井上尚弥を見れる幸せ〔日本ボクシング史上最高の素材〕
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こんにちは、imoekatです。

やっと昨日仕事納めでブログを書く時間が出来ました。

今日は、ボクシングの話し。

29日、ボクシングのスーパーフライ級タイトルマッチで井上尚弥が一年ぶりにモンスターっぷりを見せつけてくれました。

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日本ボクシング史上最高の素材

私は、長年WOWOWのエキサイトマッチを見ており結構なボクシングファンです。

好きな選手はナジーム・ハメド、マニー・パッキャオ リカルド・ロペス、ギジェルモ・リゴンドー、ファンマヌエル・マルケスなど雑食。

正直、日本の民放でやっているボクシングと世界のボクシングではレベルが違います。

日本国内で盛り上がっている選手でも世界のボクシングファンからは箸にも棒にもかからない存在だったりします。(例として出すのも気が引けますが亀田とか代表的)

それほど世界はスピード、パワー、テクニックにおいてレベルが段違いなのです。今、ボクシングの世界でもっとも大きな舞台はアメリカ・ラスベガスであり、潮流はファンの求めるカードの実現になります。「どんな選手と戦うか?」「どんな試合内容を見せるか」がもっとも価値を持つのです。(現に有名選手の激突がノンタイトル戦でメインを張ったりしてます)

世界タイトル何階級制覇とかの価値はその次になっています。(そもそも今のタイトルと昔のタイトルでは重みが違う)

そんな選手達を見てきた私が「こりゃ凄い!」と思ったのが井上尚弥です。まさかこんな選手が日本から出て来るとは思っていませんでした。

井上尚弥はラスベガスでメインを張れる素材だと私は思います。(階級はもう少し上で、ライバルに恵まれるという条件が付きますが)

彼自身の能力に疑問は全くありません。

今までも栗生や井岡、田中など高校何冠みたいな触込みの選手や畑山、川島など天才と呼ばれる選手はいましたが、世界レベルで言えばそこまでの選手とは思えませんでした。呼び名も「神」とか「天才」とかすぐマスコミは付けますがそんな称号に値すると思われる選手はいませんでした。所詮日本国内レベルの素材と。(昔であれば具志堅は世界レベルだと思います)

ここで私が言う世界レベルという意味はラスベガスで人気選手、メインを張れるレベルという意味です。

井上尚弥を見れるということはラスベガスでメインの選手をみれるということで、これまでの日本では有り得ませんでした。

奇しくも亀田ブームのようなまやかしボクサーに目が慣れていた日本人は井上尚弥選手のレベルの違いに驚いていることでしょう。

正直今後もこんな選手は中々出てこないので、今日本で井上尚弥を見れることの幸せを噛み締めたいと思います。

全てがハイレベル

井上尚弥選手は、非常にバランスの取れた選手です。

これだけ聞くと平均点の器用貧乏にもなり得るのですが、彼はスピード、パワー、フットワーク、ディフェンス、距離感、コンビネーション、テクニックすべてが突出してるという意味でバランスが取れています。

どれか1つ2つに得意な部分を持つ選手はいますが、ここまでハイレベルで全てを兼ね備えた選手は世界的にも希少です。

距離感が素晴らしい

井上尚弥選手のデビューを見て一番初めに思ったことは、「距離感が素晴らしい!」です。

距離感が素晴らしいと思う選手にキューバの至宝ギジェルモ・リゴンドーという選手がいますが、井上選手はリゴンドーと同じように常に自分の距離を保ちます。

更にリゴンドーと同じようにスピードもあるので、相手と同時にパンチを出してもポジションが良いこともあり先に井上のパンチが当たることになります。それは自然とカウンターになっていく効果も。

もう、この攻防全ての土台となる「距離感を保つ」という能力を見ただけで私は「モノが違う!」と嬉しくなりました。

 

