今後必ず訪れる「大暴落」を過度に恐れる必要はない
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こんにちは、imoです。

今年に入ってからの株式市場の堅調さと、リーマン後の小型株の強さに対して今後必ず訪れる「大暴落」を警戒する人が増えているようです。

確かに、近い将来暴落が起こることはほぼ確実でしょう。

これは悲観的な予測ではなく至極当たり前な話。

「今年、台風が少なくとも一つは上陸するでしょう」くらい当たり前の話。

株式投資をする以上、いつでも「暴落」の可能性は頭の片隅においておく必要があります。

 

Contents

右肩上がりの成績を期待する心

リーマンショック後(2008年10月以後)に投資を始めてここ数年の小型株投資で大きな利益を出してきた人は考えられないかも知れませんが、投資元本の伸びが数年低迷することは普通にありえます。

私自身、投資開始後2年間ほどとリーマンショック後3年ほど投資資産が思うように増えなかった時期がありました。他にも小さななんとかショックで一時的に20%くらい下落していた時期もあります。

毎年毎年着実に資産が増加することは素晴らしいですが、やはり数年の低迷は長い投資期間を考えると当たり前にあることと考えていた方が健全です。

投資は長く続けるものです。投資成績もそのトータル期間での成績が重要になります。

そして、数年の低迷はその後の上昇で相殺されることがほとんどです。

 

実例色々

では、私が保有していた株のいくつかのリーマンショックからこれまでのチャートを見てみましょう。

まずA小型株

 

この株はリーマン後半分になりました。その後も4年近く横ばいが続いています。

この横ばい期当時は物凄く割安に放置されていました。丸々4年の横ばい期間がありますが、現在まで保有を続けていれば十分な投資利回りを達成しているでしょう。

 

中型のB株

こちらの株もさっきと似ていますね。

4年以上の横ばいから現在に至ります。しかし、これもトータルで考えれば十分な利回りになりました。

 

中型C株

こちらは、約2年でリーマン前に戻しています。その後は普通に伸びている形。こちらもトータルでそこそこの成績。

 

大型D株

こちらも4年近く横ばいパターン。

でもトータルでは報われています。

 

大型E株

こちらは2年ほどで戻ってるパターン。

その後は普通に良好な成績。

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2008年以降4年間の日本株は暗黒期

実は、リーマンショック後の株式市場に関しては日本特有の問題もありました。

それは、民主党政権です。

多くの株が測ったように2012年以降大きな上昇を見せていますが、これはリーマンショックの影響やアベノミクスというより重い重い民主党政権の蓋が外れたからと考えられます。

リーマショック後、ほとんど上下せず不自然なくらい横ばいが続いているのも、重い蓋が頭を抑えていたからと考えられるのです。

民主党政権当時、とても業績の良い株が意味不明な安値に放置されそれが何年も上がっていかないという不思議な状況でした。

アベノミクスは、その政策が功を奏したと言うより、民主党の蓋を外したら普通の評価をされただけ。民主党政権時代も普通に株価が評価されていたら、アベノミクスと呼ばれる急上昇はなく、普通の上昇だったかも知れません。

私は、日本が民主党政権であった時期がなければもっと早く株価はリーマンショック前に戻っていたと思いますし、それは概ね2年以内だったと考えています。

 

二、三年の低迷はある

歴史をみるとリーマンショックという未曾有の暴落でさえ、株価は最悪で半分、元に戻る期間で2年前後と言えます。

10年のトータルでみれば十分な成績にもなります。

しかし、これには条件があることも確か。

その条件は、「①事業が順調であり」「②現在の株価自体も割高でない」場合というものです。

 

リーマンショックで倒産したような企業や倒産までいかなくても事業に致命的なダメージを受けた企業は下手したら株価はゼロになります。

また、PER40倍50倍...それ以上のような異常に割高であった場合(大暴落前となると全体が上昇しているのである程度割高ではある)は、半分の下落では済まず10分1とかになっているかも知れません。流石に10分1まで行くと戻すのはかなり難しくなります。

 

対策は?

大暴落に備えて、

「キャッシュポジションを大きく確保する?」

「チャートから波を読む?」

「逆に将来の下落を超えるほど今のうちに大きく稼いでおく?」

色々考えられますね。人それぞれ好きな方策を取れば良いでしょう。

 

私自身の対策は、出来る限り優秀な事業を持つ企業をそれなりの価格で保有し続けるというもの。

私の目標投資利回りは、平均で年15%です。15%以下が目標の人は大抵この方法で良いと思います。

しかし、目標利回りが違う人にはこの方法はお勧めしません。それ以上の目標利回りの人は回転売買を加えて効率性を上げなきゃ難しいでしょう。つまり、ある程度短期で高いとこで売り、安いとこで買う波乗りに長けなければいけません。

この方法はいうまでもなく諸刃の剣で、回転売買をする=投資効率を上げることは、上にも下にもボラティリティを大きくします。

そうなるとこの記事で書いている「二、三年で大暴落も元に戻る」と言う考え方も見直しを迫られます。

つまり、投資スタイル、目標利回りで考え方は全く変わるのです。

私自身は、二、三年の低迷は普通にあると考えて投資を続けています。そして、その後も長期で保有を続けていればある程度期待する利回りに届くとも思っています。

しかし、人によっては二、三年の低迷は致命的で、とても投資を続けられなくなる人もいるでしょう。

 

個人的には、「暴落」を前提にした長期視点の投資をする方が精神的にも安定しますのでお勧め。

この立場からみれば、将来必ず来る「大暴落」も過剰に恐れる必要はないのです。

 

 

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