
こんばんは、imoekatです。
「イギリス、EU辞めるってよ」で離脱票を入れた人々の大きな不満要因に
「移民の流入で仕事が奪われ格差が広がった!」というのがあります。
まあ、そりゃそうですよね。
Aさんという人が月収5万の国から月収20万の国へ移住した場合、競争力は移住者であるAさんにあります。
だってAさんは月収15万でも喜んで仕事をするでしょうから。
これは日本でも現実にあることで「日本人よりも人件費の安い外国人を雇う」のが経済合理的ということです。
この記事とは別の視点からBrexitを評価した現地の人のブログは必見→「Brexitというパンドラの箱」
一物一価の原則
「同じお菓子には同じ価格を」
「同じお酒には同じ価格を」
「同じサービスには同じ価格を」
そして、「同じ労働には同じ給料を」
同じモノであれば”作る人が何人か?”なんて価格に関係ないんです
「一物一価」・・最終的には、一番適性な(一般的には安い)1つの価格に収斂していきます。
移民(賃金の安い国の人)の流入で、それまで高賃金の国の人々の収入が下がるのは当然の帰結。
そして、この問題の本質は「同じ仕事量を提供できる一番安い賃金に寄っていく」というところです。
究極的には”人”じゃなくていい
その本質を突き詰めると、彼らの(そして私達の)一番の競争相手は移民ではありません。
そもそも人ですらないかもしれない。
こちらを御覧下さい
Amazonが倉庫ロボット1万5000台を導入し最大1000億円の人件費削減へ - GIGAZINE
kiva sistem
Amazonが買収した会社のロボット達は見事な動きで人間の仕事の何倍ものスピードで仕事をこなします。これに必要な人間は管理やメンテナンスをするごく少数の人間のみ
単純労働は勿論、「人口知能の脅威」の記事 で見てきたことを踏まえると現在の私達には想像も出来ないような複雑で感覚的な仕事すらロボットにとって代わられるかもしれません。
他の人とは違う価値を生めない人の賃金はドンドン下がっていく・・これは高確率で予想される未来です(究極的にはゼロに近づいていく)
ただただ外の環境に文句を言い、新たな努力もせず、変化を批判し、現状に安穏としている人は厳しくなっていくのが当然の世界になってきてます。
これはイギリスだけの問題ではなく日本でもそうですし将来は世界中で同じ状況になると考えられるのです。
今回、移民流入を阻止したところで一時しのぎに過ぎず、今後我々の敵になるのはテクノロジーというこれまでの人類の進歩を支えてきたモノ。
進歩主義を捨てない限りこれは止めようがない
ですので、今後の世界に必要な人間は柔軟に変化を許容し、常に学び、他人とは違う価値を生むことを考える意識のある人だと私は思います。
本当にイギリスのことは他人事ではない。ぼーっとしていると日本も同じ状況になっていくはず
スマイルズの「自助論」。この本は中学生くらいの全ての教科書に載せて欲しいくらいの必須図書。
結局自分を助けるのは自分です。読んだことない人は是非読むことをおススメします。