
本日は、コミュニケーションについて。
以前、こんな記事を書きました。
「言葉」のお話。(あなたの言いたことは伝わらない) | assets人生
言葉のお話
個人的にいつもよりちゃんと書いた方の記事でもあるので、是非、この記事は読んで欲しいのですが、要約すれば「言葉」は伝達手段以上のものであり、慎重に扱いましょう。そして、なかなか伝わらないものです。みたいな感じ。
上記の記事を前提に、この記事では、もう少し「伝える」ことについて書いてみようと思います。
Contents
伝わらない言葉
まずですね、基本的に言葉は伝わらないんですよ。
これは本当に肝に銘じた方がいい。
めっちゃ気軽なやり取りでも簡単に齟齬をきたします。
それには色々な理由があるんですが、一番の理由は「皆、これくらい分かるでしょ」と思って雑に伝えるから。
「なんでこんなことも分からないの?」と
これ、本当に多い。私も気を抜くとすぐに雑になります。
でもですね、同じ人間はいないわけで、全く同じ前提で「言葉」を使っている人はいないんですよ。
大まかには共有していますが、細部では違うのが当たり前。
物凄く分かりやすいのが、「あれ持ってきて」とかいうやり取り。
「あれ」って何を指すの?と
発信者は、「あれ」で分かれと思っていますし
受信者は、「あれ」ってどれ?と思っています。
こういった前提がそもそも違うのがコミュニケーションですよね?ということを取り敢えずここでは言いたいんです。
抽象度の問題
で、もう一つは抽象度の問題もあります。
まあ、突き詰めれば「あれ」の話にも繋がるかもしれませんがここでは別の問題とします。
「抽象」→イメージがぼんやりしている
「具体」→イメージがはっきりしている
みたいな理解をしている人が多い気がしますが・・・大体合ってます!
簡単に言うと、
「抽象」はより大きな射程を捉えられるので応用が利く反面、背景知識や概念の理解が無いとぼやっとして意味不明になります。
「具体」はより狭い射程で応用範囲が狭い反面、はっきりした例を元に背景知識や概念がなくても理解しやすいです。
で、この「抽象度」が人によって全然違うのが当たり前。
ここは良い悪いではなく、受信者のバランスがどの辺か?ということを発信者が把握してなきゃ言葉を伝えるのは不可能です。
よくある「情弱」を狩るようなビジネスでは、具体的な言葉がメインで使われます。理由は簡単。「背景知識」を持たず、「細かい概念」なんてどうでも良いと考える人が相手だからです。むしろ頭を使ってもらっては困る。だって獲物は情弱なんだから
具体的で分かりやすく理解が簡単なものにしか反応しない抽象度の人へ伝えるためには、「不労所得!」とか「誰でも簡単に1000万」とか「今だけお得」とか直で伝わるイメージしかダメです。理解が難しい言葉が出てくると、即離脱してしまいます。
上記の例は誇張じゃありません。本当に発信者側はわかってやっています。アフィリとかでガンガン稼ぎたい人は、倫理はともかく物凄く具体的な言葉を使うと稼げる可能性が高まります。(その際も受信者の抽象度レベルを調整しなきゃいけませんが・・あまりにもバカっぽい言葉ばかりだと胡散臭くなり逆効果)
一方で、より応用が利いて自分の頭で考える系の発信(発信者は楽)は、必然的に抽象的になっていきます。
しかし、それが伝わる層はあまり多くない・・・
日常生活でも、抽象的な表現で伝わることはほぼありません。同じ分野を研究している人同士だったり、長年連れ添ったおしどり夫婦みたいな場合は例外的に抽象的な表現で伝わるかもしれませんが、一般的にそれは無理です。
ただ、全部具体的に過ぎるのも面倒すぎてコミュニケーションに支障を来しますので、お互いの良いバランスを探る必要がある。
「これくらいなら伝わるかな?あ、伝わらなかった。じゃあ、これくらい?」みたいな作業を無意識にしているはずです。
メルマガとブログの違い
先日、メルマガを始めたのですが、思っていた以上にブログとは内容が異なる可能性が出てきました。
その原因は多分、この抽象度。
ブログ記事は、比較的「具体」の比重を上げなきゃいけません。何故なら、一見さんも多く、どんな人が見にくるか?がこちらには分からないから。
例えば、
筋トレの話をするとしても、抽象バリバリの場合「食って、トレーニングすればいいんですよ」で終わるかもしれません。笑
なんかの道を極めた系の人の言葉は凄くシンプルな場合がありますよね?あのシンプルな言葉の裏には物凄い深い考えの末たどり着いたものがほとんどだと思います。
でも、ブログに検索で来るような人は、「具体的」な情報を探しています。どんなサプリを摂取して、どんなトレーニングをどれくらいやって、どこに優秀なトレーナーがいて・・・みたいな。
そこに「食って、トレーニングしろ」ではポカーンとなりますよね。
ということで、ブログは結構一般的なことを具体的に分かりやすく言葉を多くして書いてます。(それでも分かりづれーよ!言われる覚悟はありますが)
一方で、メルマガ読者はブログを読みにくる人から更にフィルターにかけた人たちなので、ある程度のコンセンサスはあるという前提で発信出来ます。
ですので、ブログよりも抽象度のバランスを気にしないで発信が出来る感覚がある。(一応、考えてはいますよ)
多分、ブログ記事よりメルマガは抽象的です。その分、より濃いことが書けるし、私は楽しいんですが、調子に乗ると誰もついてこれない・・(自分の妄想全開みたいな感じ)になっちゃうので気をつけなきゃいけませんね。一応、今の所はブレーキ踏みつつ書いています。これは双方向のメリットかも。一方通行で書いていたら伝わっていないことが分からず、暴走してしまうかもしれませんし・・
まとめ
伝えるには、相手の抽象度を気にしましょう。
どれくらいなら伝わるか?を日々探ることが必要です。
これは、日常生活で家族を相手にしても、ネット上でブログで発信していても一緒。
上手く、円滑にコミュニケーションを取りたかったら、自分が言いたいことだけ話すのではなく、「相手に伝わるか?」を意識して言葉を選ぶ必要があります。
これ難しいんですよねーこの記事も半分は自分への戒めです。
以上、参考になれば幸い