実はディフェンス能力がヤバイ

井上尚弥選手といえば29日の試合や最近の試合を見て沢山の人がその攻撃力に注目していると思いますが

実は、パンチを全く貰わないディフェンス能力がヤバイのです。

これは前述の距離感を保てることから直結するのですが、常に自分のパンチが当たる角度、位置、距離、そして相手のパンチの当たらない位置どりをしているので、少しの動きでパンチを外せます。

ディフェンスは大きく分けて「避けること」と「ブロックすること」の2つがあり

不器用な選手は基本的にブロックを使います。スピード、センスのある選手は避けるディフェンスをすることが多いです。

井上選手は基本避ける系のディフェンスをし距離が詰まったらブロックも使うタイプ。その合間にカウンターも入れてきます。

そして予測能力も突出しています

29日の試合も良く見ると常に相手の動きに反応し細かく事前にディフェンスの動きをしていることに気づくと思います。ここまで警戒心をもって反応していれば相手は中々クリーンヒットさせるのは難しいと思います。

井上選手が顔を腫らしたことがないことがこの証拠です。

コンビネーションがヤバイ

井上選手の攻撃力で言えば、勿論パンチ力もあるのですがそれを更に倍加させるコンビネーションブローの多彩さです。

パンチ力のある選手は一発狙いをしがちでとにかく一発当てればという選手も多いのですが

井上選手は一発もありながらそれをコンビネーションで連打してくるのでよりKOのチャンスは増えます。相手も一発だけ警戒すれば良い場合とコンビネーションでこられた場合では後者の方が格段に対処が難しいでしょう。

実は、この強打の連打で圧倒的なのがロマゴンです。KO率の高さからその攻撃力が分かると思います。井上はロマゴンほどナチュラルでエンドレスではないですが、キビキビとした効果的なコンビネーションブローを放ちます。

スピードもヤバイ

ボクシングにおいて効くパンチと我慢出来るパンチというものがあります。

効くパンチというのは予想外の身体が緩んだ状態でもらうパンチです。これを食らうと意外なほどあっさり倒れてしまいます。

そして、我慢出来るパンチとは予想通りのパンチです。例えパワーがあっても予想通りのパンチは我慢が出来るのです。身体がパンチがくる準備をしてるので中々倒れないということになります。

で、単純に予想外のパンチを出すにはスピードがあれば良いです。相手が見えないスピードでパンチをもらえば一番効くパンチになります。

井上選手のパンチはパワーもあるのですが、スピードがあるので相手の身体が準備する前に到達し想像以上に効くのです。

スピードにも実は色々あり「ハンドスピード」「フットワークのスピード」「身体全体のスピード、と大まかに三種類のスピード」がありますが、井上選手はここでも全て速いです。

今のところ本当に能力的な問題点は見当たりません。

弱点、試されていないところ

現状の井上尚弥選手はほぼパーフェクトですが、あえて弱点、試されていないところを挙げるとすれば

「たまにラフになる」「身体の柔軟性」「同等以上のスピードの相手」

ところでしょうか

チャンスと見たときたまにラフになる時があります。29日の試合でも相手の一度目のダウン後ラフになり危険なタイミングで相手のパンチをもらいかけました。

あそこで警戒心を保つことが出来れば更に隙の無い選手になると思います。

身体の柔軟性

「身体の柔軟性」とは、パンチをもらった時の耐久力に直結します。そして回復力にも影響します。黒人選手は柔軟な選手が多くハメドなんてグニャグニャです 笑

柔軟性は他にも身体の可動域が広いということになるので色々な面で有利です。

井上選手はまだそこまで打たれていないので耐久力の点は未知数です。今まで見ている限り柔軟性のあるボクシングをしているので結構頑丈なのでは?と思っています

同等以上のスピードの相手

井上選手は「同等以上のスピードの相手」とはまだ対戦していません。

そんな選手中々いないとは思いますが、今後世界の選手と戦う上でそんな選手も出て来ると思います。その時どう対処するのか?興味があります。

テクニックもセンスもあるので何とかしそうですが、まだ試されてない部分です。

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ローマン・ゴンザレスとの対戦

今後、ファンの最大の目玉はローマン・ゴンザレスとの対戦でしょう。

現状、ロマゴンはPFP一位であり全く隙のない選手です。井上選手なら勝てるという意見もありますが、私はそんなに簡単なものではないと思っています。

ロマゴンはスピードがそんなに無い様でいて謎に相手に対応してくるのです。先日のブライアン・ビロリアとの対戦でも見た目ではビロリアの方が速そうなのに途中からロマゴンが圧倒してきます。それでもそんなに速くは感じないのですが・・

