![[投資]危険なイベントは回避すべきか?(トランプショック、BREXIT)](http://assetsjin.com/wp-content/uploads/2016/11/4177fce1c4a9b0f693c40641ab0ddc87.gif)
トランプ大統領が現実味を帯びてきましたね
個人的には「まさか!」という感想です。
昔から投資界隈ではトランプと言えば大統領とは程遠い「不動産王」で「豪腕」というイメージでしたので・・
ということで、本日は投資に大きな影響を与えかねない「イベント」について
危険なイベントは回避すべきか
今年だけでも「BREXIT」「大統領選挙」「米国の利上げ懸念」などイベントがありましたね。
「世界の経済へマイナスのインパクトを与えかねない」と事前に言われているようなイベントです。
これを受けて、個人投資家の中には「一旦キャッシュポジションを厚くし暴落に備える」という対応を取っている人もチラホラ
確かに、最近のマーケットは下げる時は簡単に20%以上下げますし、そのリスク回避の為に対策を取ることもアリだとは思います。
未来は読めない
しかしながら、どんなに事前に見積もった可能性が高くても未来は予想通りにはいきません。
今年の「BREXIT」の時も「事前に危険だと言われているので1度売ったほうがいいか?」という質問コメントが来ました。
その質問に対し私は「先は読めないので他人の言動ではなく自分で考え行動した方がいいですよ」と全く期待されていない答えを返した記憶があります(笑)
結果は、BREXIT直後に大きく下げた後、数日でほぼ全戻し。
これまでも様々なイベントがありましたが、その想定した暴落は訪れず、逆に株価が上がることもありました。
つまり、当たり前ですが「未来は想定どおりいかず、読めない」ということです。
さて、事前にリスク回避行動をした人は例え暴落がこなくても「機会損失」になるだけで実際の損は出ないから御の字という考えでもあるでしょう。
しかし、もしその株の売却時に大きめの利益が出ていた場合、税金や手数料分を考えにいれなきゃいけないと思います。
つまり、買い直し時は以前より厳しい基準で買い直さないと保有を続けた場合よりパフォーマンスは落ちるということです。
参考記事1「デイトレの不利(コメントでも言及しています)」
参考記事2「株の売却についての考え方」
一部引用
もう1つ株価が高くなった時に簡単に売却に動けない理由があります。それは、税金の問題です。株価が高いということは利益が出ていますよね。売却するとその利益に20%の税金がかかります。
売却するということは利益が20%減ることを確定させるということにもなるのです。ですので、仮に同じ値段で買いなおす場合税金分買えなくなるということを想定しなければいけません。最終的にはこの20%の減益分も含めてよりメリットがあると考えられれば、B株に乗り換える判断に至るということです。
まあ、色んな投資法がありますし危険回避への考え方も様々なので一概には言えませんが、これらの点はしっかり考えた上で判断すると良いでしょう。
ただ、私の経験上保有を続けた方が手間もコストも有利な場合が多かったかなと。
仮に暴落が起きても「ベスト」なトレードは出来ません。それが人間。
例えば、去年末で1度売却し今年の1月、2月の最悪期に買い直していれば相当な利益を得れたとは思います。
その時、私が考えていたことは「売却した時の税金手数料分を考えると、売却時より8%安い価格で買い直した場合でトントンだな」ということ。
実際は下限で13%近くまで下げたので、最高の売買が出来れば当然大きな利益となったわけです。
しかし、問題は「そこで買えたか?」ということと「事前に8%以上も下げると確信出来るのか?」ということ
「8%以上下げた時に買い戻さなきゃ、このまま保有続けた場合よりマイナス」と思うと中々動けないんですよ・・
これからトランプショックが来るとして仮に今より10%安くなった時に買い戻せればトントンという状況とした場合
あなたが「絶対10%以上下がる!」「その時は迷いなく買える!」と思うのであれば一旦売れば良いと思います。
そして、これはオプション取引と同じです
利確分の税金、手数料がオプション代(ただし、現在の含み益が大きければ大きいほどオプション代が高くなる)
結局は保有株次第
(画像の○部分の前で1度売って、○部分で買いなおせれば理想ですね。しかし、グラフの左端から買っていればノイズに過ぎない)
イベントがあってもこの先同様の利益成長を達成するなら、長期で見れば”よくあるノイズ”に過ぎないです。
一貫して主張している通り、私は「ベストな売買」は不可能だと考えているので、買い時によりある程度の上下は許容すべき。
大事なのは「自分の買った値段は安いのか?」という絶対基準です。
「あの時買ったら今より安く買えた」とかいう相対基準で考えてはキリが在りません
そして、そのイベントが直接企業収益に影響を与えうるか?ということがその先では大事でしょう。(バフェット先生も言っています)
まあ、一旦売却してキャッシュ保持は否定しませんが、長期投資スタンスの方の場合「労多くして益少なし」になり易いというのが個人的な実感ですね
(そもそも私はそんなマーケットのタイミングは取れないですし、せわしない投資行動が向いてない・・・マーケットの動向が読める!という剛の者は是非チャレンジして下さい)
以上、参考になれば幸いです。