両国とも変わらなく見える部分です)をクローズアップして、更に前の年代へ遡った上で、メモリを同じにしてみますと

 

民主党時代7

こんな感じ 笑

より鮮明になったでしょう?(メモリの設定だけでここまで印象が違うのです。世の中には意図的な統計資料も多々あって騙されないようにしなきゃいけません)

この時期、ドルは2.5倍以上へマネタリーベースを急拡大したのに、円はほぼ横ばい。

そりゃ1ドル70円台まで急激な円高になりますよね。一気にドルの価値が二倍も目減りしたんですから。それに対して、円の価値はほぼ変わらず。

相対的に円が強くなるのはこのグラフをみれば明らかでした・・

 

まとめ

「通貨」は不安定です。経済情勢や政府の政策次第で簡単に2倍、3倍と供給量が変わる(緩やかだけど相対的な通貨の価値も変わる)実際、貴方が思っているより早く価値が変化します。

単一の通貨だけ持っていてはこの変化についていけません。

端的に言うとこれは、インフレを警戒すべしということです

大儲けする為の「投資」ではなく、購買力維持するための「投資」も必要なのです。

その代表的なモノが「金」でした。

昔は容易に手を出せなかった株式もインフレに強いです。業績安定した企業の株を買っておくだけ、日経インデックスを買っておくだけ、それだけでインフレリスクへのヘッジになります。

私が、普段勧めている「資産を作るための投資」ではなく「資産を維持するための投資」を今日はお話しています。

つまり、「投資」は万人がやるべきだと私は言いたいのです。

投資に興味があるけど踏み出せない人は、まず口座を作って小額から積み立て投資を始めましょう。

インフレリスクからは企業も国も守ってはくれませんので

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