株式投資におけるファンダメンタルと直感について〔初心者向け〕
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こんばんは、imoekatです。

今日は投資法について

私が採用している投資スタイルは、基本的にはファンダメンタル投資です。

しかし、日々考えることなのですが実際に投資に踏み切る時は、けっこうな部分を直感に頼っているんですよ。

これって純粋にファンダメンタル投資なのか?という自問自答がこの記事のスタート。

 

Contents

ファンダメンタルの限界

私も投資を始めて色々経験をし一時期有価証券報告書をアホみたいに読んでいたことがありました。

「会社のことを理解し、自分の発見した強みや含み資産が世間に評価されることを待つ」

もともと理系だった私は、この理屈っぽさ、明確さに心酔したのです。

その時は純粋に数字から企業を評価していました。定性面はそんなに気にしていなかったと思います。

当時、この手法でいくつか投資をし計算どおりの素晴らしい投資成績を夢想しました。

しかし、その結果はどうでしょう?

正直に言うと投資成績はイマイチでした。「何故だ?どうして評価されない?理屈で言えばもっと良い成績になるはずなのに!」と悩んだことを覚えています。

そんな時、イマイチな投資先の中に想定通りの(むしろ想定より伸びている)株がありました。

これらの企業を良く見ると単純に「ワクワクする」事業、「これから将来伸びるだろうな」と思える事業を行っている株だったのです。

 

所詮素人考え

ファンダメンタル投資は、極論すれば「素人考えの推論」です

公開されている企業の情報からあれこれ分析し、事業資質を想像します。

確かに本質が数字に表れる面もありますが、実際の現場、業界、人材、問題点などはその企業の中に居ないと分からないのが当たり前。

そして、企業の経営者でさえ自身の会社の5年後なんて正確には予想出来ないのです。

そんな前提に立って考えるとファンダメンタル投資の寄って立つ基盤の脆弱性が見えてきます。

”数字だけのファンダメンタル分析”の限界を実感したのです。

 

ちなみに、世の中にはガチのファンダ分析好きな人がいて恐ろしくマニアックなとこまで分析しています。(某有名ブログ様に突撃しているのも見ました)

多分、その企業のIRより知ってます。まあ、それくらい半端じゃない人がいる世界なんですよ。

それでも確実な分析、予測が出来るか?は別の話し。同じ様に限界はあるんです。(詳細な分析に意味がないとは言ってません。)

 

アート(直感)な世界

一方、私は以前から短期トレードはアートな世界と言っています。

それは直感がモノを言う世界ですね。

つい先日、投資歴40年越えの「直感」「勝負勘」の塊のような人と話しをしこの確信を深めたところ。ありゃ良い子はマネしちゃいけません。

 

ファンダメンタルにおける「直感」とは

この会社は伸びる」「この事業は強い」「時代に合っている」「勝負している視点が違う」などなど、自分の主観を通してワクワクすることをここでは言います。

先ほどの想定以上に伸びていた会社にヒントがありました。

その学びの結果、私は今までの「数値分析→定性面」を「定性面→数値分析」へ分析の順番を変えたのです。

もう少し具体的に言えば、まずは事業資質を見てワクワクを感じてから数値分析で裏取りをする感じ。

これは大きな転換です。あくまでファンダメンタル分析を重視していた投資スタイルを事業資質、更に経営者を重視した投資スタイルに変更したのです。(会社にもよりますが)

 

直感とファンダメンタルを行ったり来たり

この結果、より企業に焦点を当てた分析、直感に合った投資結果を得ることになりました。

今の私の投資スタイルは、①「事業資質が将来に渡って伸びる可能性を感じる、独自の強みがある、時代にも合っている」と判断した企業を選別し、

②、①の直感の裏を取る為に数値から分析します。③数値分析から生まれた疑問や納得した部分を踏まえて再び事業を具体的に見ていきます。④再び数値分析の確認・・・・

を繰り返し、最終的に「事業の将来性に対して現在価値が割安で、更に大きく事業が傾く可能性も少ない企業」に投資判断をしています。

最後の「大きく事業が傾く可能性も少ない」という部分をかなり意識しているので、前半だけ見ると正に「グロース投資」ですが、最後の文言を入れることで下値を限定したがるファンダメンタルバリュー投資の要素も入ります。

 

結局は直感

ファンダメンタル投資家と言われる人も恐らく最後のところでは直感に寄っています。

自覚はないかもしれませんが・・

自分が可能性を感じる、それに対して数値的裏づけもあるというものが理想的な投資になるでしょう。

冒頭で見たようにファンダメンタル分析は根本的な脆弱性を抱えているので、自身のアート(直感)部分も大いに影響を与えているのが現実的な考えかなと思います。

私は、アホみたいに有価証券報告書を読み込んでいた時期と比べて今では格段に企業を分析する時間が減りました。でも成績は良くなっています。(単純に時間が無いこともありますが・・)

直感で「この企業は面白い!5年後絶対伸びてる」と思える企業に出会い、二、三年の有価証券報告書をチェック、(チェック項目もだいぶ減りました。)、分析と事業資質に問題がなければ後は値段!とシンプルです。

経営者も結構ちゃんと見ます。ROEを見るのも経営者に視点があるから。どういう経営感覚、バランス感覚なのかがある程度測れますので。当然高いほうが効率が良いので〇ですが、ROAとの差があまりに大きいと財務レバレッジが大きいのかな?数年間の売上の成長とROEの維持率はどれくらいか?などここから疑問点が出て細かく見るキッカケですね

「結局は直感」と書きましたが、この「直感」を鍛える為には結構な数のファンダメンタル分析をこなさなきゃいけないです。直感も経験値がモノを言う世界

いわゆるヒューリスティクスが働かないので、まずはひたすら企業を見て財務を見て沢山の経験値を自分にストックします。

ヒューリスティクスが働く領域にまでいけば後は楽になるかなと。どの世界でも修行は必要なんですよ

最終的に、ガチのファンダメンタル専門家に分析について細かい話しをされても「良いと感じた」でいいじゃんってなります 笑

しかし、状況は変化するし常にアップデートをかけないとすぐ古くなるのが今の相場も含めた世界だと思いますので、勉強は怠りなく。
投資初心者向けに書くつもりがちょっと小難しくなってしまった…まぁいっか

以上、参考になれば幸いです

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