ロマゴンはナチュラルな動きでパワーもそんなに乗っていないようなパンチなのに強烈な威力がある。という化け物です。

井上選手と対戦しても恐らくスピードのアドバンテージは井上選手ですがロマゴンは対応してくるでしょう。そして、ナチュラルエンドレスの連打に晒された時の井上選手は大丈夫か?と考えてしまいます。

現状ロマゴンはフライ級なので、一階級上げなきゃ井上選手とは対戦できません。元々軽い階級のフレーム(体格)であるロマゴンがスーパーフライに上げた時どれくらい影響があるか?も未知数で、この点スーパーフライがベストと思われる井上尚弥選手には有利な点と思われます。

意外と、井上選手のスピード&パワーに圧倒されて早い段階でKO負けをくらうロマゴンを見れるかもしれませんし、じわじわプレッシャーを強めいつも通り押しつぶすロマゴンがそこにいるかも知れません。本当に楽しみな対戦です!!

時期としては、井上選手がアメリカで人気と実績を積みロマゴンが階級を上げスーパーフライのどれかタイトルを取った時点で、ラスベガスで軽量級最強決定統一戦となったら最高なので、二年後くらいが適当かなと思います。

本当にこんな選手中々出てこないので、民放で見れる今は幸せな次期ですよー

普段ボクシングに興味ない人も是非見て欲しい!井上尚弥選手は本物ですから!

今後、井上選手がラスベガスへ行ったとき

その試合を放送するのは日本だとwowowのエキサイトマッチなはず!

wowowのエキサイトマッチならもう長年世界のトップ選手(パッキャオやメイウェザー、ゴロフキンなど)も見れるの世界のレベルの高さを知れますよ。井上選手のライバルもチェックすると面白さ倍増


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コメント一覧
  1. 本音で言えば井上はロマゴンに勝てると思いますか?私は村田目当てで見始めたのですが、井上選手のすごさのほうにいつも感心していました。フットワークとパンチの多彩さが素人から見ても違います。

    ラスベガスでメインの選手が本当に日本人になったらすごいことですね。何人か挑戦して失敗していますが、井上ならやれるかもしれませんね。内山もできれば海外で試合してほしいです。

    • 矢勝さん
      こんばんは

      コメント有難うございます。
      そうですね、最近日本のボクシングも少しずつアメリカを意識してきています。
      今、アメリカのリングで通用しそうなのは井上、内山が筆頭かと私も思いますが内山はジムの力が弱いのと会長が逃げ腰なのがネックですね・・実力的には十分なので是非アメリカのリングに立って欲しいです。
      井上がロマゴンに勝てるか?ということですが、私は可能性ありと思っています。それも5分5分に近いくらいで
      やってみなきゃ分からないでは答えになっていないかも知れませんが、現在PFP1位でここ何年も相手が居ないという選手に5分5分というだけで相当な可能性を感じていると思って下さい。

  2. お返事ありがとうございます。私はミーハーなのでたまにしかボクシングはみないので真のボクシングファンとは言えませんが、(日本人が勝てば)やはり面白いです。今日は井岡が勝ちました。井上が世界的なスター選手になってくれたら嬉しいです。

    • 是非これをきっかけにボクシングを楽しんで下さい!海外のトップは本当に素人が見ても凄いですよyuutubuに沢山あります。
      記事にリンクを張ったハメドとかも面白いので気が向いたら是非

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